2025年のJRA年度代表馬選考は、ダートの最高峰レースであるBCクラシックを制したフォーエバーヤングと、クラシックおよび有馬記念を制した芝路線のミュージアムマイルの二強対決となり、大きな議論を呼んでいます。特に「海外実績」と「JRAのG1無冠」という点が焦点です。この記事では、競馬記者の投票傾向や過去の選出事例を元に、両馬の功績を公正に評価し、年度代表馬に選ばれるための核心的な基準を深く掘り下げて解説します。(約155字)
2025年度代表馬の選出は、芝のトップとダートのトップという異例の対決となりました。この議論の出発点は、両馬が達成した偉業の性質の違いにあります。
フォーエバーヤング(エバヤン)は、その年のうちにサウジカップとブリーダーズカップ(BC)クラシックを制覇するという、日本馬として歴史的な快挙を成し遂げました。BCクラシックは、アメリカ競馬における最高峰の一つであり、「凱旋門賞並みに価値がある」と評する声もあります。しかし、国内のJRA・G1レースでは無冠であるという点が、議論の火種となっています。
一方のミュージアムマイル(MM)は、有馬記念で完勝を見せるなど、国内のクラシックとグランプリを制した芝の強豪です。国内G1を2勝している実績は、中央競馬の選考において伝統的に重視されてきました。もしミュージアムマイルが天皇賞・秋をも勝っていれば、フォーエバーヤングと比較しても互角以上の成績と評価された可能性が高いという意見もあります。
年度代表馬の選考は、記者投票によって行われます。そこには海外実績と国内実績のどちらを重視するかという、長年の議論が存在しています。
JRAの競馬が芝を主流としていることから、「ダート馬は部門賞がある時点で格下」として年度代表馬には選ばれにくいという見方があります。しかし、近年は日本の馬が世界で活躍する中で、国際的な実績の評価がより複雑になっています。
過去、ウシュバテソーロとレモンポップの年度代表馬選考では、「海外よりも日本の成績優先っぽい」と判断する記者が多数いたという意見があり、JRAのレース成績が依然として重要視されていると指摘されています。しかし、この議論は「互角の成績でようやく日本優先」であり、BCクラシック制覇という圧倒的な実績を持つフォーエバーヤングには当てはまらない可能性も示唆されています。
議論は白熱していますが、選考の現状はフォーエバーヤングが圧倒的に有利であると報じられています。
東スポの記者投票結果などからも、年度代表馬はフォーエバーヤングで「無風」の雰囲気であると複数の情報源が示しています。公表している記者全員がフォーエバーヤングに投票しているとの情報もあり、9割近い得票が予想されています。
フォーエバーヤングを特別賞に留めるべきという意見も一部にありますが、「今年取れなかったらダート馬は一生取れない」という声もあり、BCクラシック制覇の偉大さが改めて強調されています。圧倒的な得票傾向を見る限り、特別賞ではなく年度代表馬に選ばれる可能性が極めて高いと予想されます。
フォーエバーヤングとミュージアムマイルの主な実績と評価の対立点を以下にまとめます。
| 項目 | フォーエバーヤング (FY) | ミュージアムマイル (MM) |
|---|---|---|
| **主な国際G1実績** | BCクラシック制覇、サウジC勝利 | なし |
| **JRA G1勝利** | 無冠 | 有馬記念含む複数勝利 |
| **主な主戦場** | ダート(国際路線) | 芝(国内主流路線) |
| **年度代表馬の有力度** | 圧倒的に有力(記者投票による) | 対抗馬 |
もしフォーエバーヤングが年度代表馬に選ばれれば、BCクラシック制覇を含む国際ダート路線の実績が、国内芝路線のG1勝利と同等、あるいはそれ以上に評価されるという新たな基準が打ち立てられることになります。これは、今後の日本馬の海外遠征戦略や、ダート路線の地位向上に大きな影響を与える歴史的な選出となる可能性があります。