2025年12月6日 新馬戦予想のポイント:ダノンカレラ、ゴディアーモ。有力馬の素質と血統背景を完全解剖

本日開催3重賞 徹底分析レポート_video

開催時期の特性と戦略的意義

2025年12月6日の新馬戦は、翌年のクラシック戦線(皐月賞、桜花賞、日本ダービー、オークス)を見据えた「遅れてきた大物」が登場する重要なレースです。夏場の暑さを避けて成長を促し、馬体の充実と精神面の成熟を待ってデビューさせる陣営の意図を読み解くことが的中への鍵となります。大手生産・育成牧場は有力馬の使い分けを緻密に行っており、この時期のデビュー馬にはライバルとの直接対決を避けた「隠し球」が含まれる可能性があります。

本レポートの目的と分析手法

本レポートは、「2025年12月6日 新馬戦 2025 予想のポイント」を軸に、阪神・中山競馬場の注目新馬戦を分析します。ダノンカレラやゴディアーモといった有力馬を中心に、血統背景、調教過程、厩舎の管理戦略、騎手起用の意図を多角的に検証します。直近一ヶ月のトラックバイアス、血統トレンド、AIによる予測データも駆使し、根拠のある予想情報を提供します。

2025年12月6日のトラックバイアスと血統トレンド分析

阪神競馬場:タフな馬場コンディションと求められる適性

12月の阪神開催は、芝の生育状況と路盤の硬さがレース結果に影響します。Bコース使用からCコース替わりなどの変更により、内ラチ沿いの傷みが勝負の分かれ目となる可能性があります。

  • 芝コースの特性:12月は野芝が休眠期に入り、洋芝(イタリアンライグラス)のオーバーシードが主となります。高速決着は少なくなり、パワーとスタミナが要求されるタフな馬場コンディションへと移行します。2000m戦では、長く良い脚を使える持続力タイプが好走しやすい傾向にあります。
  • 血統トレンド:阪神芝中距離では、キタサンブラック産駒やエピファネイア産駒のような、欧州的なスタミナと日本的なスピードを兼ね備えた血統が台頭します。モーリス産駒も馬力が活きるこの馬場でパフォーマンスを上げることがあります。
  • ダートコースの傾向:冬場の乾燥した空気が砂をパサつかせ、パワーを要する馬場となります。シニスターミニスターやドレフォンといった米国産種牡馬の産駒が、そのパワーを遺憾なく発揮し、圧倒的な強さを見せています。

中山競馬場:急坂と小回りが織りなす「力の要る馬場」

中山開催は、ゴール前の急坂と小回りコースに加え、冬場の「力の要る馬場」が最大の特徴です。

  • 芝コースの特性:中山芝は開催が進むにつれて内側が荒れやすくなりますが、開幕週やコース替わり直後は先行馬が有利なトラックバイアスが発生しやすいです。12月開催は野芝の力が落ちるため、単調な逃げ馬よりも、好位で立ち回りつつ、坂を駆け上がるパワーとスタミナを兼ね備えた馬が有利です。AI分析データでは、先行力と上がりの掛かる展開での強さが評価される傾向にあります。
  • 血統トレンド:中山芝2000mでは、フィエールマンやゴールドシップといったステイヤー色の強いサンデーサイレンス系種牡馬や、ハービンジャーのような欧州ノーザンサー系の血を持つ馬が穴を開けることが多いです。新種牡馬コントレイル産駒が中山のトリッキーなコース形態にどう対応するかが注目されます。
  • ダートコースの傾向:ダート戦では、ヘニーヒューズやパイロといったストームバード系、エーピーインディ系の産駒が短距離戦で無類の強さを発揮する傾向が続いています。スタートの芝部分を活かした外枠先行馬の優位性は、中山ダート1200mの鉄則です。

徹底解剖:注目レース分析

阪神5R 2歳新馬(芝2000m)

クラシックディスタンスで行われる注目の一戦です。

🏆 有力馬分析:ダノンカレラ(牡2・栗東・中内田厩舎)

  • 血統プロファイル: 父ロードカナロア、母ラコロネル(母父Colonel John)。ロードカナロア産駒は母系の良さを引き出しスピード能力を強化する傾向。母父はパワーと持続力を供給。阪神の急坂を苦にしないパワーと2000mをこなすスタミナのバランスが良い。
  • 調教プロセス: 11月27日栗東CWで6ハロン81.8秒-11.1秒をマークし、古馬1勝クラスと余裕を持って同入。ラスト1ハロン11.1秒は2歳離れした瞬発力を示唆。初戦から動ける万全の仕上がり。「ひと追い毎に良化」「水準以上」と評価。
  • 陣営の戦略: 中内田厩舎と川田将雅騎手のコンビ。新馬戦での勝率・複勝率が高く、単勝1倍台の人気馬での信頼度は群を抜く。ゲート試験から在厩調整されており、本気度が伺える。

