無敗の三冠馬として引退し、父ディープインパクトの後継として大きな期待を集めたコントレイル。その初年度産駒が2025年にデビューを果たしましたが、その成績を巡り、インターネット上の匿名掲示板では「大失敗ではないか」という厳しい声が多く聞かれています。
特に、最高クラスの繁殖牝馬が用意されたにも関わらず、年末の2歳重賞戦線で目覚ましい活躍が見られなかったことが、議論の火種となっています。ユーザー投稿を基に、コントレイル産駒の初年度の評価と現状を検証します。
スレッドでは、コントレイル産駒の初年度成績に対して、非常にネガティブな意見が目立ちます。主な指摘は以下の通りです。
また、馬体や適性についても、「脚が長すぎるパワー無いのよ」「切れる脚ない、坂はダメ、ダートもダメ」「鈍足の中~長距離タイプばかり」といった、産駒の特性に関する様々な見解(ユーザーによる憶測を含む)が飛び交っています。
具体的なデータに基づいて、コントレイル産駒の初年度における立ち位置を見てみましょう。以下は、スレッド内で共有された2025年シーズンのデータに基づいています。
コントレイル産駒は、2025年のJRA 2歳重賞(函館2歳S〜ホープフルS)において、残念ながら勝利を挙げることができませんでした。他の種牡馬が輩出した勝ち馬の父は以下の通りです。
スレッド内で共有された、特定の時点(年末付近と推定)での主要種牡馬の初年度2歳戦の成績比較です。
| 種牡馬名 | 2歳勝利回数 | 勝ち馬率 |
|---|---|---|
| カナロア | 37勝 | 34.9% |
| ドゥラメンテ | 37勝 | 31.4% |
| キズナ | 33勝 | 22.0% |
| エピファネイア | 31勝 | 30.6% |
| モーリス | 31勝 | 26.6% |
| ナダル | 30勝 | 46.4% |
| サートゥルナーリア | 27勝 | 32.9% |
| スワーヴリチャード | 25勝 | 32.3% |
| コントレイル | 19勝 | 23.4% |
このデータに基づくと、コントレイル産駒の19勝は、比較対象の種牡馬の中で最も少ない勝利数となっており、勝ち馬率(23.4%)も中位以下に位置しています。ユーザーからは、「オルフェ初年度(7位)よりコント(現状8位)が下になる」可能性まで指摘されています。
コントレイルの初年度種付け料は1200万円(後に1800万円で据え置きの言及あり)と高額です。この高額な種付け料に対し、結果が出ていないことから、「この成績で1800万据え置きとはたまげたなあ」と、費用対効果の面で懸念が示されています。
ディープインパクト産駒には晩成傾向を示す馬もいたことから、「キズナみたいに3歳からの可能性があるからまだ分からない」と、クラシックでの逆転を期待する声もあります。しかし、産駒の馬体や走り方について「早熟の血」「中山の坂を上手く登れない貧弱」といった適性面での懸念も同時に議論されています。
血統的な背景として、「ワールドプレミアやフィエールマンと比べると、コントレイルは血統が薄っぺらいのを調教で何とかしてたタイプ」という見解も示されており、良血牝馬を付けても、産駒が父のポテンシャルを再現できていないのではないかという指摘も存在します。
仮に初年度の成績が期待外れに終わったとしても、キタサンブラックが初年度は苦戦しつつも後にイクイノックスのような活躍馬を出した例を挙げ、まだ判断するには早いという意見も一部にはあります。しかし現状では、「来年のクラシックは完全にディープインパクト系中心になってコントレイル参加がそこに入れるかって展開になってきた」と、ディープ系内の勢力図の変化が示唆されています。
無敗の三冠馬としてトップクラスの繁殖牝馬が用意されたにも関わらず、初年度2歳重賞で勝利を挙げられなかったこと、および他の主要種牡馬と比較してJRAでの勝利数が少ない(19勝)ことが主な理由です。一部では、オルフェーヴルの初年度成績を下回る可能性も指摘されています。
スレッドの時点では、次のシーズンも1800万円で据え置きとされているという情報が共有されています。この高額な種付け料に対して結果が伴っていないため、生産者や市場の反応が注目されています。
ディープインパクト系の種牡馬には晩成傾向を持つ馬もいるため、3歳以降の成長に期待する声もあります。ただし、産駒の馬体や走り方について「早熟の血」「坂に弱い」といった適性面での懸念も同時に議論されています。
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