2026年1月18日、中山7Rの2勝クラス戦で、菊花賞5着、セントライト記念3着の実績を持つレッドバンデが単勝1.3倍という圧倒的な支持を受けながら5着に敗退するという大波乱が起こりました。このまさかの結果は、レース前から不安視されていた佐々木大輔騎手の騎乗、大竹厩舎の調整、そしてキズナ産駒の成長力といった様々な論点を含み、競馬ファン・馬券購入者の間で大きな議論を巻き起こしました。本記事では、この波乱の一戦を詳細に振り返り、敗因と今後の展望について分析します。
レッドバンデは、トライアルGIIであるセントライト記念で3着、クラシックGIの菊花賞でも5着という実績を持ち、本来であればオープンクラスでの活躍が期待される馬でした。それにもかかわらず、自己条件である2勝クラス戦(中山2200m)への出走となり、単勝オッズは1.3倍(最終オッズ)という圧倒的な支持を集めました。一部ファンからは「反則レベル」のローテーションだと期待の声が上がっていた一方で、「なぜ重賞ではなくここで使うのか」という不安の声も存在しました。
レッドバンデへの人気集中はすさまじく、最終的な発売票数は単勝931,346票、複勝3,522,453票に達しました。特に複勝は3億円以上が投じられ、オッズが1.0〜1.1倍に集中し、「複勝銀行」と表現されるほどでした。しかし、過去にはGI上位馬が自己条件で敗退するケース(例:秋華賞3着→1勝クラス大敗のエイシンカチータ、菊花賞5着→2勝クラス大敗のシホノスペランツァなど)も散見されており、この過剰な人気自体が「フラグ」として機能するのではないかという懸念も示されていました。
| 項目 | 最終オッズ | レース結果 |
|---|---|---|
| 単勝 | 1.3倍 | 5着(馬券外) |
| 複勝 | 1.0~1.1倍 | 5着(馬券外) |
| 馬体重 | 494kg (+12kg) | +12kgの発表あり |
レースは1000m通過が65秒前後という、未勝利戦以下の超絶ドスローペースで流れました。レッドバンデは12番枠(外枠)からの発走で、道中は後方に位置。中山競馬場のようなタイトなコースで超スローで前が止まらない展開の中、佐々木大輔騎手は終始外々を回る形となり、結果的に差し届かず5着に敗退しました。中山の外枠とドスローの組み合わせは、後方からの差し馬にとって致命的であったことが指摘されています。
圧倒的1番人気を背負いながらの敗戦、特にドスローでの大外回し、仕掛けの遅さといった騎乗内容に対しては、ファンから厳しい批判が集中しました。
この騎乗に関しては、主に以下の批判点が挙げられています:
レッドバンデはキズナ産駒であり、この系統はディープボンド系と同様に、世代戦や条件戦では高い能力を示すものの、古馬になると成長力に欠け、他の種牡馬の成長力に負ける傾向があるという指摘が多数寄せられました。サトノシャイニングやマジックサンズといった馬たちが世代戦で勝ち負けしながら古馬で用無しになった例が、その懸念を裏付けるものとして引き合いに出されています。今回の5着敗退も、この「キズナ産駒の成長力不足」という血統的な傾向を象徴するものとして受け止められています。
このレースのワンツースリーフィニッシュは、すべて4歳馬によるものでした。特に勝利したフィーリウスはセントライト記念ではレッドバンデに敗れていましたが、今回逆転を果たしました。フィーリウスの父はキタサンブラックであり、「キタサン産駒の成長力にキズナ産駒が負けた」という構図が議論を呼びました。
また、レッドバンデと菊花賞組の比較対象として、以下の馬たちが挙げられています:
これらの馬が重賞(日経新春杯など)に出走する中、レッドバンデが自己条件で完敗したことで、菊花賞組全体のレベルや、レッドバンデの能力に対する疑問の声も聞かれました。
複勝に約3.5億円もの巨額が投じられた中で、レッドバンデが5着に敗れた結果、本来は低配当となるはずだった複勝オッズが大きく跳ね上がりました。特に1着のフィーリウスには複勝6.3倍という高配当がつき、複勝を外した馬券購入者(通称「複勝銀行勢」)には大きなダメージを与えました。これにより、単勝1.3倍の圧倒的馬が飛ぶという波乱にもかかわらず、3連複の配当が案外安く収まるという特異な状況も発生しています。
古馬混合の条件戦で世代GI上位馬が敗退するケースは珍しくないという指摘も多くありました。類似の事例として、以下の馬名が挙げられています。
これらの事例から、GI実績馬であっても、休養明けや大幅な馬体重増(+12kg)、特殊なコース設定、そして定量戦の条件戦では過信せず、展開や騎手の判断を慎重に考慮する必要があるという教訓が示唆されます。
公式な理由は不明ですが、東サラ(東京サラブレッドクラブ)の方針として、除外を嫌い堅実に賞金を稼ぐために適性や格を無視したローテーションを選ぶ傾向があることが指摘されています。また、日経新春杯(GII)に比べて斤量差を貰えない2勝クラスへの出走に対し、調教師(大竹厩舎)のレース選びのセンスを疑問視する声も一部にありました。
主な要因は、レースが超スローペース(1000m 65秒前後)になったことと、レッドバンデが外枠から終始外々を回る展開になったことです。さらに、佐々木大輔騎手の仕掛けの遅れや、前走比+12kgの馬体重増も、馬の能力を出し切れない要因として指摘されています。
掲示板では、キズナ産駒の牡馬は世代戦では好走しても、ディープボンド系と同様に古馬になってからの成長力に乏しいという見方が根強く、今回の敗戦がその傾向を裏付けたという意見が多く見られます。