ステイヤーズステークス 2025 予想

有力馬の一週前追い切り徹底分析

中山3600mを制する真のスタミナとは

開催概要

• レース名: 第59回 ステイヤーズステークス
• 開催日: 2025年12月6日
• 格付け: GII
• 距離: 芝3600m
• 競馬場: 中山競馬場（内回りコース約2周）

レースの特異性と重要ファクター

中山芝3600mは、日本の平地競走で最長距離であり、以下の点が特徴です。

• 1.コーナー16回:
  距離ロスを最小限に抑えるための「操縦性」と「騎手の判断力」が不可欠です。
• 2.急坂複数回:
  レース終盤での「底力」と「強靭な精神力」が問われます。
• 3.スタミナ重視:
  スピードの持続力よりも、血統に裏打ちされた絶対的なスタミナ値が重要視されます。

血統トレンド

ゴールドシップ産駒: ウインエアフォルク、ヴェルミセル、マイネルカンパーナ、メイショウブレゲが登録。長距離適性が高く、タフな展開で優位性が増します。

オルフェーヴル産駒: ミクソロジー。爆発力とスタミナを兼備。

ハーツクライ産駒: チャックネイト。古馬になってからの完成度が高い。

ロードカナロア産駒: クロミナンス。母系のマンハッタンカフェの影響で、高齢でのズブさが長距離に適応。

注目: ゴールドシップ産駒が4頭登録されており、持久力勝負になる可能性が高いです。母父にステイゴールドを持つ馬も多く、「ステイゴールドの血」が鍵を握る傾向があります。

有力馬・注目馬の個別詳細分析

チャックネイト (セン7・美浦 堀厩舎)

総合評価: 盤石のステイヤー。

• 一週前追い切り: (11/27 美浦W 良): 66.5 – 50.9 – 36.0 – 11.3（一杯）。併せたサトノレーヴ（古オープン）に先行し、0.2秒遅れ。
• 分析: 短距離重賞馬を相手に速い時計をマークし、心肺機能とスピード維持能力を証明。ラスト1ハロン11.3秒はスローペースからの上がり勝負にも対応可能。
• 血統と適性: 父ハーツクライ、母父Dynaformer。成長力とタフさを兼備。
• 展望: 前走宝塚記念（5着）でG1馬相手に善戦。昨年の本レース好走実績もあり、舞台適性は証明済み。昨年以上の状態で出走できる可能性が高く、中心視すべき存在。

クロミナンス (牡8・美浦 尾関厩舎)

総合評価: 衰え知らずの古豪。

• 一週前追い切り: (11/26 美浦W 稍重): 80.4 – 64.3 – 50.2 – 36.5 – 11.7（馬なり余力）。併せたドゥレッツァ（古オープン/菊花賞馬）の内を追走して同入。
• 分析: G1馬を相手に「馬なり」で同入し、稍重馬場で好時計をマーク。精神的にも肉体的にも充実期。
• 血統と適性: 父ロードカナロア、母父マンハッタンカフェ。8歳になり適度なズブさが出て長距離の折り合いがつきやすい。
• 展望: 前走オールカマー（10着）は休み明けの影響。叩き2戦目の上積みは確実。調教の動きも素軽くなっており、重賞制覇も視野。

ミクソロジー (セン6・栗東 辻野厩舎)

総合評価: 復活を期すレコードホルダー。

• 一週前追い切り: (11/27 栗東CW 良): 86.2 – 69.2 – 54.2 – 38.5 – 12.0（直線強め余力）。併せたフィニステーレ（新馬）の外を先行して同入。
• 分析: 長めからゆったりと乗られ、ラストは余力残し。順調に調整が進んでいる。
• 血統と適性: 父オルフェーヴル。ダイヤモンドS（3400m）レコード勝ちの実績が示す通り、ステイヤーとしての資質は最上位。
• 展望: 前走京都大賞典（17着）は長期休養明けで度外視可能。身体の使い方がスムーズになっており、スタミナ比べになれば無視できない。

ホーエリート (牝4・美浦 田島俊厩舎)

総合評価: 操作性の高い伏兵。

• 一週前追い切り: (11/27 美浦W 良): 66.5 – 50.9 – 37.0 – 11.6（強めに追う）。併せたディヴァインスカイ（2歳1勝）の外を先行して同入。
• 分析: 無理なく好時計、ラスト11.6秒も優秀。「余裕を持っての併入」で相手に合わせて走れる操縦性の高さは長距離戦の武器。
• 血統と適性: 父ルーラーシップ×母父ステイゴールド。長く良い脚を使うタイプで、スタミナと勝負根性を兼備。
• 展望: 前走アルゼンチン共和国杯（6着）で牡馬相手に崩れず。斤量55kgも有利。

ワープスピード (牡6・美浦 高木登厩舎)

総合評価: 叩き良化型の持続力タイプ。

• 一週前追い切り: (11/27 美浦W 良): 82.8 – 65.9 – 51.0 – 36.9 – 11.8（強めに追う）。菅原明騎手が騎乗し、マイネルモーント（古オープン）の内を追走して同入。
• 分析: 実戦を意識した追い切りで、直線で強めに追われ反応。「ひと追い毎に良化」で立て直しが進んでいる。
• 血統と適性: 父ドレフォン、母系のディープインパクトの影響で長距離適性。
• 展望: 前走大敗からの変わり身が鍵。調教強度を上げられており、消耗戦になりやすいこのレースの流れは持ち味の持続力を活かしやすい。

穴馬ピックアップ：調教から見抜く激走候補

マイネルカンパーナ (牡5・美浦 青木厩舎)

• ゴールドシップ産駒。前走アルゼンチン共和国杯7着。
• 一週前追い切り: (11/27 美浦W)は84.5-11.9秒（G前仕掛け）。状態は安定しており、スタミナ勝負になれば浮上。

ヴェルミセル (牝5・栗東 吉村厩舎)

• エリザベス女王杯（8着）からの中2週。
• 一週前追い切り: (11/30 栗東坂路)は58.9-13.6秒（馬なり）と軽めだが、坂路で入念に調整。タフなゴールドシップ産駒の牝馬で消耗戦に強い。

ピュアキアン (牡4・美浦 竹内厩舎)

• 一週前追い切り: (11/26 美浦W)で68.7-11.5秒（強めに追う）をマーク。「この一追いで良化」。ハナを切ってマイペースに持ち込めれば不気味。

比較データ：一週前追い切り・ラスト1ハロン時計ランキング

考察: チャックネイトの11.3秒は突出しており、負荷も十分。クロミナンスは馬なりで11.7秒をマークしており、余力を残した状態での好時計は調子の良さを表す。

結論：ステイヤーズS 2025 最終見解

本命候補: チャックネイト

• 一週前追い切りは文句なしの「S評価」。
• 格上相手の併せ馬で質の高い動き、時計も優秀。
• 昨年の経験値と舞台適性は証明済みで、軸として信頼できる。

対抗候補: クロミナンス

• 8歳を感じさせない調教の動き。
• G1馬と互角に動いた内容は能力上位を示唆。
• 血統的にも面白く、逆転候補筆頭。

特注馬: マイネルカンパーナ & ホーエリート

• マイネルカンパーナはゴールドシップ産駒で、スタミナ勝負での浮上力が魅力。
• ホーエリートは操縦性の高さと軽量を活かした立ち回りで、上位食い込みが期待できる。

ステイヤーズステークスは、速さだけでなく「耐える力」が試されるレース。調教データは各馬の準備状況を示しており、当日はパドックや馬体重も加味して最終判断を行うことが推奨される。

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