12月14日 中山競馬場 ダート1200m
🏇レース概要と重要性
第18回カペラステークス(G3)は、2025年12月14日に中山競馬場ダート1200mで開催される中央競馬の短距離重賞です。本レースは、中央競馬のダート戦線を締めくくり、翌年のフェブラリーステークスや、サウジアラビアのリヤドダートスプリント、UAEのドバイゴールデンシャヒーンといった海外G1を見据えるスプリンターにとって重要なステップレースとなります。今開催では、勢いに乗る3歳馬と実績豊富な古馬との世代間闘争が焦点となります。
💡予想のポイント
中山ダート1200mのコース特性と血統傾向
中山ダート1200mは、以下の特徴を持つ攻略が難しいコースです。
- ・芝スタートによる初速の攻防: スタート地点が芝のため、特に外枠の馬は加速しやすく、序盤からハイペースになりがちで、絶対的なスピード能力が求められます。
- ・急坂が求めるパワーと底力: ゴール前の急坂を乗り越えるためには、スピードだけでなく、最後まで粘り抜くパワーと底力が必要です。
- ・血統トレンド: Mr. Prospector系やStorm Cat系といった北米ダート血統が有利です。特に、スピードの持続力に優れたHenny Hughes産駒、パワーとスピードを兼備したDrefong産駒、そして新興種牡馬のVolatileやShancelotの産駒に注目が必要です。
1週前追い切りの評価ポイント
短距離戦では、レース当週の最終追い切りよりも1週前の追い切りが状態を見極める鍵となります。以下の点を評価基準とします。
- ・全体時計と終いの切れ味: 坂路で4ハロン50秒台〜51秒台、CWコースで6ハロン80秒台前半などの速い時計が出ているか。
- ・ラップ推移: ラスト1ハロンで失速せず、加速ラップを刻めているか。
- ・併せ馬との比較: 格上馬や好調馬に対し、どのような手応えで先着、または追走しているか。
🏆有力馬分析|1週前追い切り評価
エコロアゼル (本命候補)
- 血統分析:父Shancelot(Storm Cat系)は仕上がりの早さと卓越したスピードが特徴。母系もスピード血統で、中山ダート1200mの芝スタートから主導権を握れる能力を秘めています。
- 1週前追い切り分析:栗東坂路で50.4秒(強め)を記録。一番時計に匹敵する猛時計で、僚馬を1秒以上追走して捉えきっており、好調持続がうかがえます。
- 展望:前走秋嶺ステークスでは出遅れながら勝利し、着差以上の能力を示しました。ゲートがスムーズなら重賞でも勝ち負けが期待できます。
テーオーエルビス (対抗候補)
- 血統分析:父Volatile、母父Curlinの配合。父のスピードと母父のパワーが融合し、中山の急坂をこなす底力は十分です。
- 1週前追い切り分析:栗東CWコースで68.0秒(一杯)、ラスト1ハロン11.1秒を記録。この時期のCWコースでは破格の切れ味で、格下相手とはいえ大きく追走して突き放す内容は精神面の充実ぶりを示しています。
- 展望:前走は「モノが違った」と評されるほどの圧勝劇。調教の動きからも昇級初戦から主役候補の一角です。
チカッパ
- 血統分析:父リアルスティール(ディープインパクト系)、母父Into Mischief。芝並みのスピードとダートのパワーを兼備し、タフな展開で強さを発揮します。
- 1週前追い切り分析:栗東坂路で51.7秒(一杯)を記録。全体時計は優秀ですが、ラスト1ハロンで減速している点は気になります。しかし、元々調教で動かないタイプがこれだけの時計を出したことは評価できます。
- 展望:前走JBCスプリントで4着と健闘。G1級の相手と戦ってきた経験値はメンバー随一で、中央の軽いダート替わりはプラスに働くでしょう。
サンライズアムール
- 血統分析:父モーリス、母父タイキシャトルというパワー型の配合。加齢とともにスプリンターとしての完成度が高まっています。
- 1週前追い切り分析:栗東坂路で51.4秒(馬なり余力)、ラスト12.1秒をマーク。馬なりでこの時計を出せるのは絶好調の証拠で、6歳という年齢による衰えは全く感じられません。
- 展望:前走JBCスプリントで3着に入線し、チカッパに先着。能力上位は明らかで、調教の動きからも好走の可能性は高いでしょう。
ガビーズシスター
- 血統分析:父Apollo Kingdomに母父スペシャルウィーク。父系のダート適性に、母系の粘り強さが加わった配合です。
- 1週前追い切り分析:美浦Wコースで66.0秒(馬なり余力)、ラスト11.4秒を記録。格上のオープン馬を相手に馬なりのまま追走して突き放す内容は秀逸で、スピード感十分、体調の良さがうかがえます。
- 展望:関東馬の中から最も注目すべき一頭。追い切りの動き通りなら上位争いに加わってきそうです。
