2025年度代表馬フォーエバーヤングへの評価:米国17票とミュージアムマイル・カランダガンとの論争
2025年度代表馬に選出されたフォーエバーヤング(エバヤン)の評価を巡り、競馬ファン間で激しい議論が続いています。特に米国のエクリプス賞における年度代表馬投票で、BCクラシックを制しながら17票しか獲得できなかった点が、「過大評価」の根拠として批判されています。本記事では、フォーエバーヤングの選出背景と、ミュージアムマイル、カランダガンなど他の有力馬との評価の対比を、ファンの声から徹底分析します。
この記事の要点
- フォーエバーヤング(エバヤン)は日本の年度代表馬に選ばれたが、米国のエクリプス賞では年度代表馬候補として17票の獲得にとどまった。
- この17票という得票数が、アンチ勢力から「空き巣勝利であり、世界的な評価は低い」とする批判の根拠となっている。
- 一方、日本の芝路線の有力馬(ミュージアムマイル、マスカレードボールなど)は米国年度代表馬投票で0票であり、エバヤンの得票は相対的に評価されるべきという意見もある。
- 欧州年度代表馬カランダガンが日本で0票だったこととの比較から、競馬における国際評価の基準について議論が深まっている。
- マルシュロレーヌやウシュバテソーロといった過去のダートG1馬が年度代表馬になれなかったこととの整合性も争点となっている。
2025年度代表馬選出の背景と米国の評価
フォーエバーヤングが年度代表馬に選出された最大の要因は、ブリーダーズカップ・クラシック(BCクラシック)制覇という、日本競馬界初の偉業を達成した点にあります。しかし、この選出を巡っては、ネット掲示板を中心に「過大評価ではないか」という議論が巻き起こっています。
批判の核となっているのが、米国での評価です。フォーエバーヤングはエクリプス賞の年度代表馬候補に名を連ねたものの、獲得した票数はわずか17票でした。これに対し、日本の年度代表馬投票で226票を集めたこと(推定)との間に大きなギャップがあることが、論争の種となっています。
米国エクリプス賞で獲得した「17票」の重み
エクリプス賞における17票という得票数は、日本国内での熱狂的な支持とは対照的であるとして、アンチ勢力によって「恥ずかしい」「空き巣で評価されていない現実」を示すものとして強く指摘されています。
しかし、エクリプス賞の年度代表馬は通常、米国のクラシック2冠やトラヴァーズSなどの主要G1を複数制した馬が選ばれる傾向があります。BCクラシックのみをタイトルとした馬の票が分散することは珍しくなく、2024年のBCクラシック勝ち馬であるシエラレオーネも10票程度であったという指摘もあります。
他の日本馬との米国得票数の比較
フォーエバーヤングの17票を評価する意見として、「他の日本の有力馬は米国で0票だった」という事実が挙げられています。
2025年 JRA年度代表馬候補と米国/欧州での評価票数(推定)
フォーエバーヤング
- JRA 年度代表馬投票(日本):226票 (WIN)
- エクリプス賞 年間代表馬投票(米国):17票 (候補)
- カルティエ賞 年間代表馬投票(欧州):0票 (推定)
ミュージアムマイル
- JRA 年度代表馬投票(日本):0票 (候補)
- エクリプス賞 年間代表馬投票(米国):0票 (推定)
- カルティエ賞 年間代表馬投票(欧州):0票 (推定)
マスカレードボール
- JRA 年度代表馬投票(日本):0票 (候補)
- エクリプス賞 年間代表馬投票(米国):0票 (推定)
- カルティエ賞 年間代表馬投票(欧州):0票 (推定)
カランダガン
- JRA 年度代表馬投票(日本):0票 (候補外)
- エクリプス賞 年間代表馬投票(米国):-
- カルティエ賞 年間代表馬投票(欧州):WIN (部門賞)
