2025年12月1日に水沢競馬場で行われた第11レース「田瀬湖賞」(C1、ダート1400m)は、単勝1.9倍の1番人気に推された11番 ヒマラヤベロスが、人気に応える見事な差し切り勝ちを収めました。
スタートは各馬揃ったものの、序盤から積極的にレースを引っ張ったのは外目の9番 チビアーサーと、間から上がってきた6番 マナホクラニでした。人気のヒマラヤベロスは中団の外目から虎視眈々と前を伺う位置取りとなります。レース中盤、第3コーナーに入る手前では、チビアーサーが単独先頭に立ち、後続に2馬身のリードを築く展開。これを6番マナホクラニが2番手で追いかけ、ヒマラヤベロスは3番手から2番手の外へ上がろうと進出を開始しました。
勝負所の第4コーナーから直線にかけて、逃げるチビアーサーと追うヒマラヤベロスの差が徐々に詰まります。残り200mを過ぎたところで、外から満を持して上がってきた11番 ヒマラヤベロス(高松亮騎手)が先頭を捉え、一気にリードを奪いました。内ではチビアーサーが粘りを見せ、間からはマナホクラニも追走しましたが、ヒマラヤベロスの勢いが勝り、そのままゴール。1番人気馬が実力を見せつける結果となりました。
ヒマラヤベロスは、道中焦らず追走し、直線で外に持ち出すと素晴らしい末脚を披露。危なげない内容で優勝を果たし、今後のクラスでの活躍にも期待が高まります。
優勝馬ヒマラヤベロスはもちろん、今回惜しくも勝利を逃した馬の中からも、次走以降に注目すべき好内容を見せた馬がいます。
レース序盤から先頭に立ち、直線入り口まで粘り強くリードを保ちました。勝ち馬に差し切られたものの、2番手に踏みとどまる粘りを見せており、このクラスでは展開次第でいつでも勝ち負けに絡める能力を示しました。今後の逃げ・先行策には要注目です。
チビアーサーをマークするように2番手追走から、直線では一旦ヒマラヤベロスにも交わされかけましたが、最後まで食い下がって3着を確保しました。安定感のあるレース運びはC1クラスでも上位争いに加わるための大きな武器となるでしょう。
道中中団に位置し、4コーナーから直線にかけて追い込み脚を見せました。着順こそ掲示板外と推定されますが、直線での伸び脚は目立っており、展開がさらに向くようなら次走以降で穴を開ける可能性を秘めています。
今回の田瀬湖賞は、勝ち馬ヒマラヤベロスの強さが際立った一戦でしたが、先行馬が粘りを見せ、追い込み馬も存在感を示す、見応えのあるレースでした。次走以降、これらの馬たちの活躍にぜひご注目ください。