2026年1月21日に船橋競馬場で行われた第52回ブルーバードカップ(JpnIII)は、JRA所属のフィンガー、カタリテが人気を集め、その前評判通りに中央勢が上位を占める「堅い」決着となりました。レース前の掲示板では、短距離馬の距離延長への懸念、大外枠のフィンガーの評価、そして本レースの中央馬にとっての意義について活発な議論が交わされました。結果を踏まえ、レースの概要と主要な論点を専門的に解説します。
この記事の要点
- 第52回ブルーバードカップ(JpnIII)は、フィンガー(戸崎圭太騎手)が勝利し、カタリテが2着に入るなど、JRA勢が上位を独占する順当な結果となった。
- レース前の議論では、無敗馬カタリテの1800mへの距離延長適性(1400mまで経験)が最大の焦点とされた。
- 中央馬がこのレースに勝っても、羽田盃への優先出走権が得られないため、メンバーレベルが相対的に手薄になりやすい構造的な課題が指摘された。
- フィンガーは中2週のローテーションながら、デビューから連対を外していない安定した成績が評価されていた。
レース結果:堅い決着と上位入線馬
2026年ブルーバードカップ(JpnIII)は、出走頭数こそ例年より多かったものの、JRA所属馬がその実力差を見せつける形での「堅い」(順当な)決着となりました。掲示板上では、中央馬のフィンガー、カタリテ、チャーリーが上位人気を分け合っており、結果も概ねその人気通りとなりました。
上位入線馬と騎手一覧
レースは**フィンガー**(戸崎圭太騎手)の勝利で決着し、無敗の**カタリテ**(高杉吏麒騎手)が距離不安を乗り越えて2着を確保しました。御神本訓史騎手が騎乗した**チャーリー**が3着に食い込み、JRA勢が上位を独占しました。
| 着順 | 馬名 | 騎手 | 所属 | 斤量 (kg) |
| 1着 | フィンガー | 戸崎圭太 | JRA | 56 |
| 2着 | カタリテ | 高杉吏麒 | JRA | 57 |
| 3着 | チャーリー | 御神本訓 | JRA | 56 |
| 掲示板内 | ポッドフェスタ | 矢野貴 | 南関 | 57 |
| その他 | ヘルスギャング | 今村性奈 | JRA | 54 |
レース後の投稿には、優勝した**フィンガー**の馬体重が549kgと大型であることに言及する声もありました。
JRA勢が上位独占した理由
掲示板では「中央のメンツレベルは低いけど地方はそれ以上に低い」という意見が出るほど、地方所属馬と中央所属馬の力量差が明確でした。JRAがダート三冠に参戦するようになってから、過去2年間も1・2着はJRA勢が独占しており、今年もその流れが続くという予想が的中した形です。
レース前の専門的な議論と論点
レース前は、人気を集めたフィンガーとカタリテを中心に、いくつかの論点が議論されました。特に、馬場状態と距離適性についての懸念が強かったです。
フィンガーとカタリテの二強対決:距離適性の懸念
**フィンガー**は連対率100%という高い信頼性を持っていましたが、大外枠(13番)からの発走という点が注目されました。一方、無敗の**カタリテ**は、これまでのキャリアが1400mまでだったため、初めての1800mへの距離延長が最大の不安要素とされました。結果として**カタリテ**が2着を確保したことで、「距離を持つとは思わなかった」と驚く声が上がりました。
ローテーションと斤量差の影響
人気馬の中には、中2週での出走となる**フィンガー**や**ヘルメスギャング**(ただしフィンガーは過去に中2週経験あり)がおり、ローテーションが懸念されていました。また、**カタリテ**と地方馬の**ポッドフェスタ**がJRA勢より重い57kgの斤量を背負っていた点も議論の対象でした。特に**ポッドフェスタ**は、デクラレーションオブウォー産駒で距離延長が得意と見られ、穴馬として一部で期待されていました。
馬場状態と寒さの懸念
レース当日の船橋競馬場は、雨予報により馬場が重くなる可能性が指摘され、気温も極寒(最高気温4℃~5℃)となることが予想されていました。外差し馬場になっているという実況コメントもあり、馬場傾向への対応も重要な要素となりました。
ブルーバードカップが抱える構造的な課題
このレースは、ダート三冠(羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートクラシック)への前哨戦の一つですが、JRA所属馬が勝利しても、羽田盃への優先出走権を得ることができません。優先出走権が付与されるのは1着の「地方馬」のみです。
ダート三冠ロードにおける本レースの特殊性
中央馬にとってのこのレースのメリットは、主に賞金加算のみであり、羽田盃への優先出走権を得るには、JRA勢は雲取賞(上位2頭に優先権)を選ぶ方が有利となります。結果として、雲取賞に出走できなかった賞金のない馬が集まりやすく、メンバーが手薄になる傾向が指摘されています。
この構造に対し、「中途半端な交流重賞」であるという批判や、「羽田杯、東京ダービーはJRA枠を増やして賞金順で出走できるようにするべき」といった、重賞の存在意義に関する疑問が呈されています。
よくある質問(FAQ)
- ブルーバードカップの優先出走権のルールはどうなっていますか?
- 本レースの1着馬に付与される羽田盃への優先出走権は、地方所属馬に対してのみ適用されます。JRA所属馬が勝利しても優先出走権は得られず、賞金加算のみとなります。
- カタリテが距離延長の不安を乗り越えて好走した要因は何ですか?
- カタリテはキャリアが1400mまででしたが、このレースのメンバーレベルが総じて低かったこと、そして馬自身のポテンシャルが高かったことが要因として挙げられます。レース前の懸念(距離適性、斤量57kg)がありながらも2着を確保したことは、その地力の高さを示唆しています。
