2025年12月14日に行われた香港スプリントで、カーインライジングが再び圧倒的な強さを見せつけました。その強さは「化け物」「チーター」と称され、競馬ファンの間で「歴代最強スプリンター」との呼び声も高まっています。特に盛り上がったのが「ロードカナロアでも勝てないのでは?」という議論と、セン馬であることに対する賛否。本記事では、この衝撃的なレースを受けて交わされた競馬ファンの白熱した議論を深掘りします。
カーインライジングの圧倒的な強さ
香港スプリントでのカーインライジングのパフォーマンスは、まさに圧巻の一言でした。多くのファンがその走りを「信じられない」「規格外」と評しています。
逃げて圧勝、まさに「化け物」
レースはスタート直後からカーインライジングが先頭に立ち、そのまま後続を全く寄せ付けない展開となりました。最後は流しながらのゴールで、その余裕ぶりがファンの度肝を抜きました。
逃げてコレとか無理ゲーやろ
最後流しても余裕 最強過ぎる
もはや馬じゃない
もうUMAだ、生き物としてレベルが違う
特に衝撃的だったのは、道中からほとんど追われることなく、終始馬なりで他馬を圧倒した点です。「公開調教」という表現まで飛び出し、その強さは他の追随を許しません。
もうこれG1で調教やっとるだけ
たぶん今日も競馬的には逃げてないんだよね、巡航速度で走ってるだけで周りがついていけてないw
驚異のラップタイムとレコード更新
流しての勝利にもかかわらず、レースレコードを更新したこともカーインライジングの異次元の能力を物語っています。スプリント戦において、このような勝ち方でレコードを叩き出すことは極めて稀なケースと言えるでしょう。
| タイム | 年 | 馬名 |
|---|---|---|
| 1:07.70 | 2025 | カーインライジング |
| 1:07.8 | 2006 | アブソリュートチャンピオン |
| 1:08.08 | 2016 | エアロヴェロシティ |
| 1:08.12 | 2019 | ビートザクロック |
| 1:08.15 | 2024 | カーインライジング |
| 1:08.40 | 2017 | ミスタースタニング |
| 1:08.45 | 2020 | ダノンスマッシュ |
| 1:08.4 | 2007 | セイクリッドキングダム |
| 1:08.25 | 2013 | ロードカナロア |
| 1:08.50 | 2012 | ロードカナロア |
今年のタイムが歴代最速であり、昨年自身の記録したタイムをも更新している点も注目されます。
歴代最強スプリンターとの比較論争
カーインライジングのあまりの強さに、競馬ファンの間では「歴代最強スプリンター」の称号を巡る議論が白熱しました。
ロードカナロアは「無理」が多数派
日本の歴代最強スプリンターとして名高いロードカナロアとの比較では、「ロードカナロアでも勝てない」「数倍強くした馬なら」といった声が多く聞かれ、カーインライジングの強さが突出していることが伺えます。
ロードカナロアの100倍強いわ
ロードカナロアを数倍強くした馬なら
カナロアいても勝てんなこれは
間違いなくロードカナロアでも無理 歴代最強の短距離馬だわ
香港スプリントのラップタイムを見ても、ロードカナロアが記録したタイムを大きく上回っており、数字の上でもカーインライジングの優位性が示されていると言えるでしょう。
その他の歴代名スプリンターたち
ロードカナロア以外にも、サクラバクシンオー、タイキシャトル、サイレントウィットネス、ブラックキャビアといった名だたるスプリンターたちの名前が挙がりました。
タイキシャトル
カナロア、ブラックキャビア
サイレントウィットネスより強いの?
しかし、どの馬を引き合いに出しても「勝てる絵が浮かばない」「比較にならない」といった意見が主流で、カーインライジングがこれまでの常識を覆す存在であることが強調されています。
いないだろ 短距離史上最強馬だよ
勝ち方があまりにも尋常じゃない 文句なく史上最強 比較になり得るのはキャリア無敗で終えたブラックキャビアくらいのもんだろう
レーティングの評価について
その強さとは裏腹に、現時点でのレーティングが一部のファンから疑問視されています。「レーティングは当てにならない」といった声や、「もっと高く評価されるべき」という意見が見受けられます。
レーディング 129 マスカレードボール 126 カーインライジング
カーインライジングが126だってよw ほんと糞だなレーティングって
今後、その圧倒的なパフォーマンスがレーティングにどのように反映されるのかも注目されます。
「セン馬」であることへの多角的な議論
カーインライジングの強さを語る上で避けて通れないのが、「セン馬(去勢馬)」であるという点です。これに関しては、競馬ファンの間で賛否両論、活発な議論が交わされました。
血統のロマンか、競争力の追求か
セン馬は子孫を残すことができないため、「血のロマン」を重視するファンからは否定的な意見も多く聞かれます。一方で、高いパフォーマンスを安定して発揮できるというメリットを指摘する声もあります。
セン馬だから正直どれだけ強くてもなんか冷める
騸馬が勝ち続けるのって競馬の歴史としては汚点だと思うんだよね。(中略) 生物は子孫残せてこそだと思うし。
せん馬がつまらんってのはわかる どんなに強い馬でも産駒は残らないから 血を繋げるのも競馬の楽しさの一つだと思うし
しかし、セン馬であることによって気性難が改善され、競走寿命が延びるという側面も指摘されており、競馬を「経済動物のスポーツ」と捉える立場からは合理的な選択とされます。
セン馬だからここまで安定して強いとも言える
日本が玉付けすぎなんだよな 競走馬生命も長くなるし大人しくなるし筋肉の質も柔くなるらしいから良い事づくめなのに
香港競馬とセン馬の育成事情
香港競馬ではセン馬が非常に多く、トップホースの多くを占めています。これは、限られた繁殖環境の中で、即戦力として最大限のパフォーマンスを引き出すための合理的な判断とされています。
香港馬ってピークも長いんだよな 日本は強い馬でてもそれが続かないもん故障もするし 調教技術すごすぎだろ
長距離にカランダガン、中距離にロマンチックウォリアー、短距離にカーインライジングで全部せん馬だし
日本の競馬ファンからは、香港の育成・去勢手法への関心が寄せられています。
香港って外国の馬買ってちんちん切って調教し直して走らせてるんだけど ヨーロッパやオーストラリアやニュージーランドの馬は買うのに日本の馬買っていかないのは理由あるのかな?
