この記事の要点
- ダイワメジャー(25歳)は、自身とほぼ同じ日に亡くなったダンスインザムードと、死まで「ワンツーフィニッシュ」となったことで話題を集めた。
- 死の直前まで放牧地をうろつくなど元気で、社台SSからは「大往生」とコメントが出された。
- 種牡馬としては、アドマイヤマーズ、カレンブラックヒル、ブルドッグボス、セリフォスら、マイル路線を中心に後継種牡馬を輩出した。
- 現役時代は安藤勝己騎手との「阿吽の呼吸」で、キレはないが抜かせない「泥臭い先行馬」として活躍した。
- 種牡馬引退から間もなくの逝去であり、ハーツクライと同じパターンだとファンから惜しむ声が上がっている。
ダイワメジャーが繋いだ血統:ダンスインザムードとの奇妙な符号
2026年1月20日、社台スタリオンステーションでダイワメジャーが25歳で亡くなりました。同馬はノーザンテーストとサンデーサイレンスの良いところを併せ持った素晴らしい馬だったと、社台SSの場長である徳武英介氏がコメントしています。
馬房で横たわっている姿が午前4時過ぎに発見され、牧場スタッフに見守られながら静かに息を引き取ったとのことです。前日の午前2時の見回りでは異常は見られなかったといいます。
「ムー子」と並んだ25年の生涯と逝去の状況
ダイワメジャーの逝去が競馬ファンに衝撃と感動を与えたのは、彼と何度もG1でワンツーフィニッシュを繰り広げたライバルであり、妹のような存在であったダンスインザムードが、その前日に亡くなっていたためです。
同じ25歳で、立て続けにこの世を去ったことに、ネット上では「死ぬ時もワンツーフィニッシュだなんて…」、「ムー子と並んでるのかよ」といった声が寄せられ、「愛は本物」であったと、その絆に思いを馳せています。また、種牡馬を引退してすぐに亡くなった点がハーツクライと同じパターンだという指摘もありました。
現役時代の評価:アンカツとの「阿吽の呼吸」と泥臭い勝負強さ
ダイワメジャーは現役時代、G1を5勝した名馬ですが、「キレないけど抜かせない泥臭い先行馬」として知られています。そのタフさと勝負根性が最大の武器でした。新馬戦でパドックで腹這いになったことが話題になった過去や、喉鳴りの手術から復活したエピソードも、その強い印象を裏付けています。
特に安藤勝己騎手とのコンビは「阿吽の呼吸」と評されており、同騎手は「自然と位置を取れて仕掛けるまで動かない。そして、追えば追うだけ伸びてくれる。安心して乗れる頼もしくて大好きなパートナーやった」と、ダイワメジャーを惜しむコメントを寄せています。
ダイワメジャーは自身の血統的特徴である背腰の丈夫さと旺盛な食欲を産駒にも伝えており、「とにかく分かりやすくて恰幅が良くて似ている馬が多い」という意見も見られます。
種牡馬としての偉大な功績と後継馬たち
ダイワメジャーは、現役引退後、昨年(2025年)種牡馬を引退するまで、長きにわたり社台スタリオンステーションを支えました。彼の功績は、アドマイヤマーズをはじめとする活躍馬を多数送り出したことにあります。
アドマイヤマーズ、セリフォスら主要後継種牡馬の現状と評価
後継種牡馬の存在は、ダイワメジャーの血を未来に繋ぐ上で非常に重要です。特にアドマイヤマーズは、受胎率に課題があるものの、それを除けば「普通に優秀」であるため、後継として期待されています。
現在、ダイワメジャーの血を引く主要な種牡馬・活躍馬は以下の通りです。
| 馬名 | 主な実績 | 評価/後継としての期待 | 参照されたコメント |
|---|---|---|---|
| アドマイヤマーズ | G1馬、種牡馬 | 受胎率以外は優秀。後継筆頭 | 「マーズ出せて良かったな」、「受胎率以外は普通に優秀」 |
| セリフォス | G1馬 | 今後の活躍が期待される | 「セリフォスも頑張れ」 |
| カレンブラックヒル | G3馬、種牡馬 | 後継種牡馬の一頭 | 後継種牡馬として名前が挙がる |
| ブルドッグボス | 地方G1馬、種牡馬 | 後継種牡馬の一頭 | 後継種牡馬として名前が挙がる |
| ドンフランキー | 重賞馬 | 後継種牡馬の候補として名前が挙がる | 名前が挙がる |
後継馬に牝馬が多いという声もありますが、アドマイヤマーズをはじめ、セリフォスやドンフランキーといった牡馬たちが、今後ダイワメジャーの血を広げていくことが期待されます。
産駒の距離適性:「2000m以上の重賞勝ち馬不在」の真実
ダイワメジャー自身は天皇賞(秋)を勝っているにもかかわらず、その産駒は日本国内では2000メートル以上の重賞勝ち馬がいないことが話題に上がっています。
- 彼の産駒は、ボンドガールが秋華賞(芝2000m)で2着に入った際にも「珍しい」と評されており、マイル以下の距離で強みを発揮する傾向が強いです。
- ただし、海外のロンシャン競馬場の長距離レースを勝ちまくっているダブルメジャーという産駒もおり、欧州のレース展開(2000mジョグして1000m全力ランのようなレース)においては、日本の高速馬場における距離適性とは異なるスピードやトップスピードの高さが活きるのではないかという考察もされています。
彼の血統はマイル戦に強いものの、長距離戦線での産駒の活躍は今後の課題となるでしょう。
競馬ファンが語り継ぐ「ダメジャー」AA時代の思い出
ダイワメジャーは、現役時代から競馬ファンに強く愛された馬でした。低迷期にはウインガーと並び「ダメジャー」とネタにされたり、AAスレッドが立つなど、インターネット掲示板(2ちゃんねる/5ちゃんねる)のアイドル的な存在でした。
復活後は名馬として種牡馬でも活躍したダイワメジャーが亡くなったことで、「ダメジャーやダンムーのAAも書けない掲示板になってしまった」と、時代の変化を惜しむ声も聞かれます。
ファンは、ダイワメジャーの死を「かなしい」と悼みつつも、その血統がジャンタルマンタル、ダノンデサイル、マスカレードボールといった次世代の種牡馬候補たちに引き継がれ、日本の競馬界が発展していくことへの期待も寄せています。
安らかに眠るダイワメジャーに対し、多くのファンが感謝と哀悼の念を送っています。「長生きやったな」、「ご冥福をお祈りします」。

