2025年12月4日、名古屋競馬場で行われた第8レース C21組(ダート1500m)は、激しい先行争いから一転、3番人気のムンディ(牝3、小笠原羚騎手)が直線で驚異的な末脚を披露し、見事に勝利を収めました。
事前予想でも注目されていた同馬のポテンシャルが爆発した一戦。本記事では、レースの展開詳細を振り返り、今後のレースで注目すべき馬や次走へのポイントを解説します。
ゲートが開くと、2番キモンロッソ、1番クオレプリマドンナ、そして外からは3番メイショウオハコなどが先団を形成。さらに、12番トークダウンが外を回ってポジションを上げるなど、スタート直後からポジション争いが激化しました。
向こう正面中ほどでは、中穴の3番メイショウオハコが一旦ペースを握り逃げ、6番ダイハッシュウが2番手、12番トークダウンが3番手と続く展開。上位人気の一角である6番ダイハッシュウが早めに動く構えを見せ、レースは中盤から動き始めます。
その中で、7番ムンディは先行集団を見ながらじっくりと脚を溜める形を取り、虎視眈々と勝機を伺っていました。
レースが大きく動いたのは400m標識を通過する直前。先行集団の外から、4番レイワエポックが一気に先頭に変わり、そのまま4コーナーを回って直線へ。レイワエポックが粘り込みを図る中、2番手集団では12番トークダウンが懸命に追いすがります。
しかし、大外に持ち出された7番ムンディの末脚が桁違いでした。他馬とは一線を画すスピードで、先行するレイワエポックとトークダウンを一瞬で抜き去り、ゴールでは完全に差し切る圧巻の勝利。レースのクライマックスは、ムンディの強烈な決め手に集約されました。
最終的な着順は、実況の表現から1着ムンディ、2着は先行して見せ場を作った4番レイワエポック(※実況で「2番」とされた部分は4番レイワエポックの誤認と推定)、3着に12番トークダウンという結果となりました。
今回のC21組から、次走以降の活躍が期待できる注目馬をピックアップします。
大きな出遅れやアクシデントの実況はありませんでしたが、激しい先行争いの中で馬群が頻繁に入れ替わるタフなレースであり、各馬の能力と騎手の判断力が試される一戦となりました。