レース概要
🏆
名称:
ハートビートカップ (3歳オープン特別競走)
📅
開催日:
2025年12月9日 (火)
🐎
競馬場:
船橋競馬場
📏
距離:
ダート1800m
⚖️
条件:
別定重量戦
位置づけ: 3歳世代の総決算、南関東競馬のクラシック戦線を戦い抜いた実績馬と新興勢力が激突する重要な一戦。年末のビッグレースに向けたプレリュードとしての側面も持つ。
コース解析:船橋競馬場 ダート1800m
💡
特徴:
スパイラルカーブが採用されており、コーナーでの攻防が勝敗を分ける要因となる。
🗺️
コースレイアウト:
- スタンド前直線からの発走。
- 1コーナーまでの距離は十分に確保されており、枠順による極端な有利不利は発生しにくい。
- 3コーナー入口は緩やかで、4コーナー出口がきつくなる構造。
- スピードを維持したままコーナーに進入できるため、外を回る馬(まくり)が勢いを殺さずに直線に向くことが可能。
- インコースを通る馬は出口できつくなるカーブに対応する必要があり、騎手の技量が問われる。
🔑
展開の鍵:
末脚の持続力が問われ、長く良い脚を使える差し・追込馬にもチャンスが広がる。
💨
馬場傾向と天候:
- 12月開催で、直近の馬場情報は流動的。
- 冬場は乾燥しやすく、砂が深くなる傾向がある。
- パワーとスタミナの両方が要求されるタフな馬場になることが予想される。
出走馬 全頭詳細分析
1. ライトスリー (牡3・新原周)
【1枠1番】浦和・小久保厩舎血統・適性
父: City of Light / 母: Hollidaze
父City of Lightからマイル以下に適性があるスピードタイプと推測。戦績・課題
主に1400m〜1500mで出走。1800mは未知数。1800mへの距離延長は大きな課題。距離適性の壁が厚い。状態・枠
放牧明けだが、入念に乗り込まれ、まずまずの仕上がり。最内枠を利してロスなく立ち回れるかが鍵。総合評価
実績面での劣勢は否めない。
2. マウンテンローレル (牡3・本田重)
【2枠2番】小林・福田真厩舎実績・血統
5連勝で黒潮盃(S1)を制覇。母系にキングカメハメハ、サンデーサイレンスを持ち、距離の融通性を獲得。前走・状態
古馬重賞挑戦で7着。強豪相手に揉まれた経験は大きい。ひと叩きされて状態は上向き。コース適性
船橋コースは初だが、1800mの実績はメンバー最上位。総合評価
実績、距離適性、状態面すべてにおいて死角が少なく、勝ち負け必至の有力候補。
3. ケンシレインボー (牡3・山中悠)
【3枠3番】船橋・佐藤裕厩舎実績・近走
東京湾カップ(船橋1700m)勝ち馬。東京ダービー、ジャパンダートクラシックなどJpn1級で厳しい戦いを強いられたが、参考外と見られる。状態・コース適性
JRA遠征で精神的な成長が見られる。地元船橋では4勝を挙げており、コース適性は抜群。総合評価
相手関係が楽になる今回は大幅なプラス。消耗戦になれば浮上する一頭。
4. シーソーゲーム (牡3・笹川翼)
【4枠4番】大井・藤田輝厩舎実績
東京ダービー(Jpn1)で地方馬最先着の3着。世代トップクラスの実力馬。コース適性・鞍上
前走で船橋1800mを経験し、0.2秒差の3着と適性を示した。笹川翼騎手が2度目の騎乗となり、好材料。状態
調教の動きも軽快で、好調を維持。総合評価
能力、適性、鞍上の全てが高水準でまとまっており、本命視されるべき一頭。
5. ピノマハナ (牡3・町田直)
【5枠5番】浦和・野口孝厩舎血統・実績
父: ルヴァンスレーヴ / 母: マエストラーレ
父はダート界の怪物ルヴァンスレーヴ。戸塚記念で5着と掲示板を確保。課題・状態
シーソーゲームやユウユウスキーとの能力差をどう埋めるか。状態は良好。総合評価
上位陣との能力差を埋めるには展開の助けが必要。
6. ヒラボクラフィット (牡3・矢野貴)
【6枠6番】船橋・佐藤裕厩舎戦績・実績
戦績の安定感はメンバー屈指。若竹賞でマウンテンローレルに0.1秒差の2着と激走。血統・状態
父オルフェーヴル産駒らしく、スタミナが問われる1800mへの距離延長はプラス。叩き2走目での上積みに期待。総合評価
展開ひとつで上位に食い込む力は十分。穴候補。
7. プレミアムハンド (牡3・桑村真)
【7枠7番】浦和・小久保厩舎実績・近走
東京湾カップでケンシレインボーに0.3秒差の2着。近走は精彩を欠く。状態・コース適性
立て直され、調教の動きが良く復調気配。広い船橋コースへのコース替わりは歓迎材料。総合評価
一変の可能性を秘める穴馬候補。
