2026年1月17日に中山競馬場で行われる「菜の花賞」(芝1600m、1勝クラス特別競走)について、 3歳牝馬たちのクラシックへの道標となるレースを徹底分析。 有力馬アメティスタとポペットを中心に、血統、調教、コース適性、騎手心理を詳細に分析し、的中への道筋を照らし出す。
要点のまとめ ― AIの眼差し ―
◎
本命: ポペット
圧倒的な脚力と血統適性
◯
対抗: アメティスタ
完成度の高さと中山適性
▲
単穴: ロンギングセリーヌ
展開利と冬の中山適性血統
☆
ヒモ穴: エコールナヴァール
ダートで培ったパワーを芝で活かす
少頭数ながら将来性豊かな牝馬が集結し、クラシック戦線を占う上で重要な一戦となる。
1. 序論 ― 菜の花賞が示すクラシックへの道標 ―
2026年1月17日、中山競馬場で開催される菜の花賞は、3歳牝馬にとって桜花賞やオークスへの重要なステップとなる1勝クラスの特別競走である。 本記事は「9R 菜の花賞 2025 予想のポイント」を軸に、レースの重要性と分析を提供する。
出走頭数は8頭と少ないが、濃密な顔ぶれが揃い、次世代のヒロイン候補を選別する試金石となる。 血統、調教、コース適性、騎手心理まで多角的に分析する。
2. 舞台分析 ― 中山芝1600m(外回り)の魔力と真実 ―
◆2.1. コースレイアウトの物理的特性
- スタート地点は1コーナー左奥のポケット。スタート直後に2コーナーのカーブがあるため、外枠はコースロスを強いられやすい。
- 8頭立ての少頭数であるため、枠順による有利不利は軽減される。中枠から外枠が自分のリズムで競馬できるため有利な可能性が高い。
- 向こう正面から3〜4コーナーにかけて緩やかな下り坂があり、ここでスピードに乗りすぎると最後の急坂で失速する。騎手にはスピード制御と直線の爆発力温存が求められる。
◆2.2. 冬の中山芝 – トラックバイアスの変遷
- 1月中旬の中山開催(1回開催)は、野芝に洋芝をオーバーシードした馬場で行われる。
- 開催が進むと内側の芝が傷み、外差しが決まりやすくなるのが通例。
- 今年は比較的時計が出る馬場コンディションが維持されているとの情報もあるが、極端な外差し馬場と決めつけるのは早計。
- 💡重要: 冬場の芝は根付きが弱く、馬の蹄が深く刺さるため、軽いスピードだけでなく、地面をしっかりと捉えるグリップ力、すなわち「パワー」が不可欠。
- 🧬血統適性: ロベルト系、サドラーズウェルズ系、キングマンボ系など、欧州の重厚な血を持つ馬がパフォーマンスを上げやすい。
◆2.3. 展開の鍵を握るペース配分
- 出走馬の中に、逃げにこだわる馬はいない。
- 前走逃げ切り勝ちのロンギングセリーヌも「ハナにはこだわらない」と明言。
- 前半3ハロンは36秒台後半〜37秒台というスローペースが予想される。
- スローペースからの「上がり3ハロン勝負」では、瞬発力だけでなく、中山の急坂を駆け上がりながら加速し続ける「持続力」と「底力」が求められる。
3. 全出走馬 詳細プロファイリング
アメティスタ (牝3・横山武史)
血統: 父キタサンブラック、母ティアーモ(母父キングカメハメハ)、祖母レディチャーム(祖母父サンデーサイレンス)。「キタサンブラック×キンカメ×サンデー」配合は、スピードとパワーのバランスに優れ、中山コースを得意とする産駒が多い。
調教: 先週除外でスライドしたが、12月末のCWでラスト1ハロン11.3秒を記録。直前の坂路は軽めだが、フットワークは軽快でデキ落ちはない。
評価: 前走で不利を克服する勝負根性を見せた。操縦性が高く、スローペースでも折り合いを欠く心配が少ない。好位から抜け出す王道の競馬が期待できる。
アーリーハーベスト (牝3・小沢大仁)
血統: 父アドマイヤマーズ、母ヴィアメディチ(母父Medicean)。スピード色が強く、平坦コースや軽い馬場でのスピード勝負に分がある。中山の急坂をこなすパワーは父ダイワメジャーの血に依存。
調教: コンスタントに時計を出しており、好調持続。馬体の成長待ちの側面もあるが、現状の力は出せる仕上がり。
評価: 先行力が持ち味だが、今回は他に前に行きたい馬がいるため展開の助けが必要。長距離輸送が課題。
ロンギングセリーヌ (牝3・横山和生)
血統: 父モーリス、母パセンジャーシップ(母父ダイワメジャー)。父モーリスはロベルト系で、冬の中山開催に強い。母父ダイワメジャーによる前向きな気性もプラス。タフな馬場での消耗戦に強い。
調教: 最終追い切りで併せ馬に遅れたが、ラスト1ハロン11.7秒と優秀。状態は高いレベルで安定。
評価: 前走はスロー逃げからの勝利。今回は控える競馬も示唆しているが、好位からの抜け出しも可能。レース巧者ぶりを発揮する。
ファンクション (牝3・丹内祐次)
血統: 父アルアイン、母アミカブルナンバー(母父ダイワメジャー)。パワーと機動力が特徴のアルアイン産駒。母父ダイワメジャーとの配合でスピード持続力とコーナーワークの良さを強化。中山マイルの内回り的な立ち回りが得意。
