2025年12月14日に開催される2歳女王決定戦「第77回 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)」。未来のスターホースが集うこの一戦に向け、出走予定の有力馬やレース展望、予想のポイントを血統背景や直近の調教データから徹底解説します。
この記事の要点
- 良血馬アランカール(父エピファネイア)がポテンシャルの高さで最有力候補。
- NHKマイルC覇者の全弟ギャラボーグは、距離延長がプラスに働く可能性大。
- 最終追い切りでA評価を獲得したスターアニスは、完成度と状態の良さが魅力。
- マーゴットラヴミー、ショウナンカリスなど伏兵陣も展開次第で上位を狙える。
目次
阪神JF 2025 レース展望と予想のポイント
今年の阪神JFは、良馬場(想定)の阪神芝1600m(外回り)で行われます。展開予想は「ミドルペース(M)」となっており、瞬発力とマイラーとしての総合力が問われる一戦となりそうです。
ポイント1:良血馬が揃う「アランカール」のポテンシャル
今走で最も注目を集めるのは、想定1番人気(単勝2.8倍)のアランカールです。父エピファネイア、母はオークス馬シンハライト(母父ディープインパクト)という超良血。兄にはセブンサミットらがおり、この舞台への適性は血統面からも折り紙付きです。斉藤崇史調教師のコメントによると「精神面が少しずつどっしりとしてきた」とのことで、休養明けながら成長が期待されます。
ポイント2:ダノンスコーピオンの全弟「ギャラボーグ」
ギャラボーグ(栗東・杉山晴)にも注目です。父ロードカナロア、母レキシールーという血統で、全兄にはNHKマイルCを制したダノンスコーピオンがいます。兄同様、阪神のマイル戦はベストの条件と言えるでしょう。杉山晴紀調教師も「千六の流れはこの馬にとって楽になる」「馬場が重くなっても心配ない」と強気のコメントを残しており、距離延長がプラスに働く可能性が高い一頭です。
ポイント3:調教「A評価」のスターアニス
状態面で特筆すべきはスターアニス(栗東・高野)です。最終追い切り(12/10 栗坂・良)では「態勢万全」のA評価を獲得。助手からも「最後まで高い集中力をキープし、キビキビした脚取り」と絶賛されています。前走の中京2歳S(G3)を勝利しており、完成度の高さでG1奪取を狙います。
2025 阪神JF 注目馬ピックアップ
データと血統から導き出した、馬券検討に外せない有力馬を紹介します。
アランカール(牝2・栗東)
父:エピファネイア母:シンハライト(母父:ディープインパクト)鞍上:北村友一
見解: 前走の野路菊S(OP)を勝利し、ここへ駒を進めてきました。中11週の間隔が空きましたが、CWコースでの最終追い切りでは「仕上良好」のB評価。2週続けて反応良く動けており、鉄砲実績こそありませんが、ポテンシャルの高さでカバーできるでしょう。
アルバンヌ(牝2・美浦)
父:アドマイヤマーズ母:プティフォリー(母父:Australia)鞍上:坂井瑠星
見解: 想定2番人気。近親に仏G1馬ペルシアンキングがいる欧州色の強い牝系です。前走サフラン賞は僅差でしたが、マイル経験が豊富な点は強み。田中博康厩舎の管理馬で、今回も上位争いが濃厚です。
マーゴットラヴミー(牝2・栗東)
父:リアルスティール母:キャントバイミーラヴ(母父:War Front)鞍上:武豊
見解: 白菊賞(1勝クラス)を逃げ切っての参戦。従兄には阪急杯を勝ったアグリがいます。小林調教師は「スピードの違いでハナを切る形になったが、うまくコントロールが利いていた」と評価。中1週の強行軍ですが、追い切りでは「元気一杯」の動きを見せており、展開の鍵を握る一頭です。
穴馬候補:ショウナンカリス(牝2・美浦)
父:リアルスティール母:ロシアンサモワール(母父:American Pharoah)鞍上:池添謙一
見解: 前走ファンタジーSでは10番人気ながら、上がり33.5秒の脚を使いました。加藤士津八調教師は「スローの瞬発力比べになれば理想の展開」と語っており、展開が向けば一発の魅力を秘めています。
最終的な予想の結論はこちら
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