ラムジェット、2歳新馬戦で強烈な末脚を見せる

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ラムジェット、新馬戦で強烈な末脚を見せる

2歳新馬戦(ダート1400メートル)で6番人気の一角、ラムジェット(牡、栗東・佐々木晶三厩舎、父マジェスティックウォリアー)が豪快な直線一気を決め、デビュー戦を飾った。同馬が歳末戦に臨む独特の形は、後方で脚をため、直線でメンバー最速の上がり3ハロン35秒8の末脚で鮮やかに差し切るというものだった。こうした壮烈な競馬は初めてで北村宏司騎手も口元が緩んだ「いろいろ気を使って走っている感じでした。これから、いろんなことに慣れていけば伸びしろはありそうです。いい脚を使ってくれたと思います」と振り返る。

驚距離1秒8、差し切りの一本釣り

後方2番手から目の覚めるような末脚で差し切ったラムジェットの上がり3ハロンはメンバー断トツの35秒8で、2位との差は1秒8にもおよんだ。そこには他馬が止まって見えるほどの末脚を披露する驚異のラムジェットの力があった。勝ち時計はさして早い訳ではない1分25秒4(不良)だが、その大胆な競馬ぶりが観客を圧倒した。

未来への期待

初陣を飾ったラムジェット。その祖母にはラヴェリータという地方重賞7勝をマークした名牝がおり、その血を引く同馬の今後には大いなる期待が寄せられる。その実力をこの新馬戦で十分に発揮、観客への存在感を示した同馬が、今後どういった形でその可能性を開花させていくのか、この新馬戦を制したラムジェットが、2歳馬の今後のクラシック路線にどう位置付けられるのかが楽しみである。

佐々木師が見たラムジェット

栗東・佐々木師はながらくこのラムジェットの戦績を見つめてきた。「行き脚がつかず、最後方を進んだ6番人気ラムジェットが、直線で次位に1秒8差をつける断トツの上がりをマーク。大外一気に突き抜けた。」と佐々木師。これからこの馬がどう育つのか、その能力をどう引き出すのかが鍵を握る。トレーナーの佐々木師の手腕にも期待がかかる。

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