凱旋門賞出走馬の日本メディアと海外メディアの見解の比較
凱旋門賞を前に、日本と海外メディアの評価を比較。注目馬のシンエンペラーやアルリファーの評価に迫ります。
日本のメディアの各馬の見解
- シンエンペラー:
- 昨年小差で4着だったスルーセブンシーズよりもさらに評価を高めて凱旋門賞に挑戦する。
- 全兄のソットサスは不良馬場の凱旋門賞を制覇しており、血統的に合致する可能性が高い。
- 騎乗する坂井騎手にとって初めての凱旋門賞となる。
- 日本ダービーでは3着の実績を持つ。
- 前走の愛チャンピオンSでは小差の3着と好走し、直線で包まれて脚を余していた。
- 重い馬場を苦にする様子はない。
- 同じ3歳の比較では2013年に4着だったキズナに匹敵する準備が整っている。
- ブックメーカーでは2024年10月5日2時22分の時点で4番人気となっている。
- アルリファー:
- 武豊騎手が騎乗する。
- アイルランドの調教馬。
- 8月のベルリン大賞を5馬身差で圧勝し、評価を上げた。
- 2歳9月に1400mでG1勝ち後、3歳になってからは2000m前後では勝ち切れないレースが続いていたが、初の2400mで一変した。
- 父系はスプリンターやマイラーだが、母の全兄はステイヤーなので、母系が強い可能性がある。
- ブックメーカーの前売りでは5番人気あたり。
- ルックドゥヴェガ:
- 仏ダービー馬。
- ブックメーカーでは2024年10月5日2時22分の時点で3番人気となっている。
- ソジー
- 前哨戦でルックドゥヴェガを下している。
- ブックメーカーでは2024年10月5日2時22分の時点で2番人気となっている。
- デリウス:
- フランケル産駒でMiswakiクロスを持つ。
- 騎乗するメンディザバル騎手は、デリウスをリラックスさせて走らせることを考えている。
- G1未勝利。
- ブルーストッキング:
- 父系はサドラー。
- 2400mのG1レースで4連対している。
- 7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで、G1を6勝しているオーギュストロダンに先着する2着と健闘した。
- ロスアンゼルス:
- アイリッシュチャンピオンステークスでシンエンペラーに先着を許したが、最後の直線では大外を突き抜けるかと思われたほど。
- アヴァンチュール:
- G1タイトルは未勝利。
海外メディアの出走馬の評価
フランス出走馬
-
- ソジー (馬番5番、騎手:M.ギュイヨン、調教師:A.ファーブル、オッズ:4-1)
- 凱旋門賞の予想オッズでは4-1で、有力馬と目されている。
- ニエル賞を優勝し、凱旋門賞に駒を進めてきた。7月のパリ大賞典も制しており、フランスの3歳世代を代表する馬の一頭である。
- アンドレ・ファーブル厩舎に所属しており、ファーブル調教師は凱旋門賞で過去8勝しており、これは新記録である。
- ソジーは5番ゲートからのスタートとなり、これは好都合であると考えられている。過去6年の凱旋門賞の勝馬のうち5頭は6番ゲート以下の馬であり、ソジーの調教師は、この馬番によってジョッキーのマキシム・ギュイヨン騎手が望む戦術を取ることができると述べている。
- ルック・デ・ヴェガ(馬番8番、騎手:R.トーマス、調教師:C&Y.レルネ、オッズ:9-2)
- もう一頭の有力なフランス馬であり、凱旋門賞の予想オッズは9-2である。
- 6月のジョッケクルブ賞を勝利している。
- ニエル賞では3着に敗れているが、陣営は凱旋門賞では万全の状態で出走してくるとコメントしている。
- 昨年の凱旋門賞の勝馬であるエースインパクトと同じ8番ゲートからスタートする。
- デリウス(馬番12番、騎手:イ. メンディザバル、調教師:J-C.ルジェ、オッズ:10-1)
- パリ大賞典3着、ニエル賞2着と、好走を続けている。
- ニエル賞ではソジーに敗れている。
- ザラケム(馬番1番、騎手:C.デムーロ、調教師:J.レイニエ、オッズ:33-1)
- 過去12戦6勝と、勝率は5割である。
- 今年の成績はアスコット競馬場のプリンスオブウェールズSの2着が最高である。
- 重馬場は苦にしないが、G1レベルでの勝利はまだない。
- 騎乗するクリスティアン・デムーロ騎手は、過去4回の凱旋門賞で2勝を挙げている。
- アヴァンチュール(馬番16番、騎手:S.パスキエ、調教師:C.フェルラン、オッズ:16-1)
- ヴェルメイユ賞2着からの参戦となる。
- ムース・ド・セヴィニエ(馬番8番、騎手:A.プーシェ、調教師:A.ファーブル、オッズ:20-1)
- G1を5勝している。
- 16番ゲートからのスタートとなり、厳しい戦いになると予想されている。
