2025年12月10日/2025年12月10日
2025年12月12日、船橋競馬場の十余二スプリント(B1B2)を徹底予想。現在6連勝中の絶対的王者サンマルシップを軸に、コース特性や調教データ、血統背景を多角的に分析します。ドレッドやファンユーなど、王者を脅かす対抗馬の可能性も探り、馬券戦略の最適解を導き出します。
2025年12月12日、船橋競馬場で行われる第11レース「十余二スプリント(B1B2・選抜馬・ダート1200m)」は、南関東競馬の短距離戦線において重要な一戦です。本競走はB1・B2クラスの混合戦ながら、実質的にオープンクラスや重賞戦線を見据える実力馬が顔を揃えています。特に注目すべきは、地方ダートで圧倒的な成績を誇り、目下6連勝中のサンマルシップの存在です。本レポートでは、調教データや過去の成績、血統背景を徹底的に精査し、多角的な分析から馬券戦略の最適解を導き出します。
船橋ダート1200mコース最大の特徴は、3コーナーから4コーナーにかけて設置された「スパイラルカーブ」です。これはコーナーの入口が緩やかで出口がきつくなる特殊な設計で、レース展開に複雑な影響を与えます。入口(3コーナー)進入角度が緩いためスピードが落ちにくく、ハイペースが持続しやすい傾向があります。出口(4コーナー)カーブがきつくなり遠心力が強く働くため、外を回る馬は距離ロスが大きくなります。
したがって、船橋1200mのセオリーは「テンの速さで優位に立ち、コーナーでは可能な限りインの経済コースを確保すること」にあります。
12月中旬の船橋は空気が乾燥し、砂がパサつく傾向にあります。含水率が低いダートは、推進力を得るために強靭なパワーを要求します。特に船橋は砂厚が深いことが多く、単なるスピードだけでは押し切れないタフな馬場です。そのため、米国型のスピード血統と、パワーやスタミナを伝える血統のバランスが取れた馬が好走しやすい傾向にあります。
サンマルシップ(牡7・船橋・川島一厩舎)は、地方ダートで「27戦23勝」という驚異的な勝率を誇ります。7歳という年齢を感じさせない走りで現在6連勝中。前走もハイペースで逃げながら後続を突き放す完勝劇を見せており、B1B2クラスを超越した能力の持ち主であることは明らかです。
管理する川島一調教師は「坂路での調整で馬体が絞れて、状態も上がってきた。当然、今回も期待しているよ」とコメント。馬体がさらに研ぎ澄まされ、ピークの状態でレースに臨めることを示唆しており、陣営の自信がうかがえます。
直近の追い切りでは、牧場の坂路で「38.1 – 24.5 – 12.2」を馬なりでマーク。急勾配の坂路でラスト1ハロン12.2秒という時計は極めて優秀であり、身体機能の衰えがないことを証明しています。
父はダート界の伝説クロフネ。産駒特有の持続的なスピードと先行力は、サンマルシップの逃げスタイルに完全に合致しています。母父ゼンノロブロイから受け継いだスタミナと成長力により、7歳でも高いパフォーマンスを維持できる強靭な心身が形成されています。
ドレッド(牡4・船橋・山下厩舎)は、転入後「7戦4勝、2着2回、3着1回」と一度も馬券圏内を外していない安定感が魅力です。前走はスタートで出遅れながらサンマルシップの2着(0.5秒差)を確保しており、スムーズなら逆転の可能性も。父ドレフォン×母父Ghostzapperという米国ダートスプリントの結晶ともいえる血統で、船橋の馬場適性も非常に高いと評価できます。
ファンユー(牝4・船橋・川島一厩舎)は、近5走で連対を外しておらず、充実期を迎えています。最大の武器は「▲50kg」という斤量。サンマルシップやドレッドより7kgも軽く、この差はスタートダッシュや最後の粘りに大きく影響します。調教でも破格の時計をマークしており、控える競馬も可能なため、展開次第で直線での一発が期待されます。