去勢時期については、多くの場合、輸入前または2歳のうちに施されるとのことです。(投稿より)
去勢とパフォーマンス向上に関する見解
去勢が馬のパフォーマンスに与える影響についても議論がなされています。気性の問題が解消されることで集中力が増し、結果的に高い競争能力を維持できるという見方がある一方、「ドーピングと同義」「不公平」といった厳しい意見もあります。
セン馬はドーピングより遥かに悪質
カーインライジングも玉有り状態なら並のG1馬
ただし、去勢は競走馬としての管理を容易にし、競争寿命を延ばすための一般的な手法であり、ドーピングとは異なるものと認識されています。一部には、睾丸を冷凍保存して将来的な生殖再生手術を検討するケースもあるとの情報も寄せられました。(投稿より)
今後の動向と日本への期待
カーインライジングの今後のレース選択や、日本への遠征の可能性についても大きな注目が集まっています。
海外遠征の可能性は?
一部からは「高松宮記念や安田記念に来てほしい」といった日本への遠征を望む声があるものの、高額な賞金を持つ香港で確固たる地位を築いていることから、遠征の可能性は低いと見られています。また、距離適性についても、1400mでパフォーマンスが落ちた経験があるため、マイルへの挑戦も難しいとされています。
高松宮記念や安田記念に来て下さい。
1400だとパフォーマンス落ちたからマイルは香港だときついんでね
来年は香港に専念する方針が報じられており、当面は香港の地でその圧倒的な強さを見せつけることになりそうです。(投稿より)
日本競馬界への提言
カーインライジングのようなセン馬の活躍を受け、日本の競馬界の現状に対する議論も一部で展開されました。「日本は玉付けすぎ」「スプリント路線を軽視している」といった意見も聞かれ、今後の育成方針や路線の見直しを求める声も見受けられます。
日本はまずは3歳のスプリントG1を作るとこからやらないと
また、強力なライバルが不在の現状で、カーインライジングがどこまで勝ち続けるのか、そしてその記録が日本の競馬にどのような影響を与えるのかに注目が集まっています。
Q&A:カーインライジングとセン馬について
- Q. カーインライジングはなぜ「セン馬」なのですか?
- A. 投稿内容からは明確な理由は特定できませんが、一般的に競走馬の去勢は、気性難の改善、競走寿命の延長、体重管理の容易さなど、パフォーマンス維持や管理のしやすさを目的として行われます。香港競馬では、特に優秀な馬を長く現役で走らせるために去勢を選択するケースが多いようです。
- Q. 「セン馬」であることは競走能力に影響しますか?
- A. 去勢することで、オス馬特有の気性の荒さが軽減され、レースへの集中力が高まると言われています。また、ホルモンバランスの変化により筋肉の質が変わることで、競走能力に良い影響を与える可能性も指摘されています。ただし、性ホルモン由来のパワーやスタミナが減少するという見方もあり、一概にプラス・マイナスとは言えません。カーインライジングの場合は、去勢がその突出した能力の維持に寄与している可能性は高いと考えられます。
- Q. セン馬の活躍は競馬の「血のロマン」を損ねるのでしょうか?
- A. セン馬は子孫を残せないため、血統を重視する「ブラッドスポーツ」としての競馬の醍醐味を損なうと感じるファンもいます。特に日本では種牡馬としての価値も評価されるため、優秀なオス馬の去勢には慎重な意見が多いです。しかし、世界的にはセン馬のG1レースでの活躍は珍しくなく、香港のようにセン馬が競走馬としての価値を最大限に発揮する文化もあります。価値観は多様であり、それぞれの楽しみ方があると言えるでしょう。
参考元
- ・カーインライジングに勝てる奴教えてくれ – 5ちゃんねる