レース概要、コース分析、出走馬評価、展開予想、および推奨馬
開催日:2025年12月13日
開催場:中京競馬場
距離:ダート1800m
クラス:3勝クラス
オープン入りを目指す実力馬が集結する「登竜門」として注目されるレース。チャンピオンズカップ(G1)開催時期の余韻の中で行われ、ダート路線の新たなスター候補誕生の場となる。
ペース: ミドルペースを想定。
先行争い: 内枠のショウサンジョージとポッドフォルクが出方を伺いつつ前へ。ポッドフォルクがハナを主張する可能性が高い。タイセイミッションが番手か好位につける。
中盤: 道中は淡々と流れる。
終盤: 3コーナー過ぎからペースアップ。直線入り口で先行勢と、外から捲ってくるアラレタバシルやキングブルーらが横一線に並ぶ激戦が予想される。
🏁
スタンド前直線入り口付近。
↗️
約300mと短く、序盤のポジション争いが激化しやすい。
⛰️
緩やかな上り坂が続き、息を入れたい先行勢と後方待機組の駆け引きが重要。
↘️
下り坂となっており、スパート開始のタイミングとコーナリング性能が問われる。
💪
残り400m付近から高低差約1.8mの急坂があり、スタミナを削り取る。坂を登り切ってからの「もうひと伸び」が勝敗を分ける。
🧠
単なるスピードやスタミナだけでなく、独特のリズムと精神力が要求されるタフなコース。
理由: 前走内容、血統適性、調教の動き全てにおいて減点材料なし。外枠からスムーズに先行できれば、3歳馬を力でねじ伏せられる。現級では能力上位で勝ち負け必至。
理由: 調教の動きが抜群。ブリンカー効果による集中力向上。中京のタフなコースは望むところ。展開が縺れればまとめて差し切る可能性。
理由: 昇級戦だが坂路52.0秒の脚力は本物。最内枠を活かしてロスなく立ち回れば一発の魅力あり。
理由: 調教でのラスト1ハロン11.4秒の切れ味は脅威。成長著しく、ここで通用しても不思議ではない。
2 ポッドフォルク / 9 エイカイソウル / 6 ボックスオフィス
血統: 父モズアスコット(フランケル系)、母父グランドスラム(ゴーンウエスト系)。芝・ダートG1勝ちの父のスピード・パワーと、母系の米国ダート血統によるスピード補完。
状態: 最終追い切り(栗東坂路)で4ハロン52.0秒の好時計。好調持続、前走以上の状態。
評価: 最内枠は絶好。スタートを決めてロスなく運べれば昇級初戦でも勝ち負け期待。国分優作騎手とのコンビ継続もプラス。
血統: 父ルヴァンスレーヴ、母父キングカメハメハ。ダート王道配合で、スタミナとパワーが中京コースで真価を発揮。
状態: 1週前、当週と意欲的に負荷をかけられ、高いレベルで安定。
評価: 前走2着は速いペースでの好走で価値あり。先行力が安定しており、内枠を活かして粘り込みを狙う。
血統: 父リアルスティール、母父ルーラーシップ。現代日本競馬の王道配合で基本能力は高い。
状態: 最終追い切りは軽めだが、コース替わりを歓迎しており、調子落ちはなさそう。
評価: 中京コース適性と展開が噛み合えば通用する下地あり。
血統: 父ダイワメジャー、母父タイキシャトル。本来は芝短距離向きだが、ダートでキャリアを重ねる。
状態: 最終追い切りで格上馬相手に同入、53.0秒の好時計。動きが良い。
評価: 近走は行き脚に課題。ホライゾネット装着予定で馬具効果に期待。得意の中京コースで一変の可能性。
血統: 父ヘニーヒューズ、母父キングヘイロー。父のパワーと母父の底力・持続力が融合。
状態: 調教駆けしないタイプで時計は平凡だが、負荷は十分。
評価: 角田調教師が「左回りの方がいい」と評するサウスポー。集中力が鍵だが、展開がハマれば怖い。
血統: 父タリスマニック、母父ドバウィ。欧州色の強い配合でパワーとスタミナが持ち味。
状態: 「いい意味でうるささが戻ってきた」と気配は上向き。前走からの上積み期待。
評価: 陣営も期待する左回り巧者。コース適性は高く、軽視は禁物。
血統: 父フリオーソ、母父フレンチデピュティ。ダート適性に富んだ配合。
状態: 坂路で51.8秒の猛時計も最後は一杯。調教師は「叩いてからかな」と慎重。
評価: 長期休養明けの影響が懸念され、今回は様子見が賢明。
血統: 父パイロ、母父スペシャルウィーク。左回りコースで強さを発揮する父に母父のスタミナが加わる。
状態: 最終追い切りは軽め。「久々で割引」「昇級戦でどこまで」と陣営は控えめ。
評価: 中京適性はあり。まずはクラス慣れが必要か。
血統: 父ホッコータルマエ、母父ゼンノロブロイ。中距離ダートでしぶとさを発揮するスタミナ配合。
状態: CW最終追い切りでラスト1ハロン11.6秒と鋭く伸び、休み明けを感じさせない動き。
評価: ユニコーンS(G3)出走経験あり。チークピーシズ着用の馬具効果で集中力が増せば上位食い込み可能。
