2025年12月4日、名古屋競馬場で行われた第6レース「拓馬&鈴美 2年記念日」は、3歳馬たちが火花を散らす熱戦となりました。序盤から終盤まで上位勢が固まる厳しい流れの中、最後の直線で勝負根性を発揮した一頭が記念レースを彩りました。
スタートは1番ウインクレドールが内から先手を奪う展開。しかし、すぐに8番アットザホップ、12番エリタージュソング、そして単勝1.7倍の1番人気11番ターミネーターといった有力馬たちが塊となり、ほとんど差のないまま向こう正面へ進みました。
中盤では、後方からの追撃を狙う7番ノイエムジークなども集団に加わり、上位から中団までが一団となる極めてタイトなレース運びとなりました。これは、騎手にとって進路確保が非常に難しく、仕掛けのタイミングが極めて重要な局面であることを示しています。
勝負の残り400m、わずかに8番アットザホップがリードを広げようとしますが、その外から12番エリタージュソングが猛然と並びかけます。さらに内から11番ターミネーターも粘りを見せ、三つ巴の激しい攻防に突入。最終的に、抜群の末脚を見せた12番エリタージュソングがライバルたちを競り落とし、先頭でゴール板を駆け抜けました。最後まで粘った8番アットザホップが2着、1番人気のターミネーターが3着という結果です。
混戦の先行集団の中で揉まれながらも、直線で爆発的な加速力を見せ、激戦を制しました。この勝利は、彼女がこのクラスの中でもトップレベルの末脚を持っていることを証明しています。次走以降、さらに上のクラスに挑戦する可能性もあり、そのパフォーマンスからは目が離せません。
終始厳しいマークに遭いながらも、粘り強い競馬で2着を死守。最後まで諦めない根性と、先行馬としての安定感は、今後のレース予想において重要なファクターとなります。彼女の能力が最大限に発揮される展開(単騎逃げなど)であれば、即座に勝ち負けに絡んでくるでしょう。
1番人気を背負いながらも3着に敗れましたが、レース運び自体に大きな不利はありませんでした。勝ち馬と並びかける位置にいながら、わずかに瞬発力で劣った点は、今後の課題となりますが、能力は上位。展開や馬場が変われば、次走で巻き返す可能性は極めて高いと見ています。
| 着順 | 馬番 | 馬名 | 人気 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1着 | 12 | エリタージュソング | 2番 | 直線で鋭く抜け出す |
| 2着 | 8 | アットザホップ | 4番 | 最後まで粘り強さを見せる |
| 3着 | 11 | ターミネーター | 1番 | 人気に応えられずも掲示板を確保 |
今回のレースは、隊列が密集したため、出遅れや大きな不利があった馬は見受けられませんでしたが、逆に言えば、密集した状態でのポジション取りの巧拙が勝敗に直結したと言えます。特に、勝ち馬エリタージュソングは、混戦の中でも外目からスムーズに進出する競馬ができており、この展開判断の差が勝利につながりました。
次走以降の予想では、今回の好走馬3頭(エリタージュソング、アットザホップ、ターミネーター)を中心に、それぞれの馬がどれだけスムーズに、そしてロスなくレースを進められるかを最重要視することが、的中に近づく鍵となるでしょう。