昨年の日本ダービー馬クロワデュノールが、春の始動戦をドバイ遠征ではなく国内G1の大阪杯(4月5日、阪神芝2000m)に決定しました。馬主の吉田俊介氏のコメントにより、厳しい戦いを避け、適性を重視したローテーションであることが判明しています。同じ4歳世代の強豪、天皇賞(秋)馬マスカレードボールの動向も注目される中、クロワデュノールの大阪杯での勝算と、ライバル陣営の春の使い分けについて詳細に分析します。
昨年の日本ダービーを制したクロワデュノール(牡4)が、春の始動戦としてドバイ遠征ではなく国内のG1、大阪杯(4月5日、阪神芝2000メートル)を選択したことが判明しました。これはJRA賞授賞式の取材などで明らかになった情報です。
馬主である吉田俊介氏は、大阪杯参戦の理由について次のように語っています。
厳しい戦いを続けていますし、春は国内、大阪杯にしようと思っています。その後のことは考えず、まずはひとつ大阪で…というところで。
このコメントから、昨秋の凱旋門賞挑戦による疲労や調整過程を考慮し、無理せず馬の適性を優先した国内ローテを選択したことが伺えます。多くの有力馬がドバイシーマクラシックなど海外へ向かう中、国内のファンにとってはダービー馬の参戦は歓迎すべきニュースです。
大阪杯が行われる阪神芝2000m(内回り)は、先行馬が有利となるタフなコースとして知られています。クロワデュノールは先行力に優れており、このコース適性は非常に高いと評価されています。
一方で、過去に関東馬のダービー馬が大阪杯・宝塚記念といった関西G1に参戦し、エフフォーリアやタスティエーラのように人気を背負いながら沈むケースが目立っています。しかし、クロワデュノールと同じく関西馬であったコントレイルは3着に粘っており、クロワデュノールがこのジンクスを破れるかどうかが注目されます。
クロワデュノールの大阪杯参戦が決定したことで、同じ世代のG1馬たちのローテーションも注目を集めています。特に天皇賞(秋)馬マスカレードボールと有馬記念馬ミュージアムマイルとの使い分けが焦点です。
昨秋の天皇賞馬マスカレードボール(牡4)の始動戦候補には、ドバイシーマクラシック(3月28日、芝2410m)か、大阪杯(4月5日、芝2000m)が挙がっています。
社台レースホースの吉田哲哉代表は、「2000〜2400メートルがいいと思ってますし、レーティング的にも世界トップレベルにいる馬なので、高いレベルのレースを選んでいきたい。(次走候補は)ドバイならシーマクラシック、国内なら大阪杯。その後はキングジョージも選択肢として考えているところです」と発言しています。
もしマスカレードボールが大阪杯を選択すれば、ダービー馬と天皇賞馬という4歳世代のトップホース同士の直接対決が実現し、春の国内G1が一層盛り上がることが期待されます。
一方、有馬記念を制したミュージアムマイルの陣営は、ドバイターフ(3月28日、芝1800m)への参戦が有力視されています。ドバイターフは芝1800mであり、ミュージアムマイルが古馬相手にG1を勝ったマイル戦績からみても、適性を試す面白い選択と言えます。
ミュージアムマイルはドバイでC.デムーロ騎手への乗り替わりが予定されており、確実に外国人ジョッキーを確保できる海外路線を選択した側面もあるようです。
クロワデュノールの大阪杯参戦で大きな話題となっているのが、鞍上を継続して北村宏司騎手が務める見込みであるという点です。
一部のファンからは、海外遠征で乗り替わりを期待する声や、過去の騎乗ぶりに対する懸念の声も上がっていますが、陣営はコンビ続投の意向が強いと見られます。
北村騎手は、その先行策や早仕掛けが持ち味ですが、阪神芝2000mという舞台は、彼の騎乗スタイルがハマる可能性も指摘されています。
阪神芝2000mはスタートから最初のコーナーまで距離があり、内回りのため直線が短いのが特徴です。先行馬にとって非常に有利なコースであり、早めにポジションを取りたいクロワデュノールと北村騎手のコンビにとっては、むしろ適性を最大化できる舞台と言えるかもしれません。
もしライバルとなる先行馬、例えばショウヘイやタバルが出走する場合、先行争いが激化し、北村騎手がどのような進路を取るかが勝敗の鍵となりそうです。
2026年春の有力な4歳馬(旧4歳)の主要レース候補をまとめました。競走馬のローテーションは変動する可能性があります。
| 馬名 | 前走タイトル | 2026年春の主要目標 | 鞍上動向 |
|---|---|---|---|
| クロワデュノール | 日本ダービー | 大阪杯(4月5日) | 北村宏司騎手(継続予定) |
| マスカレードボール | 天皇賞(秋) | ドバイシーマCL or 大阪杯 → KGVI | 未定(短期外国人騎手候補あり) |
| ミュージアムマイル | 有馬記念 | ドバイターフ(3月28日) | C.デムーロ騎手(ドバイ) |
| ショウヘイ | 不明(想定) | 大阪杯(想定) | 不明 |