調教: 1週スライドの影響を感じさせない軽快なフットワーク。操縦性の高さが伺える。
評価: 能力的には上位と差はないが、決め手勝負では分が悪い可能性。早めの仕掛けがポイント。
トリスティ (牝3・大野拓弥)
血統: 父ディーマジェスティ、母ディアレストトリックスキ(母父Proudest Romeo)。父は重厚な末脚が武器。母系は米国血統でダート的なパワーを秘める。地方競馬(ホッカイドウ競馬)からの転入初戦。
調教: 1/3に坂路で53.5-11.7を記録。スピード能力は低くない。仕上がり良好。
評価: 中央の1勝クラスの壁は厚いが、大野騎乗で穴を開ける可能性も。馬場が渋れば面白い。
ポペット (牝3・横山典弘)
血統: 父サトノクラウン、母プティシュシュ(母父エピファネイア)。「サトノクラウン×エピファネイア」配合は、欧州型の重厚な血統で、重馬場や消耗戦に滅法強い。「冬の中山を走るために生まれてきたような」仕様。
調教: 中間の調教内容は群を抜いており、古馬オープン馬を追走して先着。脚力は最上位。
評価: 最大の懸念は気性面だが、横山典弘騎手が継続騎乗することで手の内に入れていることが期待される。折り合いがつけば、直線の急坂をものともせずに突き抜ける爆発力を持つ。本命候補筆頭。
オーシャンステラ (牝3・菊沢一樹)
血統: 父ゴールドシップ、母プリティカリーナ(母父Seeking the Gold)。スタミナとスピードを兼ね備えるが、現時点では馬体が小さくパワー不足。
調教: 時計的にも強調材料に乏しく、成長途上。今回は静観が妥当。
評価: 今回は評価を下げる。
エコールナヴァール (牝3・戸崎圭太)
血統: 父アドマイヤマーズ、母ジューヌエコール(母父クロフネ)。母は快速馬で、マイル以下のスピード勝負に特化した構成。母父クロフネの影響でパワーもあり、ダート勝ちもフロックではない。芝適性は高い配合。
調教: 動きは前走前より一段階アップ。状態は確実に上向いている。
評価: ダート勝ち上がりの馬が芝で人気の盲点となり激走する可能性。特に今の中山のタフな馬場ならダートで培ったパワーが活きる。ヒモ穴としてマークが必要。
4. 血統・調教・コース適性 データの統合評価
| 馬名 | 血統適性 (中山マイル) | 調教評価 (直近2週) | 展開有利度 | 総合評価ランク |
|---|---|---|---|---|
| アメティスタ | S | A | A | A+ |
| アーリーハーベスト | B | B+ | C | B |
| ロンギングセリーヌ | A | B+ | B | A |
| ファンクション | B+ | A | B | B+ |
| トリスティ | C | B | C | C |
| ポペット | S+ | S | B | S |
| オーシャンステラ | C | C | C | D |
| エコールナヴァール | A | A | C | B+ |
* S: 特注・最適 / A: 上位・適性あり / B: 普通・条件次第 / C: 劣る・厳しい / D: 除外対象
5. レースシミュレーション と展開予想
▶5.1. 想定される展開
- スタート直後、アメティスタ、アーリーハーベスト、ロンギングセリーヌが先行。ファンクションもポジションを取りに来る。
- 少頭数ゆえに激しい先行争いにはならず、すぐに隊列は落ち着く。
- ロンギングセリーヌかアーリーハーベストがペースメーカーとなり、前半3Fは36.5秒〜37.0秒のスローペース。
- 馬群は一団となり、淡々とした流れで3コーナーへ。
🏁5.2. 勝負の分かれ目
- 勝負は残り600m、3コーナー過ぎから4コーナーにかけて動く。
- 後方のポペットが横山典弘騎手の合図で外からまくり気味に進出。
- それに呼応してアメティスタがペースアップ。
- 直線の入り口、坂下でポペットが先頭集団に並びかけ、アメティスタが内から抜け出しを図る。
- ロンギングセリーヌも粘り込むが、坂を上がってからの脚色は、パワーとスタミナに勝るポペットとアメティスタに分があると予想される。
6. 結論 と推奨馬
◎ ポペット
圧倒的な脚力、サトノクラウン×エピファネイアの血統適性、横山典弘騎手の手腕に期待。
◯ アメティスタ
抜群のレースセンス、キタサンブラック産駒の中山適性、ロスない立ち回りが強み。
▲ ロンギングセリーヌ
スローペースでの粘り込み、ロベルト系の勝負根性。
☆ エコールナヴァール
ダートで示したパワー、芝適性の血統背景、人気の盲点。
△ ファンクション
レースセンスの良さ、混戦での浮上に期待。
7. まとめ ― クラシックへの序章 ―
2026年の菜の花賞は、将来性豊かな馬たちが集結し、特に「横山家」の騎乗馬(ポペット、アメティスタ、ロンギングセリーヌ)の攻防は、今後のクラシック戦線を占う上で重要となる。
パワー、スタミナ、切れ味全てが問われる中山マイルで、若き牝馬たちがどのような輝きを見せるか注目される。
記事作成日: 2026年1月17日

