2025年1月12日(日)に中山競馬場で行われるフェアリーS(GⅢ)。クラシックへ向けて重要な一戦となるこのレースには、将来性豊かな3歳牝馬たちが集結します。
本記事では、YouTube動画やニュースサイトの情報をもとに、有力馬の追い切りを徹底分析! 各馬の仕上がり具合やレース展開予想、そして最終的な予想まで、フェアリーS 2025のすべてを網羅します。
フェアリーS 2025ってどんなレース?
フェアリーSは、中山競馬場の芝1600mで行われる3歳牝馬限定の重賞レース。1984年に創設され、桜花賞トライアル(GⅡ)の前哨戦として位置づけられています。
過去には、オークス馬のスターズオンアースや、秋華賞馬のファインルージュなど、多くの名牝が勝利を収めてきました。今年のフェアリーSも、クラシックを占う上で重要な一戦となるでしょう。というのも、過去10年のフェアリーS組からは、桜花賞馬のスターズオンアース、秋華賞馬のファインルージュ、オークス2着のマスクオールウィンなど、クラシックで好成績を収めた馬が多数輩出されているからです。
過去10年のフェアリーSを振り返り!
過去10年のフェアリーSの結果を振り返ると、波乱含みのレースであることがわかります。
- 1番人気馬の勝率は20%、連対率は40%と、信頼度は高くありません。
- 2桁人気馬の好走も多く、2023年には12番人気のキタウイングが優勝しています。
また、枠番別成績では、内枠(1~3枠)が複勝率25.9%と好成績。 特に1枠は複勝率36.8%と、高い安定感を誇っています。 一方、勝率で見ると、外枠(7~8枠)が優勢で、7枠と8枠はどちらも単勝回収率200%を超えています。
これらのデータから、フェアリーSは枠順が重要な要素となるレースと言えるでしょう。
中山芝1600mのコースの特徴と枠順の有利不利
中山競馬場の芝1600mは、スタート地点がスタンド前で、最初のコーナーまでの距離が短いため、外枠の馬は先行争いで不利になる傾向があります。また、直線の長さが310mと短く、最後の急坂もあるため、先行馬が有利になりやすいコースです。
これらのことから、内枠の馬はスタートでスムーズにポジションを取りやすく、先行争いで有利になる傾向があります。特に、1枠は最内枠であり、ロスなくレースを進められるため、好成績に繋がっていると考えられます。
一方、外枠の馬は、先行争いで外を回らされる分、スタミナを消耗しやすく、直線での伸び脚を削がれる可能性があります。しかし、ペースが速くなれば、スタミナを温存した差し馬にもチャンスが生まれるため、外枠の馬の勝率が高くなると考えられます。
2025年の注目ポイントは?
2025年のフェアリーSは、新馬戦を勝ち上がったばかりのエリカエクスプレス、函館2歳Sで2着の実績を持つニシノラヴァンダ、同コースのアスター賞を制したジャルディニエなど、多彩な顔ぶれが揃いました。
これらの有力馬に加え、近走で負けて強しの内容を見せているティラトーレ、距離延長が鍵となるミーントゥビーなど、伏兵陣も充実。 混戦模様のレース展開が予想される中、どの馬がクラシックへ向けて弾みをつけるのか? 注目の一戦となりそうです。
各馬の追い切り評価をYouTube動画とニュースサイトでチェック!
