2025年12月4日に開催された名古屋1R C28組は、単勝1.9倍の圧倒的1番人気に推されたゴンクール(牡3、加藤聡一騎手)が、人気に応えるパフォーマンスを見せつけました。レースは先行勢が激しく競り合う中、ゴンクールが虎視眈々と直線での逆転劇を狙う展開となりました。
スタート直後、最内枠の1番シェキラ(牝3、望月洵輝騎手)が積極的にハナを奪い、先行態勢に入りました。これに外から9番クワイエットエニフ(牝3、塚本征吾騎手)、12番ゴールデンマーチ(牝3、大畑雅章騎手)が加わり、序盤から激しい先行争いが展開されます。
人気のゴンクールは、道中は中団から後方に位置を取り、加藤聡一騎手がしっかりと折り合いをつけ、直線での爆発力を温存する形。800m標識を通過し、3コーナーを迎えるあたりで、一旦はクワイエットエニフが先頭に立ち、2番手にはゴールデンマーチ、内にはシェキラが続く固まった集団を形成します。
勝負の分かれ目となったのは4コーナーから直線にかけて。12番ゴールデンマーチがわずかに先頭に立ち、内に粘るシェキラとの叩き合いに持ち込まれる中、外から猛烈な勢いで追い込んできたのが2番ゴンクールでした。
直線に入ると、後方で脚を溜めていたゴンクールが桁違いの加速力を発揮。先行集団をまるでまとめて「差し切る」かのような圧巻の末脚で一気に突き抜け、後続を突き放してゴール。圧倒的1番人気の期待に確固たる勝利で応えました。実況からも「あっという間に直線に入って、先段を抜きさりました」とその勢いが伝わってきます。
ゴンクールが後方から楽に差し切ったことで、このクラスでは能力が一枚上であることが証明されました。今回のレースから、今後の予想に活かせるポイントを抽出します。
この日の名古屋1Rは、単なる1勝以上の価値がある、ゴンクールの強さが際立つレースとなりました。今後の活躍から目が離せません。