平松さとし氏提言「複数GⅠ開催デー」は実現可能か?ファンが指摘する売上と番組編成の壁

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平松さとし氏提言「日本でも複数G1開催デー」は実現可能か?競馬ファンが議論するメリットと過去の事例

ライターの平松さとし氏が、香港国際競走デーなどを例に挙げ、日本でも一日に複数のGⅠを集中開催する日の創設を提案しました。この提言は、JRAがGⅠを毎週分散開催している現状への一石を投じるものです。海外の華やかな競馬イベントを目の当たりにし、「一般社会への話題性」を高めるためには、年に一度の集中開催日を設けるのも一案ではないか、と氏は提言しています。

この記事では、この提案について匿名掲示板に寄せられた競馬ファンの意見をまとめ、その是非を考察します。

目次

平松さとし氏の提言内容:GⅠ集中開催日の必要性

平松氏の提言は、米国のブリーダーズカップデー、ドバイワールドカップデー、香港国際競走デー、フランスの凱旋門賞デーなど、世界各地で行われている「GⅠ集中開催」イベントにヒントを得たものです。

JRAは売り上げを考慮し、GⅠを毎週分散して開催していますが、平松氏は、一般社会への話題性を高める点において、年に1日だけでもGⅠを集中開催する日を設ける意義があるのではないかと示唆しています。

ファンが指摘する「GⅠ集中開催」の主な課題

スレッドでは、集中開催に対する否定的な意見が多くを占めました。その背景には、JRAの運営方針や過去の事例、そして日本の競馬文化特有の事情が関係しているようです。

売上への影響と過去の失敗事例

集中開催を否定する最大の要因として挙げられたのが、「売上」の問題です。

  • JRAは売上を最重要視しており、収益が減る可能性のある複数GⅠ開催は「絶対無い」だろうという指摘。
  • 過去にジャパンカップ(JC)とジャパンカップダート(JCD)を同日開催した際、「売り上げが落ちた」ため、JRAは懲りているという声が多い。
  • 地方競馬の交流重賞であるJBCも集中開催形式ですが、「毎年売り上げが芳しくない」という意見や、特に「JBC京都が大失敗だった」という過去の事例が挙げられ、日本では集中開催は無理という結論が出ているとの見解もあります。

ローテーション(番組編成)の困難さ

集中開催が実現した場合、年間を通じた番組編成にも影響が出ると懸念されています。

  • GⅠが集中する週ができることで、「その分スカスカでつまらない週が増えるだけ」となり、ファンが毎週楽しめる興奮が薄れるという意見。
  • 前哨戦(ステップレース)も含めて番組を組んでいるため、GⅠを集中させると番組編成が大変になるだろうという指摘があります。
  • そもそも日本は「GI毎週やってる時点でお祭りみたいなもの」であり、他国が毎週大レースを開催していないことと比較し、集中させる必要がないという意見もあります。

他レースへの注目の分散

集中開催の魅力の一つは「お祭り感」ですが、各レースへの注目が分散してしまう可能性も指摘されています。

  • 同日開催しても、注目はメインレースに偏り、その他のGⅠ勝ち馬の存在感が薄くなるのではないかという懸念。
  • 海外の集中開催が盛り上がるのは、各国からその路線の猛者が集まるためであり、外国馬の遠征が少ない日本で単に集中させても、そこまでの注目は集まらないのではないかという意見も出ています。

集中開催を望む声と具体的な提案

課題がある一方で、競馬ファンからは集中開催によって生まれるエンタメ性を評価し、具体的な開催案も提案されています。

  • JC開催日に、芝1400mや芝3400mなど、様々なカテゴリーのGⅠを追加する案。
  • 12月に阪神ジュベナイルフィリーズ(JF)と朝日杯フューチュリティステークス(FS)、さらに阪神カップをGⅠに格上げして同日開催する案。
  • 春の東京開催において、NHKマイルカップとヴィクトリアマイルを同日開催するアイデア。
  • 一時的な売上を抜きにして、「お祭り」として導入することで、コンテンツへの興味を促進し、結果的に総売上の向上に繋がる可能性に期待する意見もあります。

GⅠ集中開催に関するよくある質問(FAQ)

Q: 過去に日本で複数のG1を同日開催した事例はありますか?

A: 過去には、ジャパンカップとジャパンカップダートの同日開催(ゼンノロブロイとタイムパラドックスが出た頃など)が行われていました。また、現在の阪神JFと朝日杯FSも、阪神3歳Sと朝日杯3歳Sとして、昔は同日に開催されていました(阪神が牝馬限定になる前)。しかし、これらの試みは売上的なメリットがないと判断され、現在の分散開催形式に移行しています。

参考情報・関連URL

本記事は、ライター平松さとし氏の提言を報じるニュース記事と、それに対する競馬ファンの議論をまとめたものです。

ヤナシ社長(旧:生成系競馬予想)

ヤナシ社長(旧:生成系競馬予想)

競馬予想家 (経験20年)

データ関連企業の社長であり、学生時代にはアルゴリズムコンテストで世界3位に入賞したAI技術者。20年以上にわたり統計解析を競馬予想に応用してきた競馬予測家でもあります。生成系AIを駆使した客観的で革新的な競馬予想を提供し、「生成AI競走馬評価」などのコンテンツを通じて、競馬をより深く楽しめるようサポートしています。

専門分野: AIを使った競馬予想。生成AIを使ったコンテンツ作成
実績・資格:

主な活動実績 AI競馬マスターズ2023: 3位入賞 俺プロ: 馬将認定 参考成績(中央): https://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=562 参考成績(地方): https://yoso.netkeiba.com/nar/?pid=yosoka_profile&id=562

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