今年の最優秀3歳牡馬は「もめる」か?クロワデュノール vs マスカレードボール、論争の行方

2025年の競馬界を彩った3歳牡馬たち。その中で最も栄誉ある「最優秀3歳牡馬」のタイトルを巡り、ファンや関係者の間で激しい論争が巻き起こっています。焦点となっているのは、日本ダービーを制したクロワデュノールと、天皇賞(秋)を古馬相手に制したマスカレードボールの二強。さらに年末の有馬記念の結果次第では、皐月賞馬のミュージアムマイルがタイトルを奪取する可能性も指摘され、例年稀に見る混戦模様となっています。

インターネット上の掲示板でもこの話題でスレッドが立ち上がり、「もめるのは必至」という意見が多数を占めています。彼らの戦績を比較し、選定の行方を読み解きます。

最優秀3歳牡馬の有力候補たちの戦績比較

以下は、主に議論の対象となっている2頭の主要GI実績です(スレッド投稿内容に基づく)。

ダービー馬「クロワデュノール」の強みと課題

  • 皐月賞:2着
  • ダービー:1着(GI) – 3歳馬の最大目標を達成
  • 凱旋門賞:14着(海外遠征)
  • ジャパンカップ(JC):4着

最大の強みは、何と言っても「日本ダービー馬」という肩書きです。国内外を問わず、3歳クラシックの頂点を獲った実績は重視されます。しかし、秋の遠征では凱旋門賞で二桁着順に敗れ、帰国後のJCでもマスカレードボールに先着を許した点が、選考において不利に働く可能性が指摘されています。

古馬混合G1制覇「マスカレードボール」の安定感

  • 皐月賞:3着
  • ダービー:2着
  • 天皇賞(秋):1着(GI) – 古馬混合G1制覇
  • ジャパンカップ(JC):2着

対するマスカレードボールの最大の功績は、古馬のトップホースが集う天皇賞(秋)を制した点と、そこからJCでも2着と安定した成績を残した点です。提示されたGI実績は全て馬券内(3着以内)であり、「馬券内率」や「安定感」を評価する声が非常に多く、特に古馬混合戦での実績が選考を優位に進めるとの見方が主流です。

有馬記念の結果次第で「ミュージアムマイル」が急浮上

皐月賞馬のミュージアムマイルは、天皇賞(秋)でも2着と健闘していますが、この議論の決着を左右するのは有馬記念の結果です。もしミュージアムマイルが有馬記念を制すれば、年間G1・2勝となり、マスカレードボール(G1・1勝)やクロワデュノール(G1・1勝)を実績で上回り、文句なしの最優秀受賞が確定すると考えられています。

一方で、「ミュージアムマイルが2着でも、マスカレードボールが直接対決で2度先着しているため、マスカレード優勢ではないか」という声もあり、有馬記念の結果が2着以下だった場合も、票が割れる複雑な展開が予想されます。

ユーザー間の意見の分かれ目と選定のポイント

スレッド内の意見をまとめると、主に以下のポイントで評価が分かれています。

  • 伝統と権威 vs 秋の実績: 伝統の日本ダービーを重視するか、それとも古馬混合G1(天皇賞・秋)での勝利と秋の好成績を重視するか。
  • 安定感の差: マスカレードボールはGI級レースで全て馬券内を確保しており、クロワデュノールの海外遠征での大敗(14着)がマイナスイメージとなっている。
  • 直接対決の結果: 秋の直接対決であるジャパンカップで、マスカレードボール(2着)がクロワデュノール(4着)に先着した事実は大きいと見られています。

現状では、古馬相手にG1を制し、秋の主要レースで一貫して好成績を残したマスカレードボールを推す声が圧倒的多数です。競馬関係者の間でも「JRAがミニ・イクイノックスとして売り出したい」という意向があるのではないか、といった推測も飛び交っており、単なる成績以外の要素も絡んでくる可能性が指摘されています。

結論:有馬記念で2勝馬が出なければマスカレードボールが最有力か

最優秀3歳牡馬の選定は、記者の投票によって行われます。もしミュージアムマイルが有馬記念を勝てば、G1・2勝で決定的な優位に立つでしょう。しかし、それが叶わなかった場合、G1・1勝馬が並ぶ中で、古馬混合G1での勝利という実績と、秋の充実ぶり、そして安定感から、マスカレードボールが最有力候補となる公算が高いと結論付けられます。

参考スレッドURL

今年の最優秀3歳牡馬は必ずもめるw クロワデュノールvsマスカレードボール