2022年の注目種牡馬産駒に注目！

今年の注目種牡馬の子供たちをピックアップしてみたい。血統背景や育成状況から判断して、特に将来有望とされる馬たちに焦点を当ててみよう。

(こちらの内容はPOGの達人　完全攻略ガイド　2024～2025年版 (光文社ブックス 187 )をもとに作成しています)

早熟の走りに定評のあるサートゥルナーリア産駒

今年新種牡馬入りしたサートゥルナーリアは、自身が無敗の2歳チャンピオン。その初仔たちには早熟の走りが受け継がれていると見られ、すでに高い評価を得ている。なかでもNF早来の母ラルケットの牡馬（ジェゼロ）は、入厩前から「抜群の動き」と評され移動も早かった。まだ幼さは残るが、夏のデビューも十分に狙えそうだ。

ドゥラメンテ最後の世代に大物候補が集結

今年が最後の募集となるドゥラメンテ産駒は、まさに大物揃いと言えるだろう。池江厩舎の母ウィープノーモアの牡馬（スピントロニクス）は「まだデビュー前とは思えない風格がある」と絶賛されており、まさにダービー候補筆頭と言える存在だ。

母メリートの牡馬（サザリーバスター）も、父の活躍を思わせるしなやかさを備えているという。NF早来での育成は順調で、ここから一気に開花するかもしれない。ドゥラメンテ最後の世代を飾るに相応しい活躍が見られるか期待は高まる。

アドマイヤマーズも穴馬的存在

アドマイヤマーズは、自身の持ち味である早熟性の高さを産駒に受け継がせているようだ。ユニオンの母ポロンナルワの牡馬（ビッキーファースト）などは、すでに移動を済ませるほど順調。どこまで父に似た芝のマイラーとなるか、興味は尽きない。

フィエールマン初年度産駒は晩成型？

今年が初年度産駒となるフィエールマンは、自身が菊花賞馬。子供たちにも、クラシック適性の高さが期待されている。母コロナシオンの牡馬(エデルクローネ)などは、「兄姉に負けない活躍をしてくれそう」と預かる手塚厩舎も手応えを感じているようだ。ただ、全体的に仕上がりに時間がかかるタイプが多いとの情報もある。晩成型となれば、2歳戦よりも3歳クラシックで本領を発揮するのかもしれない。

ブリックスアンドモルタル産駒

同じくブリックスアンドモルタル産駒にも、「焦らず育成したい」という声が多く聞かれた。なかには社台RHの種牡馬紹介動画で取り上げられた、母サラフィナの愛娘(スピリットサージ)のように秋のデビューが濃厚なケースも。ただ、母アウェイクの牡馬（ショウナンバルドル）など、順調に成長して早めのデビューを迎えそうな産駒も存在する。どの産駒がいち早く台頭してくるのか、見極めが難しいところだ。

他にも注目種牡馬の産駒は多数

今年デビューを控える新種牡馬は、他にも多数控えている。例えば母シャンパンアニワン(シャンパンエニワンの2022)の愛息は、ヒーロー産駒らしい力強さとキレを見せているという。

母ナスノシンフォニーの産駒（ナスノソナタ）は、レイデオロ産駒の中でも屈指の存在感を放っているようだ。血統背景の割に地味なイメージのある種牡馬だが、ここから思わぬ大物が飛び出すかもしれない。

まとめ

このように期待の新種牡馬産駒たちは、いずれ劣らぬ能力の高さを秘めている。もちろん、ここで挙げた産駒はまだごく一部。他にも将来性豊かな馬たちが、日本全国の育成地で日々成長を遂げているはずだ。今年の2歳戦は、どの新種牡馬が台頭し、新たな時代の到来を告げるのか。若駒たちの動向から目が離せない1年となりそうだ。