2025年12月4日に名古屋競馬場で行われた7R C22組は、最後まで目の離せない白熱した展開となりました。特にゴール前では、粘る先行馬と外から猛追する差し馬による壮絶な叩き合いが繰り広げられ、競馬ファンを唸らせるレースとなりました。実況音声から、この激しいレースの模様を詳しく回顧し、次走以降に期待の持てる注目馬を分析します。
レース回想:驚異的な粘りを見せた先行集団
スタート直後、先行争いは内枠のカフジキームン(1番)、コモモチャン(2番)、外からルージュパラディ(9番)、イッカクセンキン(11番)、そしてディプタルアスール(12番)らが形成し、最初のコーナーを回ります。
道中では、中団に控えていたデルマガニメデ(3番)やグレースシャルマン(4番)が外から進出を伺い、インコースからはテルケンユミガール(6番)がポジションを上げるなど、馬群は固まったまま3コーナーへ。混戦模様でレースは進行しました。
勝負の分かれ目となった残り600mを通過すると、先頭は依然としてカフジキームン(1番)が粘り、外にルージュパラディ(9番)が並びかけます。この直後、内からはテルケンユミガール(6番)、馬群の間からはコモモチャン(2番)、さらに外を突いてイッカクセンキン(11番)とディプタルアスール(12番)が一団となって前を追う形となります。
400mを切った最終コーナーから直線にかけて、先頭のカフジキームンが懸命にリードを守ろうとしましたが、外から強烈な伸びを見せたのがディプタルアスール(12番)でした。内ではデルマガニメデ(3番)も懸命に伸びを見せる中、外のディプタルアスールが勢いよくカフジキームンに並びかけ、そのまま2頭並んでゴール。最後まで決着がつかない、大接戦のまま入線しました。
今後のレースで覚えておきたい内容(注目馬)
今回の激しい叩き合いの中で、特に次走以降に注目したいパフォーマンスを見せた馬たちをピックアップします。
- カフジキームン(1番):終始先団でレースを運び、直線でも最後まで譲らない驚異的な粘りを見せました。勝敗は写真判定待ちですが、この粘り強さは今後のレースでも大きな武器となるでしょう。
- ディプタルアスール(12番):直線で外から一気に差を詰めた脚は見事でした。最後の猛追で先頭を捕らえ、並びかける勝負根性は高く評価できます。次走も展開次第では主役になれる能力を示しました。
- テルケンユミガール(6番):中団からインコースをするすると進出し、400m標識付近で上位争いに加わりました。器用な立ち回りができ、展開を選ばない強みがあります。
- コモモチャン(2番):序盤の先行争いに加わり、直線でも馬群の間からしぶとく食い下がりました。終始見せ場を作り、C2クラスでの安定した活躍が期待できます。
最終的に写真判定の結果が待たれますが、今回の名古屋7Rは、先行馬の粘り、差し馬の切れ味、そして各馬の勝負根性が凝縮された見応えのある一戦となりました。このレースで好走した馬たちの次走には、引き続き注目が必要です。