兵庫県競馬組合は、園田・姫路競馬所属の騎手5名に対し、調整ルームへの通信機器持ち込み違反で騎手変更命令および騎乗拒否を発表しました。処分対象となったのは、鴨宮祥行騎手、大山龍太郎騎手らで、2025年のリーディング上位騎手も含まれています。この事態はファンに大きな衝撃を与え、地方競馬の公正競馬確保に向けた議論を呼んでいます。
兵庫県競馬組合は、2026年1月14日に、所属する騎手5名に対して騎乗停止を伴う処分を発表しました。この事案は、騎手が公正な競馬を行うために設けられた「調整ルーム」の委員長指示事項に違反し、通信機器を持ち込んだことが原因です。
通信機器の持ち込みが確認されたのは以下の5名の騎手です。
このうち中田騎手は、14日と15日の騎乗予定がなかったため、騎手変更の対象とはなりませんでした。
違反が確認されたのは、1月13日の第23回園田競馬第3日目でした。兵庫県競馬組合は、この違反を受け、直ちに以下の措置を発表しました。
競馬の公正性を保つため、調整ルーム内での外部との通信手段の遮断は厳しくルール化されています。今回の違反は、この根幹に関わる重大な事案として受け止められています。
今回処分対象となった5名の騎手の中には、園田競馬において上位の成績を収めている騎手が複数含まれています。特に鴨宮祥行騎手は、2025年リーディングで5位に位置しており、その欠場はレースの構図に大きな影響を与えると考えられます。
トップ10の騎手が3人も欠場することにより、園田競馬の開催自体には影響がないものの(所属騎手が33名いるため)、騎乗馬の振り分けやレース結果に大きな影響が出ることが予想されます。特に、復帰した小牧太騎手は、この事態により騎乗機会が増え、リーディング上位に返り咲く要因となる可能性が指摘されています。
ファンからは、「園田で一番上手いジョッキーの鴨宮が消えたら終わり」といった声も上がっており、オッズ妙味にも変化が生じる可能性があります。
調整ルーム(騎手宿舎)は、競馬の公正を期すため、レース前日から外部との接触を遮断する場所です。通信機器の持ち込みは、外部との不正な連絡による八百長や情報漏洩を防止するための核心的な規則違反と見なされます。
通信機器持ち込みを巡る問題は、近年JRAや他の地方競馬でも発生しており、今回の園田での事案もその一つです。一部のファンからは、「バレてないだけで全競馬場みんなやってる」「処分が軽いから違反する」といった声が上がっており、騎手側の危機意識の低さが問題視されています。
また、通信機器の持ち込みが、単なるスマホ中毒ではなく「八百長の指示待ちに必要」であるという厳しい指摘もあり、ファンの間では園田競馬の公正性に対する疑念が強まっています。
今回の事案を受けて、ネット上では「ボートレースならクビなのに甘ちゃん」や「せめて半年停止にしないと」といった厳罰化を求める意見が多数見られます。
過去にはJRAでも通信機器持ち込みによる処分事例があり、地方競馬においても調整ルーム関連の規則違反(無断離席、未成年喫煙など)による処分は存在しています。しかし、今回の5名という大規模な処分対象者数や、リーディング上位騎手が含まれていたことから、運営側による徹底した調査と今後の厳格な処分基準の設定が求められています。
有力騎手が5名も欠場することで、他の騎手への騎乗機会が増加することが確実視されています。特に、2023年にJRAから園田へ復帰した小牧太騎手は、その騎乗技術の高さが評価されており、吉村智騎手と並び称される存在です。今回の事態で、小牧騎手への良質な騎乗馬の回りが増え、さらにリーディング争いが激化するとの見方が強まっています。
小牧騎手は中央競馬での調教経験も長く、馬作りのスキルも高いため、園田全体の騎手レベルが低いと指摘される中で、その存在感はさらに増すでしょう。
園田競馬には33名の騎手が所属しているため、5名の騎乗拒否があっても直ちにレース開催に支障をきたす深刻な騎手不足に陥るわけではないとされています。しかし、もし処分が長期化した場合、騎手不足を補うために、門別競馬など他地区の騎手が期間限定で騎乗する可能性も浮上しています。
兵庫県競馬組合は、公正競馬の実現に向け、処分委員会による厳正な審査を進めていくものと見られます。
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