2025年のグランプリ有馬記念に向けて、有力馬5頭の陣営が共同会見に登壇。コスモキュランダ、ダノンデサイル、ミュージアムマイル、メイショウタバル、レガレイラの各調教師・騎手が、最終追い切りの手応えやレースへの展望、現在の心境を語りました。各馬の仕上がりや戦略が垣間見える、ファン必見の会見内容をまとめてお届けします。
中山コースへの高い適性に自信を見せ、最終追い切りでのブリンカー装着に好感触を得ている。
精神面のコントロールを最大の課題とし、レース当日にいかに冷静さを保てるかが鍵と分析。
C.デムーロ騎手が昨年の雪辱を誓い、1年越しの心身の成長に大きな手応えを感じている。
気性的な難しさはあるものの、うまく噛み合った時の爆発的なポテンシャルを武豊騎手が高く評価。
精神的な逞しさが増し、中山コースでの操縦性の高さとリズムを崩さない走りが大きな武器になると陣営は期待。
最終追い切りでは横山武史騎手に騎乗してもらい、状態の良さと反応を確認しました。騎手からの提案でブリンカーを試したところ、さらに良くなる感触を得られました。この秋は中山を得意としながらも東京でも善戦しており、馬の調子の良さを感じています。古馬になり体がしっかりしてきたことで、良い成長を遂げています。中山2500mという舞台は、この馬に非常に合っていると思っているので、良い勝負ができると期待しています。厩舎として初めての有馬記念ですが、いつも通りの仕事ができるよう冷静に臨みたいです。
1月に騎乗した時と比べて、馬に許さがあり心配な面もありましたが、強い相手にくらいついてくれたのは大したものだと感じました。今回、厩舎と相談してブリンカーを装着して追い切りに臨みましたが、非常に集中して走れており、ブリンカーの効果はすごく良かったと思います。普段はやんちゃな面がありますが、走ると人の言うことを聞いてくれる乗りやすい馬です。有馬記念は「お祭り」のような特別なレース。担当厩務員が小中学校の同級生という縁もあり、この大きな舞台に騎乗できることに感謝し、頑張りたいです。
前走のジャパンカップでは、パドックでの精神的な高ぶりが課題として見られました。レースでも力んでしまう面があったため、今回は馬の気持ちを内に抑え、いかに冷静にレースを迎えられるかに注力しています。前走後の疲労は軽く、体力面は上積みを感じるほど順調です。最終追い切りも過度な刺激を与えず、落ち着いて走らせることを意識しました。有馬記念はファン投票で選んでいただいた特別なレース。皆様に感謝しています。一部で騒がれることもありましたが、やることは変わりません。万全の状態でゲートインできるよう、しっかり管理していきます。
ジャパンカップでは当日のテンションを心配していましたが、レースでは道中で少し力んでしまった部分が最後の伸びに影響したかもしれません。レース後に落鉄があったものの、幸い影響は軽微で、中間は順調だと聞いて安心しています。今回はレガレイラとどちらに乗るか悩みましたが、ドバイシーマクラシックで見せた非常に強い走りをもう一度引き出せればと思い、ダノンデサイルを選びました。中山2500mは実績もありますし、不安はありません。枠順の運も味方につけて、素晴らしいレースで盛り上げたいです。
昨年の有馬記念は非常に悔しい結果だったので、今年は雪辱を果たしたいという気持ちが強いです。この1年で馬は心身ともに大きく成長しました。以前よりも体の面、精神面がしっかりしてきて、トップレベルの能力を見せてくれています。状態は非常に良く、レースに向けて最高のコンディションだと感じています。この馬の力を最大限に引き出せるよう、ベストを尽くします。応援してくれるファンの皆さんのためにも、リベンジを達成したいです。
ファン投票で多くの票をいただき、その期待に応えたいという気持ちでいっぱいです。前走は厳しい展開ながらも、最後に素晴らしい脚を見せてくれました。春から比べても馬体の中身がしっかりしてきており、精神的にも落ち着きが出てきたのが成長の証です。初めての2500mという距離に未知数な部分はありますが、馬の成長力と騎手の腕に期待しています。コースは左回りより右回りの方が合っていると感じます。3歳馬の勢いそのままに、最高の結果を目指したいです。
有馬記念は騎手にとって特別なレースです。この馬はまだ掴みどころがない難しい部分がありますが、持っているポテンシャルは非常に高く、うまく噛み合った時の強さはかなりのものだと感じています。舞台としては中山コースが良いイメージです。距離が延びることで折り合いが重要になりますが、スタミナは問題ないでしょう。理想は単騎で逃げる形ですが、馬がリラックスして走れることを最優先に考えます。オーナーもこのレースが大好きだと聞いていますし、チャンスのある馬だと思っていますので、最高の結果を出したいです。
ファン投票で上位に選んでいただいたので、恥ずかしくない競馬をしなければならないと思っています。勝つときは鮮やかですが、負けるときは大敗するという極端な成績が、逆にファンの心を掴んでいるのかもしれません。これからのことを考えて距離を延ばすことを試みており、東京のように直線の長いコースより、小回りの中山の方がこの馬には有利だと考えています。あとは折り合いだけですね。武豊騎手とのコンビで、良い状態でレースに送り出せるよう全力を尽くします。
最終追い切りでは、レースを想定して道中の折り合いや直線での反応を確認しました。前走のエリザベス女王杯を勝利し、精神的に逞しくなり、お姉さんらしい風格が出てきました。ファン投票でいただいた多くの期待を重圧として感じつつも、それをエネルギーに変えて日々の仕事に取り組んでいます。中山コースは過去に2勝しており、彼女のリズムを崩さずに立ち回れる操縦性の高さが大きな武器です。道中のコントロールに苦労することは想像しづらいので、コース適性は高いと考えています。ファンの皆様の期待に応えられるよう、万全の状態で送り出します。