このデータ(議論に基づく推定)を見ると、米国の競馬記者が日本の芝馬を評価する機会が極めて少ないことがわかります。フォーエバーヤングの17票は、日本馬が海外で実績を残したことに対する、国際的な記者からの「相対的な評価」であったとも解釈できます。
フォーエバーヤング選出に対する主要な批判点
年度代表馬選出を巡る議論は、単なる票数の多寡に留まらず、芝路線の不振や過去の選考基準との整合性、さらには馬の能力そのものにまで及んでいます。
「芝の空き巣世代」論とミュージアムマイルの評価
フォーエバーヤングが年度代表馬に選ばれた最大の理由の一つとして、2025年の芝路線の「強者不在」が指摘されています。
- 国内2冠(皐月賞・有馬記念)を制したミュージアムマイル、天皇賞・秋勝ち馬マスカレードボールなどが候補に挙がったものの、圧倒的な支持を集めるには至りませんでした。
- 「超空き巣世代の2冠馬(ミュージアムマイル)より評価が低い馬に年度代表馬を献上した」という批判も出ています。
ドバイWC敗戦とBCクラシックの「格」
BCクラシック制覇は偉業ですが、フォーエバーヤングがドバイワールドカップで敗れている点も批判の対象となっています。
BCクラシックは日本馬初制覇という歴史的価値はあるものの、ドバイワールドカップの方が「格は高い」と主張するファンもおり、ドバイで負けていることから「過大評価」とする見解もあります。また、「BCクラシックは米国の馬薬物禁止措置によるラキ珍(幸運な勝利)だ」という極端な意見も見られます。
欧州年度代表馬カランダガンとの比較論
議論をさらに複雑にしているのが、欧州の年度代表馬(カルティエ賞)に選出されたカランダガンとの比較です。
カランダガンは日本国内の年度代表馬投票では0票(または候補にすら進めず)でしたが、欧州では最高賞の一つであるカルティエ賞(部門賞)を受賞しました。これにより、「米国>日本>欧州」という国際評価の力関係を皮肉る意見も出ています。また、カランダガンは日本馬フォーエバーヤングに完敗しているため、「そのカランダガンが受賞する欧州の評価も低いのではないか」という指摘もあります。
年度代表馬選考におけるダート馬の地位
フォーエバーヤングの年度代表馬選出は、ダート馬が最高栄誉を得た点で歴史的な意味を持ちますが、過去のダートG1馬の選考と比較され、選考基準の一貫性が問われています。
マルシュロレーヌ・ウシュバテソーロとの整合性
過去、BCディスタフを制したマルシュロレーヌ(2021年)や、ドバイワールドカップを制したウシュバテソーロ(2023年)が年度代表馬に選ばれなかったこととの整合性について、多くのファンが疑問を呈しています。
特にウシュバテソーロはドバイWCという世界最高峰のダートG1を制しているため、「BCクラシックで年度代表馬がもらえるなら、ドバイWCのウシュバには今からでも与えないと整合性が取れない」という意見が根強いです。この議論は、選考委員会が「芝のG1」を依然として優先しているのではないかという、ダート馬の地位を巡る根深い問題を示しています。
議論のまとめ:競馬ファンが指摘する「低レベル」の構造
フォーエバーヤングを巡る一連の議論は、日本競馬界が国際的な評価基準をどこに置くべきかという問題に集約されます。
フォーエバーヤングのBCクラシック制覇は偉大な偉業であることに疑いはありませんが、米国での得票数が低いことで、日本の競馬記者の評価基準が「海外信仰」に偏りすぎているのではないか、あるいは国内の芝馬が「低レベル」だったことの裏返しではないか、という厳しい意見も出ています。
今後、ダート馬が最高位の年度代表馬に選ばれ続けるためには、国内芝路線の絶対的なスター誕生が待たれる状況と言えるでしょう。また、エクリプス賞で候補に残ったこと自体を「日本馬で票を取れる段階にすら至れなかった過去と比べれば凄い」と前向きに捉えるファンもいます。