2026年2月14日に開催されるサウジアラビア国際競走に向け、JRAは招待受諾馬を発表しました。前日6日にJRA賞年度代表馬に選出されたフォーエバーヤングは、サウジカップ(G1)連覇を目指し再び海を渡ります。一方で、一部のレースでは日本馬の参戦が少なく、「逃亡」と揶揄される声も出ています。本記事では、フォーエバーヤング(矢作厩舎)をはじめとする受諾馬の状況と、中東への遠征に対する競馬ファンの議論、過去のローテーションの評価を詳細に解説します。
この記事の要点
- JRA賞年度代表馬フォーエバーヤング(矢作厩舎)は、サウジカップ(G1)連覇のため招待を受諾しました。
- サウジ国際競走には芝・ダート合わせて複数の日本馬が参戦予定ですが、一部では参戦頭数の少なさが議論の対象となっています。
- ネオムターフCにはシンエンペラー、レッドシーターフHにはエキサイトバイオ、1351ターフスプリントにはパンジャタワーやウインマーベルが招待を受諾しています。
- 遠征に対する是非や疲労の影響について、競馬ファンの間で活発な議論が交わされています。
- フォーエバーヤングの過去のケンタッキーダービー敗戦は、サウジダービー→UAEダービーというタフなローテーションと疲労が原因だったという意見があります。
フォーエバーヤングのサウジC連覇挑戦と年度代表馬選出
2026年2月14日にキングアブドゥルアジーズ競馬場で開催されるサウジアラビア国際競走の招待受諾馬がJRAより発表されました。中心となるのは、前日6日にJRA賞年度代表馬に選出されたフォーエバーヤング(牡5、矢作厩舎)です。同馬はサウジカップ(G1、ダート1800メートル)連覇を目指し、再び中東の地へ向かいます。
年度代表馬としてのサウジC連覇の価値
フォーエバーヤングは昨年のサウジカップ、ブリーダーズカップクラシック(BCクラシック)を優勝しており、その実績が評価されJRA賞年度代表馬に選出されました。これにより、同馬は国内外で高い注目を集める「主役級」の存在として、今年のサウジCに参戦します。競馬ファンからは、ウシュバテソーロ以来の主役としてサウジ・ドバイへの遠征が楽しみだという声が挙がっています。
マスカレードボール、ミッキーファイトの動向
サウジカップ(G1)については、ダート路線の有力馬であるマスカレードボールやミッキーファイトなどが受諾馬リストに見当たらず、一部のファンからは「フォーエバーヤングから逃亡した」と残念がる声も聞かれます。日本ダート2番手とされるディクテオンは、サウジではなくドバイでフォーエバーヤングと戦う予定とされています。
サウジアラビア国際競走:主要レースの日本馬受諾リスト
サウジアラビア国際競走には、サウジカップ以外にも多くの重賞が開催されます。発表された日本馬の招待受諾状況をレース別にまとめます。
G1/G2 芝・ダート主要レースの受諾馬
現時点で受諾が発表されている日本馬は以下の通りです。
| レース名(格付、距離) | 受諾馬(馬齢、厩舎) | 注目ポイント |
|---|---|---|
| サウジC(G1、ダート1800m) | フォーエバーヤング(牡5、矢作) | 連覇挑戦、JRA賞年度代表馬 |
| ネオムターフC(G1、芝2100m) | シンエンペラー(牡5、矢作)、アロヒアリイ(陣営公表) | シンエンペラーは前年のG2を連覇なるか |
| レッドシーターフH(G2、芝3000m) | エキサイトバイオ(牡4、今野) | ハンデは55.5kgでの出走が期待される |
| 1351ターフスプリント(G2、芝1351m) | パンジャタワー(牡4、橋口)、ウインマーベル(受諾) | パンジャタワーはCデムーロ騎手と初コンビ予定 |
| リヤドダートスプリント(G2、ダート1200m) | シンフォーエバー(牡4、森)、ヤマニンチェルキ(牡4、中村)、アメリカンステージ(牡4、矢作) | シンフォーエバーは予備登録経緯あり |
サウジダービー(G3)の状況
発表された受諾馬リストにはサウジダービー(G3)の馬名はありませんでしたが、その後の情報でサトノボヤージュとトウカイマシェリが招待を受諾していることが判明しています。
海外遠征の負担とローテーション戦略の議論
サウジカップやドバイワールドカップへの連戦は、馬にとって大きな負担となると認識されています。特に今年はサウジカップの開催が例年より一週前倒しになったため、東京大賞典からのローテーションが厳しくなったという指摘もあります。
中東連戦と馬への負担
