小倉牝馬S 2025 追い切り分析:有力馬の仕上がりと注目ポイント
2025年1月25日に小倉競馬場で開催される新設重賞、小倉牝馬ステークス(GIII)。このレースに向け、各出走馬は最終追い切りを終え、本番に向けての最終調整段階に入っています。この記事では、特に注目される有力馬たちの追い切り内容を詳細に分析し、レースでのパフォーマンスを予測します。
グランスラムアスク:中2週でも好調維持、最終追い切りで更に上昇か
グランスラムアスクは、中2週という短い間隔での出走となりますが、その状態は非常に良好であると見られます。過去のレースでは、高速馬場での凡走が目立っていましたが、これは同馬の特性が高速馬場に合わないためと考えられます。今回の小倉競馬場は、二つのターンがある小回りコースであり、道中で息を入れながら立ち回ることができれば、同馬の力を最大限に引き出せる可能性があります。
- 追い切り内容: 最終追い切りでは、坂路で力強い登坂を見せ、中2週のローテーションを感じさせない活気をアピールしました。具体的なタイムは不明ですが、関係者のコメントからは、前走からの上積みも期待できるとの評価が出ています。
- 注目ポイント: 短期間でのレースとなるため疲労が懸念されますが、追い切りの動きからはその心配はなさそうです。むしろ、レース間隔が詰まっていることで、高いレベルの状態でレースに臨める可能性もあります。
- 懸念点: 過去のレースから高速馬場での凡走が見られるため、当日の馬場状態によっては苦戦する可能性も否定できません。
ゴールドエクリプス:ウッドチップ主体で乗り込み、状態は水準級
ゴールドエクリプスは、今回のレースに向けて、ウッドチップコースでの追い切りを主体とした調整を行ってきました。長距離輸送による体調の変化もなく、順調に調整をこなしているようです。過去の愛知杯のデータから見ると、1番人気以外の人気馬は不振で、6〜9番人気の伏兵が台頭している傾向があります。ゴールドエクリプスは、上位人気に支持される可能性もありますが、過信は禁物でしょう。
- 追い切り内容: ウッドチップコースでの追い切りでは、無理なくスムーズに加速する様子が見られました。タイムは目立って速いわけではありませんが、安定した走りで、状態は水準級であると判断できます。
- 注目ポイント: 過去のレースでは、後方からの競馬が多かった同馬ですが、今回の小倉競馬場は小回りコースであるため、位置取りが重要になります。スタートからある程度の位置を確保できるかどうかが鍵となるでしょう。
- 懸念点: 追い切り後の関係者コメントでは、「状態はまずまず」という程度で、目立った上積みは感じられないという声も聞かれます。レース当日に向けて、更なる状態向上が必要かもしれません。
コガネノソラ:輸送で体重減なし、最終追い切りに注目
コガネノソラは、レースに向けての輸送を無事に終え、体重も減っていないという情報が入っています。これは、同馬が輸送によるストレスをあまり感じていない証拠であり、レースに向けての好材料と言えるでしょう。また、小倉開催時は2〜3枠が有利というデータも出ており、枠順も注目されるポイントです。
- 追い切り内容: 最終追い切りでは、終い重点の調整が行われました。具体的なタイムは不明ですが、鋭い伸びを見せたとの情報があります。
- 注目ポイント: 2000mで3勝している馬が、このレースで勝ちやすいというデータがあり、2000mを得意とする同馬にとっては有利なデータです。
- 懸念点: 過去のレースでは、高速馬場での凡走があるため、当日の馬場状態に注意が必要です。また、小回りコースへの適性も未知数です。
フェアエールング:自己ベストタイをマーク、実戦タイプで熱心な乗り込み
フェアエールングは、自己ベストタイをマークするなど、今回のレースに向けて非常に状態が良いことが窺えます。同馬は、実戦タイプであるため、追い切りでのタイム以上に、レースでのパフォーマンスが期待できます。過去のレースでは、ハイペースになったことで差し・追い込み有利になったケースもあったので、展開も重要になります。
- 追い切り内容: 最終追い切りでは、自己ベストタイをマーク。関係者も熱心に乗り込み、実戦に向けての準備は万端です。
- 注目ポイント: 昨年の福島記念で2着に入線した実績もあり、重賞での実績もあります。
- 懸念点: 小倉競馬場への輸送後、環境の変化に少しピリピリしているとの情報もあり、当日のテンションに注意が必要です。
まとめ
今回の小倉牝馬Sは、どの馬もポテンシャルが高く、非常に見応えのあるレースとなりそうです。クイーンズウォークは、前走の秋華賞での出遅れが響き15着に終わりましたが、その前のローズSでは、“牝馬最強”と評されたレガレイラを振り切る圧巻のパフォーマンスを見せています。スタートを決めて好位につけることができれば、その実力を十分に発揮できるでしょう。ただし、大型馬であるため小回りの小倉コースへの対応が課題となり、内枠を引いた場合は割引いた方が良いかもしれません。
今回の記事では、有力馬4頭に焦点を当てて追い切り分析を行いましたが、他にも多くの実力馬が出走を予定しています。レース当日の馬場状態や展開などを考慮しながら、予想を楽しんでください。