対抗馬・紐候補の詳細分析

  • エルハーベン(牡2・栗東・藤岡健厩舎): 父モーリス、母ピュアチャプレット(母父クロフネ)。モーリス産駒は晩成傾向だが爆発力あり。母系にクロフネでパワーとスピード持続力補強。11月27日CWで66.1秒-11.7秒、古馬2勝クラスに0.8秒先着。12月3日にも時計を詰め「ひと追い毎に良化」。仲田助手は「前向きな気性で、スタートもいい方。渋太く脚を使えます」とコメント。ダノンカレラを脅かす一番手。
  • ドンテスタマスター(牡2・栗東・杉山晴厩舎): 父コントレイル、母インディアナギャル(母父Intikhab)。無敗三冠馬コントレイル産駒。母系は欧州色強くスタミナ裏付け十分。坂井瑠星騎手騎乗。12月3日CWで52.9秒-11.9秒(4F追い)を馬なりでマーク。「水準の素質あり」。大型馬で緩さは残るも、トビが大きく広いコースで真価を発揮するタイプ。杉山師は「もうひとつギアが欲しい感じ」と将来性を感じさせつつ慎重な姿勢。
  • キタサンスーザン(牝2・栗東・清水久厩舎): 父キタサンブラック、母ディステイン(母父Champs Elysees)。現役最強馬イクイノックスを輩出したキタサンブラック産駒。母系は欧州の名門。12月3日栗東Pコースで79.5秒-12.0秒、古馬1勝クラスに追走同入。「仕上がり良好」。清水師は「忙しいよりはゆったりした距離の方が良さそう」と2000mへの適性を評価。小柄な牝馬のため、馬体重とパドックでの落ち着きが鍵。
  • カパルア(牡2・栗東・松永幹厩舎): 父ブリックスアンドモルタル、母カイザーバル(母父エンパイアメーカー)。良血。ブリックスアンドモルタル産駒は芝・ダート問わず活躍。横山典弘騎乗。12月3日CWで98.0秒-12.5秒と長めから追われるも「動き緩慢」。大型馬特有の反応の鈍さがあり、使いつつの良化待ちの可能性。
  • ロスニーニョス(牡2・栗東・大根田厩舎): 父レイデオロ、母アイアムカミノマゴ(母父アグネスタキオン)。ダービー馬レイデオロ産駒。母は阪神牝馬S勝ち馬。スピードとスタミナの配合。「のんびりとした気性」で2000mの流れは合いそうだが、実戦でのピリッとした脚が使えるかは未知数。

阪神6R 2歳新馬(ダート1400m想定)

ダート適性の高い血統馬が集結し、外国産馬のスピード能力に注目が集まります。

🏆 有力馬分析:(外)エルル(牝2・栗東・小崎厩舎)

  • 血統プロファイル: 父ヤウポン(Yaupon)、母系にスペイツタウン(Speightstown)。ヤウポンはアンクルモー直仔のスピード種牡馬で米G1フォアゴーS制覇。生粋の米国ダートスプリンター血統。
  • 調教プロセス: 栗東坂路で11月28日53.4秒-12.2秒、古馬1勝クラスと追走同入。12月3日ゲート練習後「力強い脚捌き」と絶賛。畑助手は「スピードがありそう」「ゲートも速い」と太鼓判。
  • 戦略: 菱田裕二騎手騎乗予定。ゲートの速さを活かしてハナを主張し、そのまま押し切る競馬が想定される。

対抗馬・紐候補の詳細分析

  • (外)ナルキッソス(牡2・栗東・吉岡厩舎): 父カラヴァッジオ(Caravaggio)、母クイーンズターフ(母父ディープインパクト)。カラヴァッジオはスキャットダディ系で短距離スピード能力が高い。母系にホーリーブルで米国ダートの力強さも秘める。12月3日栗東坂路で55.5秒-13.2秒。「まずまず仕上がる」。松山弘平騎手を確保。田嶋助手は「前向きさがありますよ。ダート向きの血統、能力を秘めていそう」とコメント。
  • ワイドポティロン(牝2・栗東・佐藤悠厩舎): 父フィレンツェファイア(Firenze Fire)、母ウィキッドビズー(母父Wicked Strong)。父は米国ダートスプリント戦線で活躍。岩田望来騎乗。「小柄ですが、背中のいいところが魅力」。ダート短距離のイメージに合致。
  • タイガーロード(牡2・栗東・大橋厩舎): 父フォーウィールドライブ(Four Wheel Drive)、母アビイロード(母父ストリートセンス)。父はアメリカンファラオ産駒の快速馬。母父ストリートセンスはケンタッキーダービー馬。大橋師は「がっちりした体形。ダート向きの走りをするよ」と実戦タイプと見立て。
  • ノーバディーケイム(牝2・栗東・羽月厩舎): 父タニノフランケル、母ポルタディソーニ(母父ネオユニヴァース)。タニノフランケル産駒は芝・ダート兼用。田山旺騎手(▲3kg減)騎乗。「気のいいタイプ」「ゲートも速い」。減量利を活かして先行粘り込みを狙う。

