2025年12月5日（金） | 名古屋競馬場 | ダート1400m
東海公営競馬の短距離戦線を占う重要な一戦。準重賞（P）に格上げされた歴史を持つ。
予想の核心ポイント
①距離短縮（ショルダリング）の評価
前走で中長距離戦に出走していた馬が、今回一気に600mの距離短縮となるケース。
メリット:
- 長距離戦の経験がプラスに働き、「距離短縮のショック」で追走が楽に。
- 基礎スピードが高い馬が適距離に戻ることで一変する可能性。
デメリット:
- 長距離のゆったりした流れに慣れすぎ、先行争いに対応できないリスク。
注目: プリメイラは1400mの持ち時計が卓越。距離短縮は「魔法」として機能する公算大。
②他地区遠征の影響
金沢競馬場の重賞を圧勝したマルカラピッドの評価が焦点。
バウンス（反動）のリスク:
- 金沢への長距離輸送と重馬場での激走直後。
- 中2週強のローテーションは疲労回復にギリギリの期間。
メンタル面の充実:
- 圧勝は馬に自信を与え、精神的な充実期に入らせる可能性。
- 牝馬の場合、調子に乗ると連勝街道を歩むことも。
注目: マルカラピッドが「確変モード」に入っている可能性。
③名古屋ダート1400mのトラックバイアス
スタートから最初のコーナーまでの距離が長く、先行力が非常に重要。
特徴:
- 直線距離が240mと短く、4コーナーで先頭集団が必須。
- 冬場の乾燥ダートはキックバックで後方馬の戦意喪失リスク。
展開の鍵:
- マルカラピッドが逃げを主張。
- 激しい先行争い（ハイペース）なら、メイショウタイセツやエイトワンの台頭も。
出走馬・全頭詳細プロファイリング
1. ページェント (牡3)
- 父: ドレフォン
- 母: ハーツキー（母父：ハーツクライ）
- 鞍上: 望月洵 / 斤量: 55kg
血統・適性: 父ドレフォン由来のスピードと母父ハーツクライの成長力を兼備。3歳馬の斤量55kgはアドバンテージ。最内枠は諸刃の剣。
近走・展望: 直近2着と調子上向き。スタートを決めて好位インを確保できれば波乱の主役になり得る。
2. キタノオクトパス (牡8)
- 父: フェノーメノ
- 母: ヒロアンジェロ（母父：グラスワンダー）
- 鞍上: 小笠原羚 / 斤量: 57kg
血統・適性: スタミナとパワー特化型。スピード優先の舞台はやや忙しい。
近走・展望: 近走大きく崩れていない。ハイペースの消耗戦が理想。
3. マルカラピッド(牝5)◎
- 父: マインドユアビスケッツ
- 母: ヴェルメンティーノ（母父：ダイワメジャー）
- 鞍上: 加藤聡 / 斤量: 55kg
血統・適性: 米国と日本のスピード血統の掛け合わせ。名古屋1400mで最強の組み合わせの一つ。
近走・展望: 金沢重賞「徽軫賞」を6馬身差で圧勝。輸送と激走の反動が懸念だが、現在の充実ぶりを信じれば連勝が濃厚。【本命◎】。
4. プリメイラ(牝4)○
- 父: ブリックスアンドモルタル
- 母: アトラクティヴ（母父：スクリーンヒーロー）
- 鞍上: 大畑慧 / 斤量: 55kg
血統・適性: 父産駒はダート適性高く、母系の持続的な末脚も魅力。
近走・展望: 前走東海菊花賞（2000m）7着は距離不適で度外視可能。名古屋1400mでメンバー最上位クラスの持ち時計。距離短縮は絶好のプラス材料。内枠も有利。【対抗○】。
5. エイトワン(牡5)☆
- 父: City of Light
- 母: バンリー（母父：Macho Uno）
- 鞍上: 村上弘 / 斤量: 57kg
血統・適性: 完全な米国ダート血統。力強い走りが特徴。脚抜きの良い湿ったダートで真価を発揮。
近走・展望: 前走2000mで2着と地力を証明。距離短縮で追走に課題は残るが、先行争いが激化すれば最後の直線で台頭する余地あり。【特注☆】。
6. コヴィーニャ(牡4)△
- 父: マインドユアビスケッツ
- 母: エミーズスマイル（母父：アグネスタキオン）
- 鞍上: 明星晴 / 斤量: 57kg
血統・適性: マルカラピッドと同じ父。母系は地方ダートの名門。スピードと底力を兼備。
近走・展望: 前走2000mは距離が長く、得意な距離に戻る今回は歓迎材料。爆発力では見劣るものの、馬券圏内（3着以内）の確率は高い。【連下△】。
7. マンノライトニング (牡5)
- 父: トーセンラー
- 母: マンノヴィクトリア（母父：トウカイテイオー）
- 鞍上: 丸野勝 / 斤量: 57kg
血統・適性: 芝・中長距離色の強い血統だが、地方ダートでは芝血統由来のスピードが武器に。
