2025年12月1日、笠松競馬場で行われた第2レース C10組(ダート1400m)は、人気馬が軒並み好位につける混戦から、ベテランの意地と若手の勢いがぶつかり合う見応えのあるレースとなりました。惜しくも着順データは未確定ながらも、実況が伝える緊迫のフィニッシュシーンを振り返ります。
スタート直後、好発を決めたのは2番人気リモート(牝3/東川慎騎手)でした。しかし、ゲートを出たあとの先団争いは激しく、内からは2番ソルトミル、4番レッツシンク(牡8/筒井勇介騎手)、そして1番人気6番アイヴカムバック(牝5/松本一心騎手)らが集団を形成。人気上位の4頭が並びかけ、後続を離す展開となります。
最初のコーナーを回り、先頭に立ったのは2番ソルトミル。しかし、向正面でこれをぴったりマークしていた4番レッツシンクが3コーナー手前で早くも並びかけ、一気に先頭を奪取します。レッツシンクが先頭に立つと、続く集団からは2番人気リモートと1番人気アイヴカムバックが追い上げる構えを見せ、レースは終盤へ向けて一気に加速しました。
4コーナーを回って直線に入ると、依然として先頭は4番レッツシンク。ベテランらしい粘りを見せ、押し切りを図ります。しかし、その外から襲いかかったのが8番リモート。手応えよく追い上げると、外々を回って一気にレッツシンクに並びかけ、激しい一騎打ちの様相となります。
内にレッツシンク、外にリモート。2頭は馬体を合わせてゴール前まで並び合い、一歩も譲りません。後方からは5番ヒルノマースや6番アイヴカムバックも懸命に食い下がりますが、勝負は完全にこの2頭に絞られた実況となっています。最後はレッツシンクが意地を見せて粘り込みを図るか、リモートが勢いで差し切るか、甲乙つけがたい接戦のままゴール板を駆け抜けました。
今回のレースは非常に僅差の決着となり、今後のクラス編成を占う上でも重要なポイントがいくつか見られました。
次走以降、特にベテランの底力を見せたレッツシンク、そして成長著しいリモートの動向には、引き続き注目が必要です。