マスカレードボール、来年はキングジョージ出走へ!陣営が明かしたサプライズプランとファンの期待・懸念
天皇賞秋を制したマスカレードボールが、来年イギリスのキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークスへの出走を視野に入れていることが分かりました。社台ファーム吉田照哉代表のサプライズ発言を巡り、ファンからは期待と同時に、キングジョージの過酷な条件への懸念、そして今後のローテーションに対する様々な意見が寄せられています。
この記事のポイント
- 吉田照哉社長がマスカレードボールの来年キングジョージ出走を示唆。
- 国内の中距離路線が手薄なため、海外遠征が選択肢に浮上する可能性。
- キングジョージのアスコット競馬場の特殊な高低差と馬場への適性が焦点に。
- ファンの間では期待と不安が入り混じり、国内レース選択への疑問も。
目次
吉田照哉社長がキングジョージ出走を示唆
天皇賞秋の祝賀会にて、社台ファームの吉田照哉代表が「来年はキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークスでカランダガンに勝ちたい」とサプライズ発言をしたことが報じられました。この発言は、マスカレードボールの今後のローテーションに大きな注目を集めています。
祝賀会には、吉田照哉代表夫妻をはじめ、社台レースホース吉田哲哉代表、山元トレーニングセンター上水場長、社台ファーム牧場スタッフ、手塚貴久調教師、担当厩務員、助手など、多くの関係者や出資会員・同伴者が参加し、総勢60名ほどが集まったとのことです。
キングジョージへの挑戦、その背景と適性
国内中距離路線と海外遠征の必要性
一部のファンからは、「ノーザン系の馬が中距離ばかりで日本や香港で走るところが無い」「春に日本でやる事ないでしょ」といった意見も出ており、国内の番組編成と有力馬の集中が海外遠征を促す一因となっている可能性が指摘されています。
また、「宝塚を使いたくないのだろうけど虚弱遺伝子持ちにそんな使い方でいいのか」「大阪杯や宝塚を使って負けると困るから、むしろ海外遠征が好都合になってきてる」といった、国内G1を避けて海外へ向かう背景を推測する声もあります。
キングジョージのコース特性と適性への懸念
キングジョージが開催されるアスコット競馬場のコース特性については、ファンの間で活発な議論が交わされています。「アスコット2400とか向かない感じがギンギン起つわ」「ロンシャンよりタフなコースなのによく行くよな」といった声が聞かれます。
特に、その高低差と「山登り」と形容される過酷さが指摘されており、具体的には「コースがおにぎり型をしていて最初の800mで20mを降って残りの1600mで21m登るレース」という詳細な分析も寄せられています。これにより、「高速トラックレース」を得意とするマスカレードボールにとって、「さいごバテて沈む姿が容易に想像できる」と悲観的な見方を示す意見もあります。
一方で、「左回りのイギリスダービーなんか合うと思うぞ」といった異なる見解や、「そんな変なコースじゃ逆に大して巧者もいないんじゃないか」という見方も存在します。
多くのコメントで、マスカレードボールを「府中専用機」と表現する声が多く、東京競馬場のような高速・平坦コースでのパフォーマンスと、アスコットのようなタフなコースでの適性のギャップが懸念されています。
海外遠征の課題と日本馬の現状
欧州G1での日本馬の戦績
欧州でのG1勝利の難しさについても議論されています。「この10年で1800より長い距離の欧州G1勝った馬はエイシンヒカリとディアドラのみ。イスパーン賞勝ったエイシンヒカリは日本のG1を勝っていない。残るディアドラも長期遠征のみ」という具体的な指摘があり、欧州での勝利が非常に困難であることを示唆しています。
ただし、ディアドラやエルコンドルパサーが「遠征2戦目(3か月以内)で勝った」という反論もあり、長期遠征が絶対条件ではないという意見も出ています。しかし、それに対する「じゃあここ最近遠征して惨敗してる日本馬はそれ以下ってことになるけど」という皮肉なコメントも見られます。
他の海外レース候補
キングジョージ以外のレースについても複数の提案が寄せられています。
- 凱旋門賞: 「凱旋門でよくね?」「どうみても凱旋門はあわんだろ」と、挑戦への賛否両論が見られます。
- ドバイターフ: 「海外で勝てるとしたらドバイターフくらいだろう」「府中専用機はドバイくらいしか走らないよ」と、東京競馬場との関連性から適性を指摘する声も。
- インターナショナルステークス(英国際): 「JCボーナス対象レースなら左回りのインターナショナルSじゃダメなんか」「とりあえず日本馬は起伏がそんなにない競馬場ヨークでやる英国際目指すべきなんだよな」と、比較的日本馬向きとする意見が多いです。「日本馬が英中距離G1で唯一2着に来たレースだし」という実績も挙げられています。
- 愛チャンピオンステークス(愛チャン): 「まじで愛チャンにしとけ」「真に挑戦するべき欧州競馬場は愛チャンのレパーズタウンだって」と推す声も聞かれます。
ファンの間で議論されるローテーションと騎手
ローテーション案
来年の具体的なローテーション案としては、「ドバイ→キングジョージ→秋天→JC」といったものが挙がっています。一方で、「凱旋門じゃなくてキングジョージなのは秋の府中で2回走りたいからなのが見え見えなんだよな」と、秋の国内G1を見据えた選択であると見るファンもいます。
JRAが特別指定外国競走として英ダービー、キングジョージ、インターナショナルS、英チャンピオンS、愛チャンピオンS、凱旋門賞、ブリーダーズCターフなどを挙げていることに触れ、「JRAが呆れて国内芝レースを賞金が減らすかもとか危機感持ってたりして。日本ダービーより目指して欲しいのかもしれない」という意見もあり、海外遠征がJRAの意図と合致するという見方も示されています。
騎手に関する意見
騎手についても活発な議論が交わされています。「もう坂井が乗ることはないな」という意見から始まり、「ルメール乗せるなら意味なしだがな」「行くなら絶対現地の有力騎手乗せてくれ ルメールは日本と中東以外じゃ勝負にならない」「とりあえずルメール降ろすとこからかなJRA騎手はダメ」と、ルメール騎手に対する厳しい意見が多く見られます。
一方で、「ルメールも相当気に入ってるっぽいし手放さないだろう」と、引き続きルメール騎手が騎乗する可能性を指摘する声もあります。
まとめ:マスカレードボールの今後に注目
マスカレードボールの来年のキングジョージ出走示唆は、競馬ファンの間で大きな話題を呼んでいます。挑戦的なローテーション、コース適性、日本馬の海外での戦績、そして騎手選択に至るまで、様々な角度から議論が展開されています。
「ハーツクライの忘れ物を取りに行く テルヤも年だし最後のチャンスやろってとこか?」といったエモーショナルな声や、「この馬こそまさに日本近代競馬の結晶 それがどこまで世界で通用するか」と期待を寄せる声も聞かれます。
いずれにせよ、マスカレードボールがどのような決断を下し、どのようなパフォーマンスを見せるのか、今後の動向から目が離せません。