8. ガバナビリティー (牡3・笠野雄)
【8枠8番】船橋・佐藤裕厩舎実績・血統
デビューから[3-3-0-0]とパーフェクト連対を継続中の逸材。父シニスターミニスター譲りのダート適性は本物。課題
約8カ月ぶりの実戦となる点が最大の懸念材料。厩舎コメントからも万全とは言い難い。総合評価
長期休養明けの分割引が必要。地力でどこまでカバーできるかに注目。
9. ユウユウスキー (牡3・吉井章)
【8枠9番】大井・阪本一厩舎コース適性・実績
左回りコースでパフォーマンスを上げるタイプ。戸塚記念でシーソーゲームに先着して2着。特徴・コース適性
末脚の破壊力はメンバー屈指。スパイラルカーブを持つ船橋コースも歓迎材料。総合評価
展開が向けば、全馬をまとめて差し切るだけの爆発力を秘める。逆転候補。
予想のポイントと展開シミュレーション
🎯展開の鍵を握る馬
- ガバナビリティー: 長期休養明けで行き脚に不安。
- マウンテンローレル: 先行力があり、レースを支配する可能性が高い。
🔄想定される展開パターン
パターンA:マウンテンローレル主導の平均ペース
マウンテンローレルがペースを握り、極端なハイペースにならない展開。先行馬(マウンテンローレル、シーソーゲーム)が有利。
パターンB:ガバナビリティーが飛ばすハイペース
ガバナビリティーが掛かり気味に飛ばす、またはマウンテンローレルと競り合う展開。消耗戦となれば、スタミナ豊富なケンシレインボーや、鋭い末脚を持つユウユウスキーの台頭が期待できる。
📈調教データから見る推奨馬
- シーソーゲーム: 馬なりで好時計、動き軽快。好調維持。
- マウンテンローレル: 一杯に追われ負荷をかけられ、ひと叩きで上昇。
- プレミアムハンド: 格上馬と併せて同入、数字以上の迫力。人気薄なら面白い。
結論:ハートビートカップ2025の展望
軸
シーソーゲームとマウンテンローレルの「2強」対決。
本命候補: シーソーゲーム
- 東京ダービー3着の実績。
- 船橋1800mへの適性確認済み。
- 鞍上・笹川翼騎手とのコンビも盤石。
対抗候補: マウンテンローレル
- 黒潮盃の内容が強く、古馬との対戦を経て逞しさが増している。
- 先行力があり、船橋の馬場も味方につけやすい。
逆転候補: ユウユウスキー
- 左回りでのパフォーマンス向上。
- 展開が向けば、まとめて差し切る爆発力。
穴候補: ヒラボクラフィット、プレミアムハンド
- ヒラボクラフィット: 安定感。
- プレミアムハンド: 調教での良化が著しい。
出走馬データ詳細一覧
| 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 厩舎 | 父 | 調教短評 | 厩舎コメント要約 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ライトスリー | 牡3 | 55 | 新原周 | 浦和・小久保 | City of Light | まずまず仕上がる | じっくり調整。3歳同士で改めて。 |
| 2 | 2 | マウンテンローレル | 牡3 | 57 | 本田重 | 小林・福田真 | ヘニーヒューズ | ひと叩きで上昇 | 古馬戦の経験大。成長感じる。 |
| 3 | 3 | ケンシレインボー | 牡3 | 57 | 山中悠 | 船橋・佐藤裕 | レインボーライン | 動きスムーズ | 遠征でシャキッと。バテない脚活かす。 |
| 4 | 4 | シーソーゲーム | 牡3 | 56 | 笹川翼 | 大井・藤田輝 | Daaher | 好調持続 | 体調良い。力あるので何とか。 |
| 5 | 5 | ピノマハナ | 牡3 | 55 | 町田直 | 浦和・野口孝 | ルヴァンスレーヴ | 力強い脚捌き | 仕上がり自信あり。 |
| 6 | 6 | ヒラボクラフィット | 牡3 | 55 | 矢野貴 | 船橋・佐藤裕 | オルフェーヴル | 外厩調整 | 距離延長はプラス。 |
| 7 | 7 | プレミアムハンド | 牡3 | 56 | 桑村真 | 浦和・小久保 | Audible | この一追いで良化 | 広い船橋歓迎。 |
| 8 | 8 | ガバナビリティー | 牡3 | 57 | 笠野雄 | 船橋・佐藤裕 | シニスターミニスター | 仕上がり良好 | 気持ちがついていないかも。 |
| 8 | 9 | ユウユウスキー | 牡3 | 56 | 吉井章 | 大井・阪本一 | ベストウォーリア | 順調に乗り込む | 状態キープ。船橋問題ない。 |