香港競馬のスプリント界の絶対王者カーインライジングが連勝記録を17に伸ばし、その異次元の強さが話題となっています。一方で、同馬にG1で4度目の2着を喫したヘリオスエクスプレスには同情論が集中。競馬ファンは、カーインライジングが日本(高松宮記念など)や海外に遠征しない理由や、レーティングの妥当性について議論を交わしています。
香港競馬のスプリント戦線において、カーインライジング(Ka Ying Rising)の連勝が止まりません。この馬は今回で連勝記録を17に伸ばし、その圧倒的な強さから、競馬ファンからはもはや「つまらない」という声も上がるほどです。特に、1200mという短距離戦は最も紛れが生じやすいイメージがあるにも関わらず、毎回同じレースを完璧にこなすその姿は「ロボットだろ」とも評されています。
カーインライジングは香港のスプリント路線において、完全に支配的な存在となっています。その勝ちっぷりは「ゴールデンシックスティとかロマンチックウォリアーより傑出度が凄い」と評価されており、レース終盤には既に手綱を緩める余裕すら見せています。また、香港スピードシリーズを昨年制覇しており、同じG1レースに出走すること自体に「勝ち抜け制にしてほしい」という意見が出るほどです。
カーインライジングの公式レーティングは128ですが、ファンからはその強さが異質であるため、「129か130を与えてよかった」、さらには「もう140とかでもいいぐらいよ」 といった評価も出ています。ただし、短距離馬であることや、圧倒的な勝ち方(10馬身差など)をしない限り140という異次元のレーティングは難しい、という見解もあります。
香港競馬には競走馬が1000頭程度しかおらず、その中の1200mという狭い範囲での話であるため、これ以上のレーティングを得るためには欧州や豪州での圧倒的な勝利が必要とされています。
カーインライジングの支配力により、最も不憫な立場にいるのがヘリオスエクスプレスです。ヘリオスエクスプレスは今回のG1で、カーインライジングに対して4度目となる2着に敗れました。
ファンからは「生まれた時代が悪すぎた」 との同情論が集中しています。ヘリオスエクスプレスは「普通の時代なら香港最強スプリンターに君臨してるレベルの馬」 であり、そのポテンシャルは高く評価されているにも関わらず、絶対王者の陰に隠れてしまっています。
ヘリオスエクスプレスを筆頭に、香港のスプリント界で「可哀想」な立場にある馬として、サトノレーヴやナムラクレアといった日本のトップホースとの比較も行われています。ファンはカーインライジングの日本遠征を熱望しており、特に高松宮記念やスプリンターズSに来て、「サトノレーヴとナムラクレアに現実を教えてほしい」という声もあります。しかし、海外馬が日本で1倍台前半のオッズになることは前代未聞であり、実現すれば大きな話題となるでしょう。
カーインライジングは、その圧倒的な強さとは裏腹に、高松宮記念やBCスプリントといった世界的なレースへの遠征に消極的であるとされています。
カーインライジングが世界巡業をしない主な理由として、ファンは「他のレースは金にならんから行く予定はない」 と分析しています。特にBCスプリントに出る可能性や欧州遠征の可能性も示唆されていますが、現在の欧州短距離戦は層が薄く、圧倒的な勝ち方(10馬身差など)をしないとレーティングの加算も見込めない状況にあるため、陣営としては金銭的なメリットの大きい香港国内や、既に実績のあるジエベレスト(オーストラリア)への出走に留まる傾向があります。
カーインライジングは去勢されたセン馬であるため、種牡馬的価値を優先する日本のトップホースとは異なり、長期政権を築ける点も香港競馬の特徴です。ファンからは「血を繋いでいくロマンがない」 という寂しさの声がある一方で、セン馬であるからこそ7歳頃まで強い状態を維持できると期待されています。
| レース/地域 | ファンの期待 | 実現可能性/陣営の意向 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 高松宮記念/スプリンターズS(日本) | 非常に高い | 低い | エベレストや主席スプリントプライズを捨てる必要があり、賞金も低い |
| ジエベレスト(オーストラリア) | 高い | 実績あり | 既に勝利実績があり、オーナーの目標レース |
| 欧州/BCスプリント(米国) | 高い | 拒否/延長の可能性 | 欧州短距離は最弱でレーティング加算が難しく、距離延長の選択肢も浮上 |
| マイル戦(1600m) | 挑戦を希望 | 可能性あり | 短距離に飽きたという声もあり、これ以上の目標がないため延長を期待 |
カーインライジングのレースとは別に、同日17時5分からは香港スチュワーズカップ(1600m)が開催され、こちらも注目を集めています。
このレースでは、香港の中距離戦線で活躍するロマンチックウォリアーとヴォイッジバブルの対決が見られます。現時点でのオッズはロマンチックウォリアーが1.2倍、ヴォイッジバブルが4.6倍と、ロマンチックウォリアーが圧倒的な支持を集めています。
ロマンチックウォリアーがここで敗れるようなことがあれば、安田記念や天皇賞(秋)といった日本のG1レースに遠征してくる可能性もファンは期待しています。また、このレースの獲得賞金次第では、勝者は獲得賞金50億円に届くとも言われています。
連勝馬に共通する血統として、ストリートクライの血が入っている点が指摘されています。カーインライジングの他に、ロマンチックウォリアー、ゼニヤッタ、ウィンクスといった活躍馬もこの血統を引いています。
短距離界で異次元の強さを誇るカーインライジングですが、その強すぎるがゆえに、香港競馬のファンからは「つまらない」という批判と、「史上最強スプリンター」として今後どこまで記録を伸ばすのかという期待が交錯しています。