中山5R 2歳新馬(芝2000m)

暮れのホープフルステークス(G1)と同舞台であり、関東馬の有力候補が集うハイレベルなレースです。

🏆 有力馬分析:ゴディアーモ(牝2・美浦・森一誠厩舎)

  • 血統プロファイル: 父リオンディーズ、母父ワークフォース、母母父スペシャルウィーク。リオンディーズ産駒は高いポテンシャル。欧州的なスタミナと底力を強化しており、タフな中山2000mに適合する可能性が高い。母系にアドマイヤベガの血も入り瞬発力も兼備。
  • 調教プロセス: 美浦坂路で最終追い切り52.3秒-12.5秒、古馬1勝クラスに0.2秒先着。AI予測勝率27.4%で1位評価。ルメール騎手騎乗。調教は「迫力が増して」「軽快な動き目立つ」。11月中旬入厩から順調に本数を重ね、初戦から力を出せる状態。
  • 陣営の戦略: ルメール騎手確保は期待の高さの表れ。森一誠師も「ひと追い毎に良化。直前もラストまでしっかり走れた」と手応え。牝馬ながら馬格もあり、牡馬相手でも渡り合える。

対抗馬・紐候補の詳細分析

  • エースフライト(牡2・栗東・池江寿厩舎): 父コントレイル、母シスタリーラヴ(母父Bellamy Road)。コントレイル産駒は芝中距離での瞬発力は一級品。母は北米G3勝ち馬でスピード裏付けあり。AI予測勝率26.3%で2位。関西馬だが中山デビューを選択。11月27日栗東CWで82.3秒-11.6秒、古馬オープンに食らいつく動き。「併せ馬質高い」「ひと追い毎に良化」。戸崎圭太騎手騎乗。池江厩舎が中山を選んだ点にコース適性への自信が窺える。
  • ベストブラザーズ(牡2・美浦・辻厩舎): 父キセキ、母トーホウロゼリア(母父ハーツクライ)。菊花賞馬キセキ産駒でスタミナとパワーを伝承。中山のタフな馬場は歓迎。母系にディープインパクト。津村明秀騎乗。「ここ2週上等」「先着で脚色に余裕」。12月3日美浦Wで86.0秒-11.8秒、古馬2勝クラスに先着。辻師は「新馬向きで初戦から走れそう」とコメント。穴候補。
  • イモータリス(牡2・美浦・手塚厩舎): 父ミッキーロケット、母シャルルヴォア(母父スペシャルウィーク)。パワー型配合で中山の坂は苦にしない。石川裕紀人騎乗。「水準に達して」。AI予測勝率9.2%で3位。馬券圏内への食い込み期待。
  • レフィノス(牡2・美浦・和田勇厩舎): 父ジャスタウェイ、母ジプシーハイウェイ(母父High Chaparral)。全兄にG2勝ち馬がいる良血。横山武史騎乗。「全兄GⅡ勝ち」のポテンシャル。調教では「やや頭が高く」との指摘も。素質でどこまでカバーできるか注目。

中山6R 2歳新馬(ダート1200m)

スピードの絶対値とスタートダッシュが勝負を分けるレースです。

🏆 有力馬分析:トワイライトサイト(牡2・美浦・嘉藤厩舎)

  • 血統プロファイル: 父シニスターミニスター、母ポートナイトサイト(母父ダノンシャンティ)。シニスターミニスターはダート界の名種牡馬で、産駒はダート適性が非常に高く、中山ダート1200mでの成績も優秀。
  • 調教プロセス: 「水準に達して」という評価。横山和生騎乗。12月3日美浦坂路で54.9秒-13.4秒、2歳未勝利馬に先着。乗り込み量十分。
  • 陣営の戦略: 嘉藤師は「カリカリした気性で新馬向きです。フットワークがいいですし、この条件は合っている」とコメント。気性面の難しさは短距離戦では前進気勢としてプラスに働く可能性が高い。AI予測勝率29.4%で1位評価。