近走・展望: 前走東海菊花賞で重賞メンバーに揉まれた経験は糧。名古屋の名手・丸野勝騎手への乗り替わりは大きなプラス。
8. ゴールドパラディン (セン8)
- 父: スクリーンヒーロー
- 母: シュヴァリエ（母父：フレンチデピュティ）
- 鞍上: 大畑雅 / 斤量: 57kg
血統・適性: 元JRAオープン馬。パワーとスタミナを活かした消耗戦を得意とする。加齢によるスピードの衰えが課題。
近走・展望: 実績はメンバー中最上位クラスだが、近走は不振。1400mのスピード勝負で若手と渡り合うのは厳しい。
9. エバーシンス(牝3)△
- 父: ホッコータルマエ
- 母: マダムチェロキー（母父：Cherokee Run）
- 鞍上: 細川智 / 斤量: 53kg
血統・適性: 地方競馬を席巻するホッコータルマエ産駒。最大の魅力は「53kg」という斤量で、古馬牡馬より4kg軽いアドバンテージ。
近走・展望: 3歳牝馬で今後の成長が見込める。斤量差を活かして積極的に先行できれば、残り目があっても不思議ではない。【連下△】。
10. ダンネワード (牡5)
- 父: オルフェーヴル
- 母: レッドレイチェル（母父：Medaglia d’Oro）
- 鞍上: 友森翔 / 斤量: 57kg
血統・適性: 父オルフェーヴル産駒特有の破壊力を秘めるが、気性的な難しさも併せ持つ。
近走・展望: 7月の名港盃2着など重賞級の能力は証明済み。久々の実戦や気性面のコントロールが課題だが、能力を全開できれば突き抜けるポテンシャルがある。
11. メイショウタイセツ(牡4)▲
- 父: ホッコータルマエ
- 母: メイショウクノイチ（母父：エンパイアメーカー）
- 鞍上: 今井貴 / 斤量: 57kg
血統・適性: パワー、スタミナ、スピードのバランスに優れた「ダートの王道」血統。1400m〜1600mがベスト条件。
近走・展望: 前走「東海菊花賞」での4着は、今回のメンバー中で最も評価すべき実績。得意の1400mに戻り、揉まれない外枠を引けたことも好材料。マルカラピッドやプリメイラをまとめて差し切るシーンも十分に想定でき、【単穴▲】以上の評価が必要。
12. ケルンコンサート (牡6)
- 父: Mohaymen
- 母: ゴールドグリマー（母父：Smart Strike）
- 鞍上: 塚本征 / 斤量: 57kg
血統・適性: 米国産馬で、日本のダート競馬におけるスピードの系譜を継ぐ血統。
近走・展望: 砂を被るのを嫌うタイプにとって、大外枠はプラス。自分のリズムで走れれば強いが、脆さも同居しており、極端な結果になりやすい。
展開シミュレーション
ペース配分予測
マルカラピッドが逃げを主張し、ページェントやプリメイラも先行するため、1コーナーまでの先行争いは激化し、ハイペースになる可能性が高い。
第3コーナー〜第4コーナーの攻防
ハイペースになれば逃げるマルカラピッドには厳しい展開だが、地力が勝れば押し切りも。先行集団が苦しくなったところを、外からメイショウタイセツやコヴィーニャがまくっていく展開も想定される。名古屋の3〜4コーナーはスパイラルカーブで、スピードに乗ったまくりが決まりやすい。
直線の攻防
マルカラピッドが先頭なら押し切る公算が高い。しかし、プリメイラが内で脚を溜めて強襲する形や、メイショウタイセツが大外から飛んでくる形が、「波乱のシナリオ」として最も現実味を帯びている。
推奨馬と馬券戦略の結論
🏆【推奨馬】
- ◎本命: 3 マルカラピッド
- ○対抗: 4 プリメイラ
- ▲単穴: 11 メイショウタイセツ
- △連下: 6 コヴィーニャ
- △連下: 9 エバーシンス
- ☆特注: 5 エイトワン
💡【馬券戦略のヒント】
- 堅実派:マルカラピッドを軸にした馬連・3連複。相手はプリメイラ、メイショウタイセツを厚めに。
- 一発狙い:メイショウタイセツの単勝、または同馬からマルカラピッド、プリメイラへの馬単マルチ。
- 高配当狙い:3連単フォーメーションで、1着にメイショウタイセツ、2・3着にマルカラピッド、プリメイラ、コヴィーニャ、エバーシンスを散らす形。
最終的な予想結論へのアクセス
当日の気配や直前のオッズ変動も重要な要素。パドックでの馬体気配、返し馬の動き、プロ予想家による最終的な「買い目」は、 netkeiba.com 等で確認することを推奨します。
情報作成日: 2025年12月3日時点。
注意: 馬券の購入は自己の判断と責任において行うこと。
最新レース予想
最新レース予想
最新レース予想