ヘンリー(牡5・船橋・山下厩舎)は、中央競馬で重賞勝ち馬を破った実績があり、潜在能力はメンバー屈指です。転入後は不振が続いていますが、今回はブリンカー着用という工夫が施されます。調教では圧巻の動きを見せており、精神面での課題を克服できれば一変する可能性を秘めた不気味な存在です。
オールフラッグ(牡6・船橋・佐藤裕厩舎)は、展開がハマった時の末脚に定評があります。長期休養明けを一度使われ、状態は上向き。先行争いが激化し、前の馬が苦しくなるハイペースの消耗戦になれば、直線でまとめて差し切るシナリオも考えられます。
| 馬番 | 馬名 | 日付 | コース | タイム (4F-3F-1F) | 分析・インサイト |
|---|---|---|---|---|---|
| 8 | サンマルシップ | 12/6 | 牧場坂路 | 38.1 – 24.5 – 12.2 | ラスト1Fの12.2秒は出色。加速力に優れ、トップスピードへの移行がスムーズ。 |
| 1 | ヘンリー | 12/8 | 船橋外 | 69.3 – 50.8 – 37.5 | 併せ馬を大差でちぎる動きは圧巻。ブリンカー効果で集中力が高まっている可能性。 |
| 3 | ファンユー | 12/8 | 船橋外 | 48.3 – 36.2 | 3F 36.2秒はメンバー上位。馬なりでの計時は調子の良さとスピード能力の高さを示す。 |
| 10 | ドレッド | 12/8 | 船橋外 | 68.1 – 50.5 – 37.2 | 派手さはないが安定したラップ。レースでの信頼性は高い。 |
| 馬番 | 馬名 | 父 (系統) | 母父 (系統) | 適性評価 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8 | サンマルシップ | クロフネ | ゼンノロブロイ | S | パワーとスピード持続力に優れたクロフネ産駒は船橋の砂に最適。母系のスタミナも◎。 |
| 10 | ドレッド | ドレフォン | Ghostzapper | S | 米国型スピード×米国型パワーの配合。ダート短距離における黄金配合の一つ。 |
| 1 | ヘンリー | ヘニーヒューズ | ディープブリランテ | A+ | ヘニーヒューズ産駒はダート短距離の王道。仕上がれば一発の魅力十分。 |
| 2 | スターオブフェイス | ダノンレジェンド | サンデーサイレンス | A | ダノンレジェンド産駒は地方ダート短距離で高い勝率を誇るパワー型スピード。 |
サンマルシップやファンユーなど、先行してハイペースでのレース経験が豊富な馬が揃っており、レースのペースは「ハイペース」となることが濃厚です。スタート直後から激しい主導権争いが予想されます。
◎本命:8 サンマルシップ圧倒的な実績、絶好の調教、コース適性の三拍子が揃い、死角は少ない。馬券の軸として最適。○対抗:10 ドレッド抜群の安定感とコース適性。サンマルシップを目標にレースを進められ、逆転候補の筆頭。▲単穴:3 ファンユー50kgの軽量はスプリント戦で強力な武器。充実期にあり、スピードで押し切る可能性も。☆特注:1 ヘンリー潜在能力は重賞級。馬具変更と好調教で一変すれば、高配当の使者となり得る。△連下:7 オールフラッグ, 9 ヨルノテイオー, 2 スターオブフェイス展開次第で3着争いに加わる力は十分にある。
盤石の軸: 3連単 1着固定1着: 8 → 2着: 3, 10 → 3着: 1, 2, 3, 7, 9, 10一発逆転: ワイド・3連複軸: 1 → 相手: 8, 10, 3, 7
本レポートは提供された情報を基に作成された分析記事であり、的中を保証するものではありません。馬券の購入は自己責任でお願いいたします。
最終的な買い目や資金配分については、以下のリンクから公認プロ予想家の見解も参考に、ご自身の判断と照らし合わせて決定してください。