- セブンナズナイト(馬番12番、騎手:M.バルザローナ、調教師:A.ファーブル、オッズ:50-1)
- フランスのトップステイヤーの1頭だが、凱旋門賞の距離で通用するかは未知数である。
- ソジー (馬番5番、騎手:M.ギュイヨン、調教師:A.ファーブル、オッズ:4-1)
日本出走馬
- シンエンペラー(馬番10番、騎手:坂井瑠星、調教師:矢作芳人、オッズ:6-1)
- 凱旋門賞の予想オッズは6-1で、多くの競馬ファンが、シンエンペラーが日本馬として初めて凱旋門賞を制覇することを期待している。
- アイルランドチャンピオンステークスで3着と好走している。陣営は、アイルランドチャンピオンSでは万全の状態ではなかったと語っており、凱旋門賞での巻き返しを狙っている。
- シンエンペラーは11番ゲートからのスタートとなり、これは不利なドローと見なされているため、勝つためにはスムーズなレース運びが必要となる。
- 父はシーザスターズ、母はスタレッツシスターという血統で、全兄に2020年凱旋門賞優勝馬のソットサスがいる。
アイルランド出走馬
- ロスアンジェルス(馬番14番、騎手:R.ムーア、調教師:A.オブライエン、オッズ:9-2)
- 今年のアイリッシュダービー優勝馬。
- 昨年10月のクリテリウム・ド・サンクルー(サンクルー競馬場、フランス)を勝利しており、重馬場のフランスでの競馬は経験済みである。
- 10番ゲートからのスタートとなる。
- コンティニュアス(馬番14番、騎手:C.スミヨン、調教師:A.オブライエン、オッズ:25-1)
- キングジョージ6世&クイーンエリザベスSで2着、エクリプスSで4着と好走している。
- アルリファ(馬番4番、騎手:武豊、調教師:J.オブライエン、オッズ:9-1)
- ドイツで行われたベルリン大賞を制している。
- 昨年の凱旋門賞にも出走しており、4着に入っている。
イギリス出走馬
- ブルーストッキング(馬番7番、騎手:R.ライアン、調教師:R.ベケット、オッズ:10-1)
- ブルーストッキングは、直近のヴェルメイユ賞で印象的な勝利を収め、陣営は12万ユーロの追加登録料を支払って凱旋門賞に出走させることを決めた。
- 予想オッズは10-1で、3番ゲートからのスタートは非常に有利であると考えられている。
- ジャドモントのレーシングマネージャーであるバリー・マオン氏は、この馬番について「統計的に見て、低い馬番を引けたことは大きなプラスです。3番ゲートなら、どんな競馬もできます。先行することもできますし、差しに回ることもできます。ロッサ・ライアン騎手とラルフ・ベケット調教師は、自分たちのプランを実行に移すことができるでしょう」と述べている。
- サンウェイ(馬番11番、騎手:O.マーフィー、調教師:D.ムニュイジエ、オッズ:33-1)
- イギリスセントレジャー3着と好走を続けている。
- 過去9戦で勝利したのは1度だけであり、近走の成績は安定しない。
- 重馬場での勝利経験がある。
- ファンタスティックムーン(馬番3番、騎手:R.ピーチュレク、調教師:S.スタインベルク、オッズ:20-1)
- ドイツで行われたバーデン大賞を制している。
- 昨年の凱旋門賞にも出走しているが、見せ場なく敗れている。
凱旋門賞:日本メディアと海外メディアの評価比較
シンエンペラー
日本メディア
– 昨年の4着馬よりも評価が高い
– 全兄ソットサスの凱旋門賞制覇を踏まえ、血統的に適性が高い
– 愛チャンピオンSで好走、重馬場も苦にしない
– ブックメーカーで4番人気
海外メディア
– オッズ6-1で日本馬初の優勝を期待される有力馬
– アイルランドチャンピオンSの3着から巻き返しを狙う
– 11番ゲートは不利とされるが、血統的に期待
アルリファー
日本メディア
– 武豊騎手騎乗のアイルランド馬
– ベルリン大賞で5馬身差圧勝
– 2400mで一変した走り
– ブックメーカーで5番人気
海外メディア
– オッズ9-1
– ベルリン大賞優勝
– 昨年の凱旋門賞4着馬
ルックドゥヴェガ
日本メディア
– 仏ダービー馬
– ブックメーカーで3番人気
海外メディア
– オッズ9-2の有力馬
– ジョッケクルブ賞勝利
– ニエル賞3着も陣営は万全の状態を強調
ソジー
日本メディア
– 前哨戦でルックドゥヴェガを下す
– ブックメーカーで2番人気
– パリロンシャン競馬場で3戦3勝
海外メディア
– オッズ4-1の最有力馬
– ニエル賞、パリ大賞典優勝
– 名調教師ファーブル厩舎所属
ブルーストッキング
日本メディア
– 2400mのG1レースで4連対
– キングジョージ6世&クイーンエリザベスSで2着
海外メディア
– オッズ10-1
– ヴェルメイユ賞で印象的な勝利
– 3番ゲートは有利と評価