エートラックス
- 1週前追い切り分析:栗東坂路で52.1秒(馬なり)をマーク。元気はいいものの、さらなる良化の余地を残している印象です。スムーズに先行できるかが鍵となります。
ポッドベイダー
- 血統分析:父リオンディーズ産駒で、ハマった時の爆発力は魅力。前走初ダートを快勝し、高い適性を示しました。
- 1週前追い切り分析:美浦坂路でラスト1ハロン12.1秒の鋭い伸びを見せ、反応の良さが光ります。荻野騎手も器用さを評価しており、中山コースも問題なさそうです。
ヤマニンチェルキ
- 1週前追い切り分析:栗東CWで水準級の時計を出しましたが、併せ馬に遅れており、「伸び物足りず」との辛口評価。実績馬ですが、状態面に一抹の不安を残します。
クロジシジョー
- 1週前追い切り分析:栗東坂路で53.1秒(強め)。派手さはないものの、コンスタントに時計を出しており、ベテランらしい安定感があります。変わりなく順調と見てよいでしょう。
📝その他出走予定馬の短評
- ・タガノミスト: 砂を被るのが苦手なため、外枠を引ければ面白い存在。
- ・スマートアイ: 追い切りで遅れており、上昇味には欠ける評価。
- ・ドンアミティエ: 力強い脚捌きで、状態は悪くなさそうです。
- ・ニットウバジル: 時計がかかり、「馬体絞り切れず」との評価で良化待ち。
- ・カルチャーデイ: 動きはキビキビしており、状態は維持できています。
🌟最終予想・推奨馬
🥇本命推奨
エコロアゼル
栗東坂路50.4秒はメンバー中トップクラス。Shancelot産駒のスピード適性が光る。ゲートさえスムーズなら勝ち負け必至。
🥈対抗推奨
テーオーエルビス
CWコースラスト1F11.1秒は脅威。Volatile×Curlinの血統でパワーとスピードを兼備。前走の圧勝もフロックではない。
🥉単穴推奨
サンライズアムール
6歳馬ながら坂路51.4秒を馬なりで出す活気。実績上位で大きく崩れる場面は想像しにくい。
➕連下・特注
- ・チカッパ (実績最上位)
- ・ガビーズシスター (追い切り絶好)
- ・ポッドベイダー (底知れぬポテンシャル)
📊1週前追い切りデータ一覧
| 馬名 | コース | 全体時計 | ラスト1F | 内容 | 短評 |
|---|
| エコロアゼル | 栗坂 | 50.4 | 12.4 | 強め | 好調持続 |
| エートラックス | 栗坂 | 52.1 | 12.5 | 馬なり | 元気はいいが |
| ガビーズシスター | 美W | 66.0 | 11.4 | 馬なり | スピード感十分 |
| カルチャーデイ | 栗坂 | 56.0 | 12.2 | 馬なり | 落ち着き出る |
| クロジシジョー | 栗坂 | 53.1 | 12.5 | 強め | 変わりなく順調 |
| サンライズアムール | 栗坂 | 51.4 | 12.1 | 馬なり | 体も動きも良く |
| スマートアイ | 栗CW | 82.6 | 11.8 | 馬なり | 上昇味薄いが |
| タガノミスト | 栗CW | 85.4 | 11.3 | 馬なり | 順調に乗る |
| チカッパ | 栗坂 | 51.7 | 13.2 | 一杯 | 攻め動かぬタイプ |
| テーオーエルビス | 栗CW | 68.0 | 11.1 | 一杯 | 順調に乗る |
| ドンアミティエ | 栗坂 | 53.1 | 12.3 | 一杯 | 力強い脚捌き |
| ニットウバジル | 美坂 | 56.7 | 12.9 | 一杯 | 馬体絞り切れず |
| ポッドベイダー | 美坂 | 54.1 | 12.1 | G前仕掛け | 反応良し |
| ヤマニンチェルキ | 栗CW | 81.3 | 11.7 | 一杯 | 伸び物足りず |
© 2025 カペラステークス予想. All rights reserved.
データ関連企業の社長であり、学生時代にはアルゴリズムコンテストで世界3位に入賞したAI技術者。20年以上にわたり統計解析を競馬予想に応用してきた競馬予測家でもあります。生成系AIを駆使した客観的で革新的な競馬予想を提供し、「生成AI競走馬評価」などのコンテンツを通じて、競馬をより深く楽しめるようサポートしています。
専門分野: AIを使った競馬予想。生成AIを使ったコンテンツ作成
実績・資格: 主な活動実績 AI競馬マスターズ2023: 3位入賞 俺プロ: 馬将認定 参考成績(中央): https://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=562 参考成績(地方): https://yoso.netkeiba.com/nar/?pid=yosoka_profile&id=562