2026年1月23日(日本時間)に米フロリダで行われた北米競馬の年間表彰「エクリプス賞」授賞式の結果が判明しました。日本馬フォーエバーヤング(矢作厩舎)が「最優秀古馬ダート牡馬」を受賞する歴史的快挙を達成。また、BCクラシック制覇がファン投票による「モーメントオブザイヤー」にも選出されました。年度代表馬はクラシック二冠馬のソヴリンティが獲得し、日米のトップホースが栄誉を分かち合いました。
日本馬フォーエバーヤング(牡5、矢作厩舎)が、北米の年間表彰であるエクリプス賞において「最優秀古馬ダート牡馬」に選出されました。これは、昨年のブリーダーズカップ・クラシック(BCクラシック)制覇という日本競馬史上初の偉業が評価された結果です。
矢作調教師も授賞式に出席し、この快挙を称えました。フォーエバーヤングは「実質取れるもの全部取ったようなもんだ」とファンからも絶賛されており、日本競馬の国際的な地位向上を証明する受賞となりました。
フォーエバーヤングは、全米の競馬記者や競馬関係者による投票で、同部門のファイナリストに残っていたシエラレオーネ、ナイソスを得票数で大きく上回りました。
得票の内訳は以下の通りです。
これにより、矢作調教師は「気持ち良くなってまたBC行っちゃうだろうなあ」と、来年のBCへの再挑戦にも意欲を見せそうな状況です。
フォーエバーヤングのBCクラシック制覇は、「モーメントオブザイヤー」にも選ばれました。これは、あらかじめリストアップされた11個の出来事の中からファン投票で決定される賞で、「北米競馬における最も記憶に残り、意義深く、深く心に刻まれる出来事」に贈られます。
この賞は過去にラヴズオンリーユーやマルシュロレーヌも受賞しており、単なる強さだけでなく、アメリカのファンに広く認められた「人気」の高さを示す結果となりました。
2026年エクリプス賞の主要な表彰部門と受賞馬は以下の通りです。
| 部門 | 受賞馬 |
|---|---|
| 年度代表馬 | ソヴリンティ |
| 最優秀芝牡馬 | ノータブルスピーチ |
| 最優秀芝牝馬 | シーフィールズプリティ |
| 最優秀古馬ダート牡馬 | フォーエバーヤング |
| 最優秀古馬牝馬ダート | ソーピードアンナ |
| 最優秀障害馬 | クールジェット |
| 最優秀短距離馬 | ブックンダンノ |
| 最優秀短距離牝馬 | シソスパイシー |
| 最優秀3歳馬 | ソヴリンティ |
| 最優秀3歳牝馬 | ニトロゲン |
| 最優秀2歳牡馬 | テッドノフィー |
| 最優秀2歳牝馬 | スーパーコレドーラ |
年度代表馬は、ケンタッキーダービーとベルモントステークスというクラシック二冠を達成したソヴリンティが受賞しました。競馬ファンからは、やはり「クラシック二冠は重い」「流石に2冠さしおくのはね」といった声があり、主要な芝のビッグレースでの実績が評価された結果と言えます。
フォーエバーヤング陣営のスピーチがソヴリンティの発表前に入ったことで、年度代表馬ではないことが事前に察知されていたとの見方もあります。
最優秀短距離馬を受賞したブックンダンノは、過去にフォーエバーヤングが勝利したサウジダービーに出走し、2着に入っていた馬です。当時のサウジダービーは、後の最優秀古馬ダート牡馬(フォーエバーヤング)、最優秀スプリンター(ブックンダンノ)、そしてBCスプリント3着馬が揃う「伝説のレース」として評価されています。
フォーエバーヤングは「ディープインパクトの血が世界を制した」というロマンをアメリカの競馬ファンに与え、サンデーサイレンスの血が米国に戻ってきたという側面でも熱狂を呼んでいます。
ディープインパクト系種牡馬であるリアルスティールの産駒がBCクラシックを制したことは、日本のダート血統の新しい潮流を示しています。
ファンからは、今後フォーエバーヤングがこれ以上の実績を積むためには、「ケンタッキーダービーとBCクラシックを勝って日米統一年度代表馬となるしかない」という意見が出ています。フォーエバーヤングは既にケンタッキーダービーでタイム差なしの好走をしており、「ダート馬が積める実績は全部積んでいる感じ」と評価されています。
この偉業の達成には、BCクラシック覇者として世界を飛び回るタフさや遠征適性が不可欠であり、今後数十年かかっても達成が難しいほどの高みであるとされています。