それでは、早速各馬の追い切り評価を見ていきましょう。YouTube動画やニュースサイトの情報、そして独自の視点も加えて、各馬の仕上がり具合を分析します。
追い切り評価一覧
馬名 | オッズ | 追い切り評価 | 調教内容 | 関係者コメント |
---|---|---|---|---|
エリカエクスプレス | 3.2 | A | 栗東CW 6F81.4秒 終い11.8秒 | ためれば切れる脚も使えそうなタイプ。テンションも安定している |
レイユール | 5.5 | S | 美浦ウッド 3頭併せ 先着 | まさに成長分です |
ホウオウガイア | 5.9 | B | 栗東CW 6F84.0秒 終い12.2秒 | 追い切りの動きはよかった。前走は落馬寸前の不利がありながらも、しまいはよく伸びてきた。中山のマイルでうまく立ち回れれば… |
ジャルディニエ | 10.4 | A | 栗東CW 6F82.0秒 終い12.0秒 | マイルデビューから芝1800m戦を勝ち上がり。1番人気に支持されたアスター賞では5-6-4とためる競馬で差し切りと臨戦過程は魅力的です。 想定7番人気は甘いのでは? |
マイスターヴェルク | 13.5 | B | 美浦ウッド 単走 軽め | 動きは及第点。中山の方がいいイメージがあるし、前走の厳しい競馬がいい経験になってくれれば |
ニシノラヴァンダ | 16.2 | A | 美浦ウッド 3頭併せ 先着 | 先週よりも気が乗って、着実に仕上がってきている。1600メートルは長い気もするけど、単騎で行ければ |
エストゥペンダ | 17 | B | 美浦ウッド 3頭併せ 中間 | 仕上がりはいい。前走は口向きの難しさがあったけど、いい勝ち方。右回りも問題ない |
ティラトーレ | 20.5 | C | 美浦ウッド 3頭併せ 内 | 変らず順調にきているし、折り合いの不安も特にありません |
ルージュミレネール | 21 | C | 美浦ウッド 単走 軽め | 前向きさが出てきた。逃げにはこだわらないし、チャンスはあるはず |
ミーントゥビー | 23 | B | 美浦ウッド 3頭併せ 内 | 前回よりも攻め馬の感じはいいし、パフォーマンスは上がると思う。後ろから脚を使う形になると思う |
モルティフレーバー | 24.2 | A | 栗東CW 3頭併せ 先着 | 引っ掛かることがないし、センスもいいので距離は心配していない。状態もいいので、改めて期待 |
ミラーダカリエンテ | 33 | B | 美浦ウッド 単走 軽め | 早めから乗り込めて状態は悪くない。中山の方が競馬はしやすいし、前々走ぐらい走れれば楽しみ |
ハードワーカー | 33.6 | A | 美浦ウッド 3頭併せ 先着 | 上がり重点だけどいい動きだったし、すごく順調にきている。器用さがあるので、マイルも対応できると思います |
ネーブルオレンジ | 35.8 | C | 美浦ウッド 単走 軽め | いい動きだったし、調整は順調。中山マイルも問題ない。前々で運べれば |
レモンバーム | 79.8 | C | 栗東CW 単走 軽め | 動きは良かった。近走はどちらも厳しい条件なので、極端に力のいる馬場にならなければ |
キタノクニカラ | 84.7 | C | 美浦ウッド 単走 軽め | これくらいの負荷で問題ない。右回りの方がいいと思うので、改めて |
個別評価
エリカエクスプレス
新馬戦を快勝したエリカエクスプレス。最終追い切りでは、栗東トレセンのCWコースで6ハロン81秒4、ラスト11秒8をマーク。力強いフットワークで、最後まで勢いが衰えず、好調をアピールしました。関係者からも高い評価を得ており、初戦で見せた末脚は魅力十分。重賞でも通用する可能性は高いでしょう。
レイユール
赤松賞で2着と好走したレイユール。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで3頭併せの最内を力強く伸びて先着。1週前追い切りでは、古馬を相手に好タイムをマークするなど、この中間は調教で良い動きを見せています。馬体の成長を評価する声もあり、仕上がりは万全と言えます。前走で見せた先行力は魅力で、今回も積極的にレースを引っ張る可能性が高いでしょう。
ホウオウガイア
