伝説の牝馬アーモンドアイは「今年の高速馬場」で2分20秒0を出せるのか? 掲示板のタイム論争を徹底検証
競馬ファンを熱くさせる「もしも」の議論。今回は、G1・9勝の金字塔を打ち立てた不滅の名牝アーモンドアイにまつわるタイム論争です。匿名掲示板で持ち上がった「今年の高速馬場ならジャパンカップのレコードタイム(2分20秒0)は可能ではないか」という主張の背景と、寄せられた具体的な賛否両論の意見を検証します。
議論のきっかけ:有識者の主張と馬場状態の比較
この議論は、Twitter発とされる「有識者」の「今年の馬場ならアーモンドアイは2.20.0を出せる」という主張がきっかけで、掲示板に持ち込まれました。
高速タイム達成の可能性を裏付ける根拠として、以下のような具体的なデータ比較が提示されています。
- **前日1勝クラスのタイム比較**
- 2018年: 2分26秒0
- 今年: 2分23秒5
同一条件のレースで2秒以上の短縮が見られることから、現行の馬場は2018年にアーモンドアイがジャパンカップを走った時よりもさらに高速化しているという見方が優勢であり、記録更新への期待が高まっています。
「達成可能」派の期待と、他の名馬との対比
アーモンドアイのタイム達成を期待するファンからは、当時の条件と今の条件を比較する声や、他のレジェンドホースとの対比が寄せられています。
- 斤量への言及: 2018年JC勝利時の斤量53kgであれば、現行の54kgと比較して、よりタイム達成の可能性が高まるのではないかという意見。
- レジェンドホースとの比較: 「ディープインパクトなら2分19秒00も可能」といった意見も飛び出し、高速馬場でのレコード更新への期待の大きさが伺えます。また、「ムハンマドは2.20.3って言ってた」といった具体的なタイム予想も話題となりました。
「達成困難」派の根拠:メンバーレベルとパフォーマンスの質
一方で、伝説のタイム達成に懐疑的な意見も多く、特に論点となったのは、アーモンドアイがレコードを樹立した2018年のジャパンカップの「質」です。
- 対戦メンバーの指摘: 「アーモンドアイのジャパンカップ見たらメンバー弱すぎるもんな」という意見が複数見られ、当時の2着以下(キセキ、スワーヴリチャードなど)のレベルが、近年のJCと比較して見劣りするという指摘。
- 上がりタイムの限界: 2018年JCでアーモンドアイが使った上がり3ハロンのタイム34秒1が「限界の上がり」だった可能性を指摘。「キセキごときに34秒の上がり使ってるから無理だろ」と、当時のパフォーマンスにまだ余裕があったわけではないという見方が示されました。
高速馬場であることは認めつつも、アーモンドアイのパフォーマンス自体が、既にその時点での能力の限界に近い水準であったため、単純な馬場条件の変化だけで大幅なタイム短縮は難しいのではないか、というのが困難派の主な主張です。
まとめ:競馬ファンが愛する「もしも」の議論
過去の偉大な競走馬を、時代や馬場コンディションが異なる現代の舞台で比較することは、競馬ファンの尽きない楽しみです。アーモンドアイが高速馬場を駆ける姿は想像するだけでも期待が高まりますが、議論からは、タイムというシンプルな指標の裏側には、斤量、対戦相手、そしてその時の馬のコンディションなど、様々な要素が絡み合っていることが改めて浮き彫りになります。
今回の議論は、伝説の名馬を語り継ぐ上で、非常に興味深い視点を提供してくれました。
参考URL:スレッド情報
この議論の元となったスレッドはこちらです。