対抗馬・紐候補の詳細分析

  • ミツカネメルクリオ(牡2・美浦・清水英厩舎): 父サトノアラジン、母ゼンダンラビット(母父キングズベスト)。サトノアラジン産駒は芝・ダート兼用のスプリンターを多く出す。AI予測勝率20.6%で2位。丹内祐次騎乗。「坂路で好稽古」。12月3日美浦坂路で53.4秒-12.3秒と好時計。清水英師は「動きは水準以上で気性も前向き。いきなり走れる」と自信。
  • イルダメリーノ(牡2・栗東・前川厩舎): 父ゴールドドリーム、母カフジサファイア(母父ロードカナロア)。父はダート王。母父ロードカナロアでスピード絶対値保証。AI予測勝率10.7%で3位。関西馬が中山へ遠征。「今週意欲的で」という短評。松若風馬騎乗で先行粘り込み狙い。
  • ライヴマティーニ(牝2・美浦・尾形和厩舎): 父ゴールドドリーム、母フレンチデピュティ(母父ルーラーシップ)。こちらもゴールドドリーム産駒。小林美駒騎手(▲3kg減)騎乗。尾形和師は「先週、ジョッキーが乗って動きが一変した。いかにも短距離向き」。軽量を活かした一発の可能性。
  • ツクバアヴァロン(牡2・美浦・奥平雅厩舎): 父キセキ、母クインズエンジェル(母父Zensational)。キセキの初年度産駒。「脚捌きが良く」「追って伸び上々」と調教の動きが良い。小林脩斗騎乗。AI予測勝率8.4%で穴人気。

2025年12月新馬戦攻略のためのインサイトと総括

「育成牧場」と「厩舎」の連携強化による仕上がり早さ

近年のトレンドとして、トレセン入厩前に外厩(ノーザンファーム天栄やしがらき等)で高度なトレーニングを積むケースが定着しています。12月デビュー馬は、夏場を避けてじっくり外厩で乗り込まれているため、入厩後の時計が地味でも実戦で高いパフォーマンスを発揮することが多いです。

  • ダノンカレラ(中内田厩舎×ノーザンファーム系): 中内田厩舎の新馬戦勝率の高さは、外厩での完成度の高さと厩舎での最終調整の精度の高さの融合結果。
  • ゴディアーモ(森一誠厩舎×ノーザンファーム): 新規開業厩舎に良血馬が預託される背景には、牧場サイドの強力なバックアップがあることが推測される。

データが示す「AI予測」と「人間の相場観」の乖離と一致

AIデータは、人気馬(ゴディアーモ、トワイライトサイトなど)を高く評価する一方、エースフライトやミツカネメルクリオといった対抗馬にも高い勝率を割り当てています。これは、単勝1倍台の圧倒的人気馬であっても「絶対」ではないことを示唆します。新馬戦は既走馬のデータがないため、血統や調教タイムといった「静的データ」のウェイトが高くなります。AIが評価する馬は、それらの静的データにおいて高い水準にあることの証明であり、馬券検討の軸として信頼に足るでしょう。

結論と推奨戦略

  • 阪神5R: ダノンカレラの優位は揺るがない。相手はエルハーベンとドンテスタマスターに絞り、点数を抑えて利益を確保する戦略が有効。
  • 阪神6R: 外国産馬(外)エルルと(外)ナルキッソスのスピード能力を信頼。この2頭を軸にした馬券構築がセオリー。
  • 中山5R: ゴディアーモとエースフライトの2強対決。AI予測もこの2頭の勝率が突出しており、3連系の軸として不動。穴ならベストブラザーズ。
  • 中山6R: 混戦だが、AI評価トップのトワイライトサイトと調教抜群のミツカネメルクリオを中心に据える。減量騎手のライヴマティーニなどの食い込みもケア。

最終的な予想結論について

本レポートで提示した詳細な分析データ、血統評価、調教診断、およびAI予測を踏まえた、最終的な「買い目」や「印」を含む予想の結論は、以下のリンク先にて公開されています。当日の馬場状態やパドック気配を加味した、より精度の高い情報をぜひご確認ください。最終予想と買い目はこちらで確認

ヤナシ社長(旧:生成系競馬予想)

ヤナシ社長(旧:生成系競馬予想)

競馬予想家 (経験20年)

データ関連企業の社長であり、学生時代にはアルゴリズムコンテストで世界3位に入賞したAI技術者。20年以上にわたり統計解析を競馬予想に応用してきた競馬予測家でもあります。生成系AIを駆使した客観的で革新的な競馬予想を提供し、「生成AI競走馬評価」などのコンテンツを通じて、競馬をより深く楽しめるようサポートしています。

専門分野: AIを使った競馬予想。生成AIを使ったコンテンツ作成
実績・資格:

主な活動実績 AI競馬マスターズ2023: 3位入賞 俺プロ: 馬将認定 参考成績(中央): https://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=562 参考成績(地方): https://yoso.netkeiba.com/nar/?pid=yosoka_profile&id=562

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