百日草特別で2着に入ったホウオウガイア。最終追い切りでは、栗東トレセンのCWコースで、6ハロン84秒0、ラスト12秒2をマーク。 動き自体は悪くないものの、反応が鈍く、気合乗りも今ひとつという印象で、やや物足りなさも感じられます。前走の内容を考えると、軽視は禁物ですが、今回は評価を控えめにBとしました。
ジャルディニエ
アスター賞を勝利したジャルディニエ。最終追い切りでは、栗東トレセンのCWコースで6ハロン82秒0、ラスト12秒0をマーク。軽快な動きで、好調を維持していることをアピールしました。関係者からも高い評価を得ており、コース適性も高く、上位争いが期待できるでしょう。
マイスターヴェルク
新馬戦を勝利したマイスターヴェルク。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで、単走で軽めの調整。動き自体は悪くないものの、やや物足りなさも感じられます。今回は初の重賞挑戦となりますが、ポテンシャルの高さは魅力です。
ニシノラヴァンダ
函館2歳Sで2着と好走したニシノラヴァンダ。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで、3頭併せの真ん中から力強く伸びて先着。1週前追い切りよりも動きが良化しており、状態面は良好と言えます。スピード能力の高さは魅力で、展開次第では上位争いも可能でしょう。
エストゥペンダ
新馬戦を勝利したエストゥペンダ。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで、3頭併せの真ん中を追走。動き自体は悪くないものの、やや物足りなさも感じられます。今回は初の重賞挑戦となりますが、前走の内容から注目しておきたい一頭です。
ティラトーレ
ひいらぎ賞で4着に入ったティラトーレ。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで、3頭併せの内側を追走。動きに精彩を欠いており、状態面には疑問符が付きます。関係者からは状態の良さをアピールするものの、追い切りの動きからは判断が難しいところ。今回は巻き返しに期待したい一頭ですが、過度な期待は禁物かもしれません。
ルージュミレネール
未勝利戦を勝利したルージュミレネール。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで、単走で軽めの調整。 動き自体は悪くないものの、やや物足りなさも感じられます。今回は初の重賞挑戦となりますが、展開次第では上位進出も狙えるかもしれません。
ミーントゥビー
阪神JFで7着に入ったミーントゥビー。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで、3頭併せの内側を追走。動き自体は悪くないものの、やや物足りなさも感じられます。今回は距離延長が鍵となりますが、末脚が活きる展開になれば、上位進出も可能でしょう。
モルティフレーバー
未勝利戦を勝利したモルティフレーバー。最終追い切りでは、栗東トレセンのCWコースで、3頭併せの最内を力強く伸びて先着。軽快な動きで、好調をアピールしました。今回は初の重賞挑戦となりますが、素質の高さは魅力です。
ミラーダカリエンテ
未勝利戦を勝利したミラーダカリエンテ。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで、単走で軽めの調整。動き自体は悪くないものの、やや物足りなさも感じられます。今回は初の重賞挑戦となりますが、展開次第では上位進出も狙えるかもしれません。
ハードワーカー
新馬戦を勝利したハードワーカー。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで、3頭併せの真ん中から力強く伸びて先着。1週前追い切りでは、一杯に追われて好タイムをマークしており、仕上がりは万全と言えます。 コース適性も高く、上位争いが期待できるでしょう。
ネーブルオレンジ
未勝利戦を勝利したネーブルオレンジ。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで、単走で軽めの調整。動きに精彩を欠いており、状態面には疑問符が付きます。今回は初の重賞挑戦となりますが、展開次第では上位進出も狙えるかもしれません。
