摩耶S 2025 予想のポイント：ハナウマビーチ・クァンタムウェーブら有力馬の血統・調教・死角を徹底分析

詳細分析と推奨馬

開催日: 2025年12月27日 | 阪神競馬場 ダート1800m

レース概要とコース特性

基本情報

• レース名: 摩耶ステークス
• 開催日: 2025年12月27日
• 競馬場: 阪神競馬場
• 距離: ダート1800m
• クラス: 3歳以上3勝クラス（定量戦）
• 位置づけ: 2026年のダート重賞戦線、およびG1競走を目指す馬の登竜門。

コース特性

• 日本屈指のタフなコース。
• スタンド前からのスタートで1コーナーまでの距離が短く、序盤のポジション争いが激化しやすい。
• ゴール前の高低差のある急坂が、先行馬のスタミナを削ぎ、差し馬にチャンスを与える。
• スピード、パワー、スタミナが強く要求される。

馬場状態予測と影響

予測: 12月24日時点の調教データから、水分を含んだ「高速馬場」となる可能性が高い。

• 高速馬場の影響: スピード馬に有利となる傾向。
• 前半のペースが速くなりすぎ、先行勢が共倒れする消耗戦になる可能性もある。
• 米国血統を持つ馬がスピードとパワーを兼ね備え、有利になる可能性がある。

有力馬4頭の血統・調教徹底分析

ハナウマビーチ

• 騎手: C.ルメール
• 血統: 父ゴールドドリーム、母父フレンチデピュティ。パワーと持続力に優れ、阪神ダート1800m適性高。
• 前走: 勝ち方から上位人気が予想される。
• 調教評価: 懸念あり。12月24日最終追い切りで一杯に追われ、ラスト1ハロンが13.0秒と遅かった。「幾分重め残り」「少し重いか」という辛口評価。
• 懸念点: 「重め残り」の可能性があり、当日の馬体重増減に注意が必要。過信は禁物。

クァンタムウェーブ (本命候補)

• 騎手: C.デムーロ
• 血統: 父ナダル（パワーとスピードを伝える新種牡馬）。産駒は休み明けを苦にしない傾向。
• 状態: 骨折による長期休養明けだが、仕上がりは万全。
• 調教評価: 絶賛。12月24日最終追い切りで、格上のオープン馬を馬なりのまま圧倒する圧巻の動きを披露。「長欠明けを叩かれて気配上向き」と絶賛。ブランクの影響は皆無と見られる。
• 評価: 昇級初戦から勝ち負けが期待できる本命候補。

リトルハピ (連軸安定)

• 血統: 父キズナ、母父キングカメハメハ。消耗戦や混戦での勝負根性に優れる。
• 状態: 精神面の成長が著しく、レースでの折り合いもスムーズ。
• 調教評価: 「落ち着き十分で太めもない」と評価。
• 脚質: 展開に左右されにくい自在な脚質。
• 評価: 大崩れしにくく、連軸として信頼できる安定株。

ダブルジョーク (ダークホース)

• 血統: 父Practical Joke（スピード能力が高い）。湿ったダートでの高速決着を得意とする。
• 調教評価: 自己ベスト更新。12月24日CWコースでの追い切りで、重馬場にもかかわらず馬なりで6ハロン79.9秒、ラスト1ハロン11.5秒という自己ベストを更新。「元気一杯」と最大級の評価。
• 評価: 展開が向けば、直線一気で全馬を差し切るだけの爆発力を秘めたダークホース。

データから導く摩耶ステークス2025 攻略の3つのポイント

1. 高速馬場と米国血統の相性

• 時計の出やすいコンディションになれば、スピードの絶対値が重要。
• ダブルジョークやクァンタムウェーブのような米国色の強い血統を持つ馬は、湿ったダートでの高速決着を得意とするため、評価を上げるべき。

2. 調教の動きから読み解く各馬の勝負気配

• 人気が予想されるハナウマビーチに「重め残り」という不安材料がある一方、クァンタムウェーブやダブルジョークは絶好の動きを見せている。
• この調教評価の明暗は、馬券戦略を立てる上で最も重要な判断材料となる。

3. ハイペースの可能性と差し馬の台頭

• 先行したい馬が多く、ペースが速くなる可能性がある。
• そうなればゴール前の急坂で先行勢が苦しくなり、ダブルジョークのような待機策の差し馬が台頭する展開も十分に考えられる。
• 阪神巧者のベテラン、クロニクルのような馬が混戦を突いてくるシナリオも想定すべき。

結論：摩耶ステークス 2025 予想印と推奨馬

◎

本命：クァンタムウェーブ

理由: 骨折明けの不安を払拭する圧巻の調教内容。血統背景も馬場コンディションに最適。C.デムーロ騎手とのコンビで勝ち負け必至。

○

対抗：ダブルジョーク

理由: 調教での自己ベスト更新が示す通り、現在絶好調。湿ったダートで持ち前のスピードが活きる展開になれば、一発の魅力はメンバー随一。

▲

単穴：リトルハピ

理由: 精神面の成長が著しく、レースセンスが光る。タフな展開に強く、大崩れしにくい安定感から、連軸として最適。

△

注：ハナウマビーチ

理由: 能力は高いものの、調教での「重め残り」評価が気になる。過剰人気になる可能性を考慮すると、相手候補の一角までの評価が妥当。

☆

特注：クロニクル

理由: 阪神コースでの実績と高いレイティングが魅力。上位陣が崩れる展開になれば、馬券圏内に食い込む力を持つ。

最終的な買い目: 当日の馬場状態やパドック気配を加味した上で決定される。

補足データ：主な出走予定馬の調教時計一覧 (2025年12月24日時点)