血統: 父マクフィ、母父デヒア。スピードとパワーを兼ね備えた血統。
状態: CWコースでラスト11.6秒をマークし、動きは軽快。太め感なく仕上がっている。
評価: 7歳でも地力は上位。休み明けでも軽視できない。
血統: 父アイルハヴアナザー、母父ゴールドアリュール。典型的なダート血統でタフさが持ち味。
状態: デキは良く、年齢的な衰えもない。状態は維持できている。
評価: 展開の助けは必要だが、末脚がハマれば掲示板争いは可能。
血統: 父フリオーソ、母父サウスヴィグラス。本来短距離向きだが、父の血が距離をカバー。
状態: 鈴木調教師は「良績は左回りに集中」とコース替わりに期待。
評価: 得意の左回り1800mで見直しが必要。穴候補として面白い。
血統: 父ディープインパクト、母父Redoute’s Choice。芝王道配合だが、母系のパワーがダート適性をもたらす。
状態: 最終追い切りでラスト11.4秒の素晴らしい切れ味。成長著しく、力をつけてきている。
評価: まだ底を見せていない魅力。藤岡佑介騎手も「チャンスは近い」とコメント。ここでの一発も十分にあり得る。
血統: 父リアルスティール、母父フジキセキ。ダート適性のある血統構成。
状態: 最終追い切りでラスト11.4秒の好時計。
評価: 勝ち鞍のある中京コース替わりに期待。前走大敗からの巻き返しに注意。
血統: 父キタサンブラック、母父ノヴェリスト。父の持続力と母父のタフさが融合し、中京ダート1800mに最適。
状態: 美浦坂路でラスト1ハロン12.1秒と鋭く伸び、力強い脚捌き。状態は万全。
評価: スタートが決まった前走が本来の姿。先行策からの押し切りが濃厚。現級では能力上位で勝ち負け必至。
血統: 父ケープブランコ(ガリレオ系)、母父デュランダル。欧州のスタミナと日本の瞬発力を併せ持ち、中長距離ダートでの末脚勝負に強み。
状態: 美浦ウッド最終追い切りで格上馬に先着。「動きハツラツ」と高評価。文句なしの仕上がり。
評価: 小山助手が「ブリンカーを着けてからモタつく面が解消」と語る通り、馬具効果は絶大。中京コースも合っており、大外枠から豪快な末脚で上位を狙う。
| 馬番 | 馬名 | 12/3-4 (1週前) | 12/7 (日曜) | 12/10 (最終) | 総合評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ショウサンジョージ | 53.7 (坂路) | 57.3 (坂路) | 52.0 – 12.7 (坂路) | S |
| 2 | ポッドフォルク | 54.2 (坂路) | – | 54.3 – 12.8 (坂路) | A |
| 3 | タッチャブル | – | – | 57.7 – 13.3 (坂路) | C |
| 4 | ユメハハテシナク | 87.5 (CW) | 58.6 (坂路) | 53.0 – 12.4 (坂路) | B+ |
| 5 | キングオブフジ | 86.8 (CW) | 60.9 (坂路) | 55.7 – 12.8 (坂路) | C |
| 6 | ボックスオフィス | 83.3 (CW) | 57.6 (坂路) | 54.7 – 12.4 (坂路) | B |
| 7 | メイトースイ | 98.7 (CW) | 56.4 (坂路) | 51.8 – 13.3 (坂路) | B- |
| 8 | ジュンラトゥール | 54.3 (坂路) | 89.7 (CW) | 57.1 – 12.9 (坂路) | C |
| 9 | エイカイソウル | 85.2 (CW) | 57.5 (坂路) | 82.1 – 11.6 (CW) | A |
| 10 | ワンダースティング | 85.8 (CW) | 60.2 (坂路) | 83.6 – 11.6 (CW) | B+ |
| 11 | エクストラノート | 71.5 (美W) | – | 68.8 – 12.4 (美W) | C |
| 12 | エイブラムス | 68.0 (美W) | 58.0 (美坂) | 85.2 – 12.3 (美W) | B |
| 13 | キングブルー | 85.9 (CW) | 88.6 (CW) | 86.2 – 11.4 (CW) | A+ |
| 14 | メイケイロゼッタ | 52.8 (坂路) | 59.5 (坂路) | 85.3 – 11.4 (CW) | A |
| 15 | タイセイミッション | 54.7 (美坂) | 57.0 (美坂) | 53.9 – 12.1 (美坂) | A |
| 16 | アラレタバシル | 62.2 (美坂) | 87.0 (美W) | 83.5 – 12.0 (美W) | S |
評価基準: S=絶好調、A=好調、B=普通、C=軽め/平凡。