2025年12月20日に行われた中山競馬場6R、2歳新馬戦(牝馬限定)は、ルメール騎手騎乗のダノンアスコルティが1番人気に推される中、混戦となる白熱した展開を見せました。ここでは、レースの出馬表、事前予想、そして実況から読み解くレース展開を詳細に解説します。
本記事では、以下の内容について解説します。
単勝オッズ一桁台の有力馬が複数いるハイレベルな新馬戦となりました。特にダノンアスコルティ、クイーンアン、ピエスユニークの3頭に注目が集まりました。
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 厩舎 | 想定オッズ | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ピエスユニーク | 牝2 | 55 | 戸崎圭 | 美浦 手塚久 | 8.8 | 3 |
| 1 | 2 | ナディア | 牝2 | 55 | 佐々木 | 美浦 菊川 | 53.7 | 13 |
| 2 | 2 | リベルタアーラ | 牝2 | 52 | ▲石神道 | 美浦 深山 | 9.7 | 5 |
| 2 | 4 | ダノンアスコルティ | 牝2 | 55 | ルメール | 美浦 萩原 | 2.0 | 1 |
| 3 | 5 | サウンドファミリエ | 牝2 | 55 | 石川 | 美浦 和田郎 | 115.4 | 16 |
| 3 | 6 | サプーズ | 牝2 | 55 | 菅原明 | 美浦 伊藤大 | 20.6 | 7 |
| 4 | 7 | リュクスパトロール | 牝2 | 55 | 西村淳 | 美浦 加藤士 | 36.6 | 11 |
| 4 | 8 | ディアアズール | 牝2 | 55 | 石橋脩 | 美浦 森一 | 47.2 | 12 |
| 5 | 9 | クイーンアン | 牝2 | 53 | △長浜 | 美浦 蛯名正 | 8.2 | 2 |
| 5 | 10 | ロッタリーランド | 牝2 | 55 | 小林脩 | 美浦 栗田 | 32.4 | 10 |
| 6 | 11 | アイアンパイク | 牝2 | 55 | 横山典 | 美浦 村田 | 9.2 | 4 |
| 6 | 12 | ホワイトオパール | 牝2 | 55 | 津村 | 美浦 尾関 | 63.6 | 14 |
| 7 | 13 | トパーズテソーロ | 牝2 | 55 | 原 | 美浦 稲垣 | 15.3 | 6 |
| 7 | 14 | エルファリス | 牝2 | 55 | 菊沢 | 美浦 加藤和 | 77.9 | 15 |
| 8 | 15 | チョコスコーン | 牝2 | 55 | 丹内 | 美浦 林 | 28.0 | 9 |
| 8 | 16 | イヌボウノツキ | 牝2 | 55 | 荻野極 | 美浦 奥村武 | 26.4 | 8 |
レース前のAIおよび専門家による事前予想では、オッズだけでなく実力も評価し、以下の3頭が推奨されました。
| 評価 | 馬番 | 馬名 | 想定オッズ |
|---|---|---|---|
| ◎(本命) | 4 | ダノンアスコルティ | 1.6 |
| ◯(対抗) | 1 | ピエスユニーク | 8.3 |
| ▲(単穴) | 13 | トパーズテソーロ | 13.1 |
◎ダノンアスコルティは、ルメール騎手を配し、単勝1.6倍の支持を集める圧倒的な本命馬でした。高い素質と調教内容から、順当な勝利が期待されていました。
レース実況テキストに基づき、スタートからゴールまでの流れを詳細に振り返ります。このレースは、本命馬が苦戦する波乱含みの展開となりました。
ゲートイン後、スタート直後から少し飛び出しがバラつきました。本命の4番ダノンアスコルティは先行を試みるも、中団のインコースに位置取る形となりました。
レースの主導権を握ったのは、11番アイアンパイク、そしてすぐに外から接近した7番リュクスパトロールでした。2コーナーでは、7番リュクスパトロールが1馬身リードを奪い、2番手には2番人気の9番クイーンアンがつけました。ダノンアスコルティは中団(6番手付近)で脚をためる形となりました。
最後の4コーナーを回ると、先頭の7番リュクスパトロールに対し、外から9番クイーンアンが並びかけ、さらに4番人気の11番アイアンパイクも加わり、激しい3頭の争いとなりました。中団インにいたダノンアスコルティは、ここで外目に持ち出し追い上げを図りましたが、先行争いからは一歩遅れていました。
残り100mを切ると、リュクスパトロールが粘り込みを図る一方、外からアイアンパイクが激しく競りかけ、最後は首の上げ下げとなる大接戦となりました。僅かな差でゴールインしており、明確な勝者は実況からは断定できませんが、波乱の結末を示唆する内容となりました。
本命のダノンアスコルティが中団からの競馬となり、先行した馬たちの粘りが光る展開となりました。このハイレベルな新馬戦で激しい争いを演じた7番リュクスパトロール、11番アイアンパイク、そして9番クイーンアンは、次走以降も大きく注目すべき存在となるでしょう。今回の経験を経て、ダノンアスコルティが次走でどのような走りを見せるのかも要チェックです。