中東への遠征は馬に大きな負担がかかるため、フォーエバーヤングのような連続で結果を出す馬は「例外中の例外」であるという見解があります。過去にはロマンティックウォリアーがサウジ・ドバイの連戦で脚にボルトを入れる事態に陥った事例も挙げられています。
競走馬にとっての最適な休養期間と遠征
中東遠征において「中6週」と「中7週」の違いが遠征の厳しさにどの程度影響するかは議論の的です。一部からは、フォア賞から凱旋門賞へ中2週で向かう多くの日本馬や、フォーエバーヤング自身が日本からアメリカへの遠征を中3週で行った点を挙げ、ローテーション自体は厳しくないのではないかという意見も出ています。しかし、これは遠征のノウハウを持つ矢作厩舎所属馬だからこそできる芸当である可能性も指摘されています。
過去の挑戦と論争:ケンタッキーダービー敗戦の背景
フォーエバーヤングは昨年のサウジダービー、UAEダービーと連勝した後、ケンタッキーダービーで敗れました。この敗戦については、ローテーションの過酷さが指摘されています。
ケンタッキーダービーにおける疲労の影響説
一部の競馬ファンからは、ケンタッキーダービーで敗れた最大の要因として、サウジダービーを使い、さらにUAEダービーを使った後の長距離輸送による疲労の蓄積が挙げられています。この過酷なローテーションで馬が「ボロボロ」になり、1週前追い切りでは騎手が「こりゃアカン」と泣くほど状態が悪かったというエピソードも語られています。この説では、サウジダービーを使わなければケンタッキーダービーで勝利していた可能性が指摘されています。
サウジダービーのハイレベル経験の功績
しかし、一方でサウジダービーの経験が、ケンタッキーダービーでの好走に繋がったという反対意見もあります。フォーエバーヤングが勝利したサウジダービーは、2着馬が米G1を2勝したブッケンダンノ、3着馬が3歳でBCスプリント2着、その翌年にBCスプリント覇者となったベントルナートなど、ハイレベルなメンバー構成でした。このレースでアメリカG1レベルのハイペースを経験したことが、ケンタッキーダービーでの戦いに活きたという見解も示されています。
サウジ国際競走への期待と今後の追加招待
現時点で受諾馬の頭数が少ないという意見もありますが、例年、サウジ国際競走の招待馬は小出しに発表される傾向にあり、今後も日本馬の追加招待がある可能性が高いと見られています。
サウジCの有力対戦相手の動向
今年のサウジカップはさらにメンバーが揃うとの見方もありますが、昨年の有力馬であるソヴリンティやロマンティックウォリアーが不在であるため、去年以下のメンバーではないかという声も挙がっています。現時点で有力視されている相手としては、マイラーであるナイソスなどが挙げられています。
1351ターフスプリントの注目馬
1351ターフスプリント(G2)にはパンジャタワーとウインマーベルが招待を受諾しており、パンジャタワーはC.デムーロ騎手と初コンビを組む予定です。これらのスプリント戦線からも結果を期待する声が上がっています。
G1/JRAにおける最強ダート馬の評価
サウジCは、初ダートのロマンティックウォリアーと接戦になるなど、注目度の高いレースです。また、サウジカップには「最強ダート馬」とされるディクテオンと互角のチェンチェングローリーが出走するため、他の有力馬は参戦を回避したという意見も見られますが、これは議論の一つにすぎません。
海外遠征に関するよくある質問(FAQ)
フォーエバーヤングはサウジCとドバイワールドカップの連戦は不可能ですか?
昨年はサウジ→ドバイの連戦を回避した馬もいますが、ファンからはフォーエバーヤングが連戦に挑戦することは「不可能ではない」という意見も出ています。ただし、馬への負担が大きいことは広く認識されています。
フォーエバーヤングのケンタッキーダービー敗戦の要因は何ですか?
ケンタッキーダービーでの敗戦について、一部ではサウジダービーおよびUAEダービーを経た過酷なローテーションによる疲労が主な原因だったという意見があります。しかし、そのハイレベルなサウジダービーの経験こそが、ケンタッキーダービーでの好走につながったという反論もあります。
サウジカップのG1勝ち入りはどれほど高い価値ですか?
サウジカップは創設されて日が浅いものの、世界最高賞金のレースとして注目度が高く、フォーエバーヤングの連覇挑戦は大きな話題となっています。一部ファンは、着順に関わらず「5着までなら出し得」なほど賞金的な魅力があると考えています。