2026年1月13日に園田競馬場で行われた第12Rオウバイ賞C3一は、競馬ファンを驚愕させる大波乱の結果となりました。単勝オッズ74倍、11番人気のエーピーポエティス(山本屋太騎手)が、直線で大外一気の豪脚を炸裂させ、圧倒的1番人気(オッズ1.3倍)のランスオブビーナスを差し切り優勝しました。実況データに基づき、後方から馬群をまとめて飲み込んだ波乱のレース展開と、勝馬エーピーポエティスの圧勝劇を詳細に分析します。
2026年1月13日に行われた園田競馬第12レース、オウバイ賞C3一の出走馬とオッズ、人気順位は以下の通りです。このレースは、圧倒的な支持を集めたランスオブビーナスを中心とした戦前予想でしたが、結果は予想外のものとなりました。
馬番・枠番、性齢、斤量、騎手名、単勝オッズ、人気順位をまとめた出馬表です。
| 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 | オッズ | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ジェントルショット | 牡4 | 57 | 中田貴士 | 野田忍 | 49.3 | 9 |
| 2 | 2 | バイオサファイア | 牝4 | 55 | 土方颯太 | 大塚信次 | 12.3 | 4 |
| 3 | 3 | ヨッシャー | 牡8 | 57 | 竹村達也 | 田村彰啓 | 29.6 | 8 |
| 4 | 4 | フレイムフォース | 牡8 | 57 | 井上幹太 | 雑賀伸一 | 49.3 | 10 |
| 5 | 5 | ミヤビルーナ | 牝7 | 51 | 塩津璃菜 | 山口浩幸 | 9.8 | 3 |
| 5 | 6 | ランスオブビーナス | 牝6 | 56 | 大山龍太 | 長倉功 | 1.3 | 1 |
| 6 | 7 | レスプレンドール | 牝6 | 53 | 小谷哲平 | 稻田彰宏 | 21.1 | 5 |
| 6 | 8 | ローザーブルー | 牝11 | 55 | 小谷周平 | 諏訪貴正 | 24.6 | 7 |
| 7 | 9 | フェスティーヴォ | 牡4 | 57 | 廣瀬航 | 寺地誠一 | 8.7 | 2 |
| 7 | 10 | タガノグリジオ | セ4 | 57 | 笹田知宏 | 木村健 | 74 | 11 |
| 8 | 11 | エーピーポエティス | 牝4 | 55 | 山本屋太 | 坂本和也 | 74 | 12 |
| 8 | 12 | ステラマリーナ | 牝5 | 54 | 高橋愛叶 | 栗林徹治 | 21.1 | 6 |
ゲートインが完了し、レースがスタート。大きな出遅れはなく、注目のランスオブビーナスが好スタートを切ります。実況で捉えられたレースの展開を追っていきます。
スタート直後、好発を決めた6番ランスオブビーナスが先頭を伺いますが、一旦控える形を選択します。レスプレンドールが先行争いに加わりますが、最終的にランスオブビーナスが平走で主導権を握る体制へ。3番手には2番人気の9番フェスティーヴォがつけ、4番フレイムフォース、5番ミヤビルーナと続きます。この時点で、圧倒的1番人気馬が予想通りのポジション取りを見せました。
向正面では、外から10番タガノグリジオが一気に上がって先頭に立つかという動きを見せました。中団には8番ローザーブルー。その後ろに12番ステラマリーナが直後につけます。このあたりで、5番ミヤビルーナと6番ランスオブビーナスが前2頭で後続をやや引き離しにかかります。この時、後に勝利する11番エーピーポエティスは後方の集団に位置していました。
残り600mを通過し、各馬が3コーナーへ。中団にいた7番レスプレンドールが高台の中端を回り、その外側から9番フェスティーヴォが懸命にロード(進出)を試みます。400m標識を通過する時点では、6番ランスオブビーナスと10番タガノグリジオが競り合った状態。この直後で、3番手の集団から9番フェスティーヴォが押し上げてきます。外には12番ステラマリーナ、内には4番フレイムフォースが追走し、直線へ向かいます。
第4コーナーをカーブし、一団となって直線コースへ。先頭は6番ランスオブビーナスですが、内から4番フレイムフォースが並びかけ、激しい叩き合いとなります。ここで、外から12番ステラマリーナ、そして大外から11番エーピーポエティスがまとめてトライ(差し脚を伸ばす)し、一気に全馬を抜き去って戦闘を抜け出しました。エーピーポエティスが突き抜けて1着でゴール。2着には粘りきったランスオブビーナスが入りました。3着争いは横に広がる大混戦となりました。
単勝74倍という低評価を覆し、エーピーポエティスが勝利したオウバイ賞C3一。この大波乱を招いた勝因と、圧倒的1番人気馬の敗因を分析します。
エーピーポエティスの最大の勝因は、直線での尋常ではない末脚と、山本屋太騎手の的確な進路選択にあります。レース序盤を後方で控えることで体力を温存し、最後の直線で大外に持ち出すという戦法が功を奏しました。先行集団が中盤でペースを上げ、3〜4コーナーで激しく競り合った結果、末脚勝負に賭けたエーピーポエティスの爆発力が最大限に発揮されました。
圧倒的な人気を集めたランスオブビーナスは、好スタートから理想的な位置でレースを進めました。しかし、実況にある通り、中盤で先行2頭がペースを上げたことで体力を消耗した可能性があります。直線に入ってからも粘りを見せましたが、後方から馬群をまとめてくるフレッシュな脚のエーピーポエティスを前に、残り数メートルで差し切られてしまいました。早めの段階でペースを作りすぎたことが、わずかな誤算となったかもしれません。