レモンバーム
未勝利戦を勝利したレモンバーム。最終追い切りでは、栗東トレセンのCWコースで、単走で軽めの調整。動きに精彩を欠いており、状態面には疑問符が付きます。今回は初の重賞挑戦となりますが、展開次第では上位進出も狙えるかもしれません。
キタノクニカラ
未勝利戦を勝利したキタノクニカラ。最終追い切りでは、美浦トレセンのウッドチップコースで、単走で軽めの調整。動きに精彩を欠いており、状態面には疑問符が付きます。関係者からは状態の良さをアピールするものの、追い切りの動きからは判断が難しいところ。今回は巻き返しに期待したい一頭ですが、過度な期待は禁物かもしれません。
レース展望
今年のフェアリーSは、逃げ・先行馬が多く、ハイペースでのレース展開が予想されます。
有力馬の中では、レイユール、ニシノラヴァンダ、ハードワーカーなどが、積極的に前へ行く競馬をするでしょう。これらの馬がレースを引っ張り、速い流れになることが予想されます。
そうなると、差し・追い込み馬にとっては、厳しい展開になる可能性も。エリカエクスプレスやジャルディニエなど、末脚が武器の馬は、展開に左右される可能性があります。
一方、ミドルペースで流れれば、先行馬にもチャンスあり。ホウオウガイアやマイスターヴェルクなどは、自分のペースで競馬ができれば、上位争いに加わってくる可能性も秘めています。
過去10年のペース分析
過去10年のフェアリーSのラップタイムを分析すると、前半3ハロンが34秒台前半のレースが多く、ハイペースで流れる傾向が見られます。特に、2024年、2023年、2021年は、前半3ハロンが34秒2と非常に速いペースで展開されました。
これらのレースでは、先行馬が総崩れとなり、後方からレースを進めた馬が上位を独占しています。
一方、2022年、2020年、2019年は、前半3ハロンが35秒台と比較的ゆったりとしたペースで展開されました。これらのレースでは、先行馬が粘り込みを図り、差し馬との接戦を制しています。
ハイペース展開で好走した馬の特徴
ハイペースで展開された過去のフェアリーSで好走した馬の特徴としては、以下の点が挙げられます。
- 末脚が確実: 後方からでも、確実に末脚を使える馬
- スタミナ豊富: ハイペースでもバテずに、最後まで走り切れる馬
- 折り合い上手: 前の馬を見ながら、冷静にレースを進められる馬
これらの特徴を持つ馬は、ハイペース展開でも対応できる可能性が高く、注目すべきと言えるでしょう。
予想
本命:レイユール
追い切りの動きが抜群で、仕上がりは万全。前走で見せた先行力は魅力で、今回も積極的にレースを引っ張る展開が予想されます。展開の利も活かせそうで、ここは勝ち負け必至と見ます。
対抗:エリカエクスプレス
新馬戦で見せた末脚は魅力十分。重賞でも通用する器があり、展開がハマれば、逆転も十分に可能です。
単穴:ハードワーカー
追い切りの動きが良く、仕上がりは良好。器用さがあり、どんな展開にも対応できる点は強みです。
連下:ジャルディニエ、ニシノラヴァンダ
ジャルディニエは、コース適性が高く、上位争いが期待できます。ニシノラヴァンダは、スピード能力の高さは魅力で、展開次第では上位争いも可能です。
穴:モルティフレーバー
初の重賞挑戦となりますが、素質の高さは魅力です。展開がハマれば、一発があってもおかしくありません。
まとめ
2025年のフェアリーSは、クラシックへ向けて重要な一戦です。ハイペースでのレース展開が予想される中、逃げ・先行馬が有利か、それとも差し・追い込み馬が台頭するのか、注目が集まります。
今回の追い切りでは、レイユール、エリカエクスプレス、ハードワーカーなどが好調をアピールしており、レースでも中心的な存在となりそうです。
しかし、フェアリーSは波乱の多いレースでもあり、伏兵馬の台頭も十分に考えられます。展開や馬場状態など、様々な要素を考慮しながら、馬券検討を進めていきましょう。
予想のポイントは、以下の通りです。
- ペース: ハイペースで展開されるのか、ミドルペースになるのか
- 展開: 逃げ・先行馬が有利なのか、差し・追い込み馬にチャンスがあるのか
- 馬場状態: 馬場状態が各馬にどのような影響を与えるのか
これらのポイントを踏まえ、自分なりの予想を組み立てて、フェアリーS 2025を楽しみましょう!