2025年のジャパンカップ(GI)は、競馬史に新たな1ページを刻むレースとなりました。フランスから参戦したカランダガン(セ4)が、大観衆が見守る東京競馬場の芝2400mで、圧倒的な強さを見せつけ優勝。この衝撃的な結果を受け、匿名掲示板では異例の「カランダガン強すぎワロタ ★6」というスレッドが立ち上がり、ファンからの熱狂的な議論が繰り広げられました。
本レースは、まさに世界最高峰の激闘となりました。カランダガンは中団からレースを進め、直線では日本のトップホースであるマスカレードボールとの激しい叩き合いを制し、2分20秒3のJRAレコード(良)を樹立しました(投稿40)。
このタイムは、アーモンドアイが樹立した従来のレコードを大幅に更新するものであり、大外から豪快に差し切ったカランダガンの能力の高さは、多くの競馬ファンの度肝を抜きました(投稿42, 127)。また、惜しくもアタマ差の2着となったマスカレードボールに対しても、斤量差があったとはいえ、カランダガンと「力差はほとんどない」「相当な器」であると、その健闘を称える声が多数上がっています(投稿43, 71, 179)。
カランダガンを管理するフランスのF.グラファール調教師は、このジャパンカップ制覇により、今年のGI・14勝目を達成。これは、フランスの伝説的な名伯楽アンドレ・ファーブル師の年間13勝を上回る新記録であり、その功績は世界中で高く評価されています(投稿47)。
カランダガンの勝利は、長年の日本競馬界の常識を覆し、大きな議論を巻き起こしました。スレッド内で特に注目を集めたのは、以下の3つの論点です。
欧州の重い芝で好走する馬が、日本の超高速馬場に対応できるかという長年の疑問を、カランダガンはレコードという形で一蹴しました。日本の競馬ファンの中には「日本の超高速馬場では欧州馬は絶対に勝てない」という見方が根強くありましたが、カランダガンは「速い流れもこの馬には問題なく」(投稿71)対応し、日本の馬よりも速く走れることを証明しました(投稿117, 121)。
日本の有力馬が凱旋門賞などで惨敗するたびに語られてきた「欧州の馬場は時代遅れ」「別競技」「ガラパゴス」といった論調は、今回の欧州最強馬によるアウェーでのレコード勝ちによって崩壊しました。カランダガンが「本当の世界最強って何なのかをもう一度定義してくれた」(投稿17)、「世界最強を示した」ことで、「日本競馬は10年間間違った方向向いてたのが露呈した」(投稿62)と、日本のレベルと方向性を見直すべきだという声が多く上がっています。
カランダガンがセン馬(去勢された牡馬)であることから、その競走能力への影響に関する議論も活発化しました。去勢は気性の改善や集中力の向上、故障リスクの低下など、競走馬としてのタフさやパフォーマンスにプラスに働く要素があるとされています(投稿89)。実際にロマンチックウォリアーやカーインライジングなど、海外のトップホースにはセン馬が多く、その能力の高さが指摘されています(投稿37, 94)。しかし、最終的には去勢の有無に関わらず、カランダガンの実力こそが勝利の要因であると評価されています(投稿98)。
本記事の元となった、当時の熱狂的なファンコミュニティの投稿は下記URLからご覧いただけます。