2025年11月1日、日本の競走馬フォーエバーヤングがブリーダーズカップ・クラシック（G1）で歴史的な勝利を収めました。日本調教馬として初の快挙です。本記事では、レースの詳細、矢作調教師が語る今後の展望、そして年度代表馬選出の可能性までを詳しく解説します。
この記事の要点
- フォーエバーヤングが日本調教馬として史上初めてBCクラシックを制覇。
- 2026年はサウジカップ、ドバイワールドカップへの出走を予定。
- 本勝利により総獲得賞金は1935万ドル（約29億円相当）を突破。
- エクリプス賞（年度代表馬）の選考にも影響を与える可能性が浮上。
フォーエバーヤング、歴史的快挙！BCクラシックを制覇
2025年11月1日、アメリカのデルマー競馬場で行われた第42回ブリーダーズカップ・クラシック（G1・ダート2000m）において、日本のフォーエバーヤング（牡4歳）が優勝しました。これは、日本で生まれ調教された馬として、史上初の快挙となります。
坂井瑠星騎手を背に、フォーエバーヤングは力強い走りでライバルのシエラレオネを半馬身差で抑え、見事な勝利を飾りました。この勝利は、日本のホースマンにとって長年の夢であり、日本競馬界の国際的な地位を改めて証明する出来事となりました。
レース展開と結果
レースでは、前年の雪辱を果たすべく、これまでより前目のポジションでレースを進めました。最終コーナーで外から力強く進出すると、最後まで粘り強く脚を伸ばし、ゴール前でシエラレオネとの叩き合いを制しました。勝ちタイムは2分0秒19。このパフォーマンスに対し、111という高いベイヤー・スピード・フィギュアが与えられています。
矢作芳人調教師「ワールドカップ優勝のよう」
管理する矢作芳人調教師は、この勝利を「日本のサッカーチームがワールドカップで優勝するようなものだ」と表現し、その喜びの大きさを語りました。矢作調教師は2021年にも同競馬場でラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌを勝利に導いており、「ミスター・デルマー」としての評価を確固たるものにしました。調教師は、日本からの輸送距離が比較的短いアメリカ西海岸が、日本馬にとって有利であるとの見解も示しています。
今後のローテーションと次走予定
レース後、矢作調教師はフォーエバーヤングが2025年内は休養に入り、2026年も現役を続行する意向を明らかにしました。次なる目標は、2026年2月14日に開催されるサウジカップ（G1）の連覇、そして3月28日のドバイワールドカップ（G1）制覇です。その後のプランは未定ですが、再びアメリカのブリーダーズカップ・クラシックに戻ってくる可能性も示唆されています。
フォーエバーヤングの戦績とプロフィール
今回のBCクラシック制覇により、フォーエバーヤングの通算成績は13戦10勝、3着3回となりました。獲得賞金は364万ドル上乗せされ、総額19,358,590ドルに達しました。
| 馬名 | フォーエバーヤング (Forever Young) |
|---|---|
| 生年月日 | 2021年生まれ (現4歳) |
| 性別 | 牡馬 |
| 父 | リアルスティール |
| 母 | フォエヴァーダーリング |
| 馬主 | 藤田晋氏 |
| 生産者 | ノーザンレーシング |
| 通算成績 | 13戦10勝 [10-0-3-0] |
エクリプス賞・年度代表馬の行方
フォーエバーヤングのBCクラシック勝利は、アメリカの年度代表馬（ホース・オブ・ザ・イヤー）を選出するエクリプス賞の行方を複雑にしました。有力候補と目されていたソヴリンティが熱発でクラシックを回避したこともあり、国際的な大レースを制したフォーエバーヤングも候補の一頭として名前が挙がっています。ただし、2025年の北米での出走がこの一戦のみであることが、選考にどう影響するか注目されます。
よくある質問
フォーエバーヤングが優勝したレースは何ですか？
2025年11月1日にアメリカのデルマー競馬場で行われたブリーダーズカップ・クラシック（G1）です。日本で生産・調教された馬としては史上初の快挙となります。フォーエバーヤングの次の出走予定は？
2026年2月14日に開催予定のサウジカップ（G1）で連覇を目指した後、3月28日のドバイワールドカップ（G1）に出走する予定です。
