血統・調教・コース適性分析
開催日:
2025年12月6日(土)
競馬場:
中京競馬場
レース:
飛騨ステークス
距離:
芝1400m
クラス:
3歳以上3勝クラス(定量戦)
位置付け:
第5回中京競馬開幕日のメインレース。翌年の飛躍を狙う実力馬が集結し、オープンクラスでの活躍を占う重要なレース。中京1400mというタフな舞台設定は、スピードとスタミナの両方を要求される。
2.1. スピードとスタミナが問われるコースレイアウト
スタート地点: 向正面2コーナー出口付近。
前半: スタートから3コーナーまで緩やかな上り坂、その後長い下り坂。
コーナー: 3コーナーから4コーナーにかけてスパイラルカーブを採用。スピードを維持しやすいが、外枠や外を回す馬は距離ロスが生じやすい。
直線: 412.5mとローカル場としては長く、高低差2.0mの急坂がゴール前に控える。この急坂がレースの鍵となり、先行馬の体力を奪い、差し馬にチャンスを与えることがある。2.2. 開幕週の馬場コンディションとバイアス
時期: 第5回中京開催の初日(開幕週)。
芝の状態: 絶好のコンディションが予想される。
傾向:
2.3. 枠順・脚質の有利不利データ
枠順:
脚質:
1枠1番
牝4歳厩舎:栗東・松永幹夫騎手:富田暁斤量:56kg血統:父ロードカナロア×母父マンハッタンカフェ。スピードとスタミナのバランスが良い。近走:前走仲秋S(3勝クラス)はスタートで躓き6着。調教:栗東坂路で好時計、「仕上がり良好」。評価:開幕週の最内枠は最大の武器。スタートが決まれば勝ち負け可能。
2枠2番
牡5歳 (外)厩舎:栗東・大久保龍志騎手:藤岡佑介斤量:58kg血統:父Frankel×母父タニノギムレット。パワーがあり、中京のタフな馬場や急坂に適性。近走:前走奥多摩S(東京芝1400m)で上がり最速3着。終いを活かす競馬が板についてきた。調教:坂路で終い重点、「好調持続」。評価:レイティングはメンバー中トップ。絶好の内枠を引き、充実期を迎えており、軸馬として最も信頼できる。
3枠3番
牝5歳 (地)厩舎:美浦・矢嶋大樹騎手:西塚洸二斤量:56kg血統:父ロードカナロア×母父ダイワメジャー。「短距離のスピードエリート」。近走:前走2勝クラスを快勝し昇級初戦。ブリンカーを初着用。調教:中1週だが「好気配をキープ」。評価:昇級戦でもスピードと立ち回りの巧さで通用する可能性。内枠を活かして先行できれば粘り込みも。
4枠4番
牡3歳 [地]厩舎:名古屋・角田輝也騎手:丸野勝虎斤量:57kg血統:父Drefong×母父ゴールドアリュール。完全なダート血統。評価:地方所属、初の芝挑戦、初の中京、初の左回り。芝適性には疑問符がつき、静観が妥当。
5枠5番
牡5歳厩舎:栗東・飯田祐史騎手:小沢大仁斤量:58kg血統:父ビッグアーサー産駒。スプリンター血統で1400mは守備範囲。評価:前走大敗しており、調教内容からも大きな変わり身は期待しづらい。展開の助けが必要。
5枠6番
牝4歳厩舎:栗東・長谷川浩大騎手:吉村誠之斤量:56kg血統:父ハービンジャー×母父サンデーサイレンス。タフな馬場を得意とする父と瞬発力を補完する母父の組み合わせ。近走:前走長岡京S6着も、敗因は京都の下り坂が合わなかったと分析。3走前に当コースで2着の実績あり。調教:坂路で「動き軽快」。気性面が鍵だが状態は非常に良い。評価:中京コースへの適性の高さ、好調教、レース運びのしやすい枠。前走の敗因も明確で、巻き返しは極めて高く、勝ち負け必至の有力候補。
6枠7番
牡7歳 (外)厩舎:美浦・和田正一郎騎手:ジェルー斤量:58kg血統:父Snitzel。スピードとパワーは一級品。評価:約半年の長期休養明けが割引材料。調教の動きは悪くないが、当日の馬体確認が必要。
6枠8番
牡4歳厩舎:美浦・菊沢隆徳騎手:菊沢一樹斤量:58kg血統:父ロゴタイプ産駒。持続力勝負に強いタイプ。評価:前走大敗からの巻き返しを狙うが、相手強化。メンコ再着用で変化に期待。
7枠9番
牡4歳厩舎:美浦・鈴木伸尋騎手:丸山元気斤量:58kg血統:父ビッグアーサー×母父ディープインパクト。スピード能力が高い。評価:前走は不利があり参考外。陣営は左回りの方が終いの伸びが良いと見ており、中京替わりに期待。一変の可能性を秘めた穴馬。
7枠10番
牝3歳厩舎:栗東・矢作芳人騎手:古川奈穂斤量:55kg血統:父キズナ産駒。牝馬の切れ味に期待。評価:矢作厩舎の連闘策は勝負気配の表れ。3歳牝馬で斤量55kgも有利。外枠が鍵だが、スムーズなら面白い存在。
8枠11番
牡6歳厩舎:栗東・梅田智之騎手:川又賢治斤量:58kg血統:父ハービンジャー。レディマリオンと同産駒。評価:連闘での変わり身に期待するも、陣営は開幕週の高速馬場を懸念しており、厳しい戦いが予想される。
8枠12番
牡3歳厩舎:美浦・千葉直人騎手:斎藤新斤量:57kg血統:父フィエールマン産駒。スタミナベースにスピードが乗ったバランスの良いタイプ。近走:前走はスタートで致命的な出遅れがありながら5着。能力は本物。調教:「動きハツラツ」、絶好の動き。「前走時から一段階デキはアップ」。評価:能力は上位だが、大外枠とゲート難が大きなネック。リスクとリターンが同居する一頭で、オッズ妙味は十分。
4.1. ペース予想:ミドルペースの持続力勝負か
◎
本命:6番 レディマリオン
中京コース適性、前走の明確な敗因、調教での軽快な動きを高く評価。レース運びのしやすい枠から勝ち負け必至。
◯
対抗:2番 (外)ユハンヌス
能力値最上位、内枠を引けたこと、崩れる要素が少ない安定株。展開に左右されにくい強み。
▲
単穴:1番 ハワイアンティアレ
最内枠という最大の武器。スタートが決まれば勝ち負け可能。
△
連下:12番 フォルテム
能力は高いが、外枠とゲート難のリスクを考慮。スタートが決まればまとめて差し切る力を持つ。
☆
特注:3番 (地)アニトラ
ブリンカー効果と内枠を活かした先行策で粘り込みの可能性。
飛騨ステークスは、中京開幕週という特殊な条件下で行われるため、枠順とコース適性が勝敗を大きく左右する。データ、調教、各馬の背景を総合的に判断した最終予想印は以下の通り。
◎本命:6番 レディマリオン
◯対抗:2番 (外)ユハンヌス
▲単穴:1番 ハワイアンティアレ
△連下:12番 フォルテム
☆特注:3番 (地)アニトラ
注注目:10番 ミストレス
本命レディマリオンを軸に、対抗ユハンヌスへの厚めの馬連・ワイド。ハワイアンティアレ、フォルテムへの流し馬券が基本線。3連系では、◎◯の2頭軸から手広く流すのも有効。
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