2026年のクラシック戦線を占う第60回シンザン記念(G3)は、アーモンドアイらを輩出した出世レースです。モノポリオやアルトラムスなど将来性豊かな若駒が集結。本記事では、出走馬の血統背景、前走内容、調教データを基に、レースのポイントと有力馬を徹底分析します。
2026年のクラシック戦線を占う重要な一戦、第60回シンザン記念(G3)。アーモンドアイやジェンティルドンナなど、歴代の名馬がここをステップに飛躍していった「出世レース」です。今回は、前走アイビーSで人気を集めながら惜敗したモノポリオや、新馬戦で鮮烈な勝ち方を見せたアルトラムスなど、将来性豊かな若駒が集結しました。
出走馬の血統背景、前走内容、そして最新の調教データを基に、レースのポイントと有力馬の評価を分析します。
舞台となる京都競馬場の芝1600m(外回り)は、向こう正面から3コーナーにかけての上り坂と、4コーナーから直線にかけての下り坂が特徴です。直線は平坦で長いため、瞬発力だけでなく、下り坂を利用してスピードを持続させる能力が問われます。
今回のメンバー構成を見ると、マイル以上で実績を残している馬と、1200m〜1400mから距離を延ばしてくる馬が混在しています。
| 分類 | 主な出走馬 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 距離短縮・同距離組 | モノポリオ(1800m)、サンダーストラック(2000m)、バルセシート(2000m)など | スタミナ的な裏付けがある分、マイル特有の速い流れへの対応が鍵となります。 |
| 距離延長組 | ファニーバニー(1400m)、ルートサーティーン(1400m)など | 折り合い面と、直線の長い京都でのスタミナ温存が課題です。 |
| 馬名 | 想定オッズ | 短評 |
|---|---|---|
| モノポリオ | 3.7倍(1番人気) | ルメール騎手コメント「上のレベルでも勝つ力」 |
| アルトラムス | 4.6倍(2番人気) | 新馬戦快勝、レーン騎手絶賛のセンスの良さ |
| バルセシート | 6.5倍(3番人気) | 距離短縮で良血開花の可能性 |
| ディアダイヤモンド | 9.3倍(4番人気) | 5ヶ月半ぶりも抜群の末脚、武豊騎手との新コンビ |
| ルートサーティーン | 13.2倍(5番人気) | 展開次第で上位、マイル延長が鍵 |
前走のアイビーS(L)では単勝1.5倍の支持を集めながら3着。C.ルメール騎手のコメントによれば「プラス20キロで少し馬体が重かった」とのこと。また、直線ではスムーズに外へ出したものの、上位2頭に切れ負けした印象を残しました。しかし、「距離はこのくらいでいいし、上のレベルでも勝つ力はあります」と鞍上は評価しており、素質は疑いようがありません。
12月31日の美浦Wでは、6ハロン66.7-12.3(一杯)をマークし、パルデンス(古馬3勝)に0.3秒先行して同入しました。調教短評には「道中掛かり気味」とあり、気性面のコントロールが課題ですが、1月5日の美浦坂路では55.7-12.7と馬なりでまとめており、最終調整での仕上がりに注目です。絞れてくれば巻き返しは必至でしょう。
京都芝1600mの新馬戦を快勝しての参戦。前走は中団待機から直線で外に出すと、素晴らしい加速で突き抜けました。レーン騎手(当時)も「マナーが良く、とてもいい馬」と絶賛しており、センスの良さが光ります。イスラボニータ産駒らしい機動力があり、京都コースへの適性は高そうです。
12月31日の栗東CWでは、6ハロン81.7-11.5(一杯)の好時計をマークし、併せ馬にクビ差先着。「追走先着に好感」と評されており、状態の良さが窺えます。1月4日や5日の時計記録はありませんが、年末の動きを見る限り、能力を出せる仕上がりにあります。
前走の京都2歳S(G3)は1番人気に推されながら7着。ゲートで驚くような形になり後方からの競馬となった上、勝負所での手応えも怪しくなりました。C.デムーロ騎手(当時)は「距離なのか、現状はちょっと分からない」とコメントしていますが、今回はマイルへの距離短縮。姉にレシステンシアがいる良血馬であり、スピード能力は秘めているはずです。この距離短縮が良いきっかけになる可能性があります。
12月31日の栗東CWでは、6ハロン82.5-11.8(一杯)をマークしましたが、古馬1勝クラス相手に遅れをとり、「反応ひと息」との評価。前走の敗戦からの立て直しが急務であり、当日の気配には注意が必要です。
昨夏の新潟未勝利戦(芝1600m)を7馬身差で圧勝して以来、約5ヶ月半ぶりの実戦となります。前走は上がり3ハロン32.9秒という破格の脚を使っており、ポテンシャルの高さは底知れません。ルメール騎手(当時)も「マイルも合っている」と太鼓判を押していました。今回は武豊騎手とのコンビで、久々の実戦勘がどうかが鍵となります。
12月31日の美浦Wでは、6ハロン84.7-12.0(馬なり)で「動き軽快」と評価されています。1月4日にも美浦Wで85.8-11.8をマークして併入しており、長期休養明けを感じさせない順調な仕上がりを見せています。
前走の京王杯2歳S(G2)では5着。押し出される形でハナに立ちましたが、自分のペースで運び、交わされてからも渋太く粘りました。岩田康誠騎手が「勝った馬の後ろからだったら2着はあったんじゃないかな」と振り返る通り、展開次第で上位に食い込む力があります。マイルへの距離延長となりますが、自分のリズムで走れれば面白い存在です。
今年のシンザン記念は、素質馬モノポリオが馬体を絞って本来の力を発揮できるかが最大の焦点です。対抗には、新馬戦の内容が良かったアルトラムス、底を見せていないディアダイヤモンドが続きます。データと当日のパドック気配を組み合わせて、最適な結論を導き出したいところです。