2025年のJRA賞「年度代表馬」選定を巡り、競馬ファン間でかつてないほどの激しい議論が巻き起こっています。その火種となっているのが、国内外のトップレースで圧倒的な結果を残した2頭、外国馬のカランダガンと、国際的なダート戦線で快挙を成し遂げたフォーエバーヤングです。
「年度代表馬はカランダガンで良くね?」という問いかけから始まった匿名掲示板での議論は、現代競馬における「日本の強さ」や「JRA賞のあり方」にまで発展。ファンたちの熱いコメントから、今年の選定がいかに難しく、そして重要であるかが浮き彫りになっています。
JRA賞の選定は、部門賞(最優秀〇歳牡馬/牝馬、最優秀短距離馬など)の獲得状況と、最終的な年度代表馬の投票によって決まります。今年は特に、芝の主要G1戦線で絶対的な主役が不在となり、票が分散する可能性が高まっています。
議論の中心にいる一頭は、ジャパンカップ(推定)を制した外国馬のカランダガンです。
「同意 世界一の馬は当然ながら日本一の馬」(スレッドより)
「最優秀古馬牡馬がカランダガン確定だから年度代表投票ありえるよ」(スレッドより)
日本馬による芝王道路線でのG1勝利が1勝止まりとなる可能性が指摘される中、世界最高峰のレベルで実績を残し、日本の主要G1をも制したカランダガンを「最優秀古馬牡馬」とし、さらに年度代表馬とすべきだという意見が多数を占めています。これは、JRA賞が「世界と戦う日本の競馬」を象徴する賞であるべき、という考えの表れと言えるでしょう。
もう一頭の有力候補は、サウジカップとブリーダーズカップ・クラシック(BCクラシック)を制覇という、日本競馬史上最大の偉業を達成したフォーエバーヤング(エバヤン)です。彼は「最優秀ダート馬」の座は確実と見られています。
「流石に日本馬によるBCクラシック制覇はこれまでの日本競馬史最大の偉業」(スレッドより)
しかし、フォーエバーヤングはデビュー戦以外、JRAのレースに出走しておらず、地方競馬や海外遠征を中心に活躍した馬です。この点が、「JRA賞は中央競馬のレースを主戦場とする馬に与えられるべきではないか」という議論を呼んでいます。
ダート路線の整備不足から、日本のトップダート馬が海外を主戦場とせざるを得ない現状も影響していますが、多くのファンは、この偉業を称えるべきだとしつつも、年度代表馬としての「JRAへの貢献度」に疑問を呈しています。
カランダガン、フォーエバーヤングの他にも、短距離G1を制したジャンタルマンタル(最優秀短距離馬候補)、そして有馬記念の結果次第では、タバルやデサイルといった馬が票を伸ばす可能性も指摘されています。しかし、現状では「史上稀なケース」であるカランダガンかフォーエバーヤングのどちらかに票が集まる公算が大きいと予想されています。
今年の年度代表馬選定は、競馬の国際化が進む中で、JRA賞が今後どのような基準で「年間最強馬」を定めるのか、その方向性を示す重要な分岐点となりそうです。
本記事は、以下のスレッドの内容を元に構成しました。