【ジャパンカップ2025】歴史を揺るがした「大逃げ」の評価は?セイウンハーデスと津村騎手の“捨て身の戦略”を徹底検証
2025年のジャパンカップは、外国馬カランダガンが驚異的なレコードタイムで勝利を収め、その強さを見せつけました。しかし、今年のレースを語る上で避けて通れないのが、セイウンハーデスと津村明秀騎手による「予期せぬ大逃げ」です。この捨て身とも取れる騎乗は、レース展開に決定的な影響を与え、ネット上でも激しい議論を巻き起こしています。
記録的なハイペースを生んだ「大逃げ」の真実
セイウンハーデスの序盤の猛烈なダッシュは、結果として1000m通過57秒6という、ジャパンカップ史上でも類を見ない超ハイペースを作り出しました。この速い流れは、追走した馬たちに大きな負担をかけ、優勝したカランダガンが持つ「いったん加速するとそのスピードを維持できる」という適性が生きた展開になったとも言われています。
ネット上では、この大逃げを「レコードタイムを作った元凶」と表現する声が上がる一方で、「秋天みたいなクソドスロー戦にならなくてよかった」「レースを面白くした」と、レース自体をエンターテイメントとして盛り上げた功績を評価する意見が多数を占めました。
馬主のブログで明かされた津村騎手の“独断”
この大逃げが意図された戦略だったのか否か、レース後、馬主である西山茂行氏のオフィシャルブログにて、津村騎手のコメントが公開されました。西山氏の問いに対し、津村騎手は「あそこで馬と喧嘩するわけにも行きませんでした」と返答しています。
このコメントや、「西山のブログみたがツムラの独断らしい」という情報から、今回の積極策は騎手の判断、あるいは馬の制御が効かなくなった結果であり、近走で「溜める競馬」を覚えさせてきた陣営の方針とは異なっていた可能性が指摘されています。そのため、「ここ2戦溜める競馬で結果出して覚えさせてきたのにもったいない」といった、騎乗方針への疑問や批判的な意見も投稿されています。
ネット上の評価は賛否両論!「自爆」か「英断」か?
セイウンハーデスの大逃げに対する評価は、その結果(12着)とプロセスに対する見方で二分されています。主なコメントを賛否両論に分けて見てみましょう。
批判派:「自爆」「悪手」と切り捨てる声
- 「自爆逃げを評価するアホ多いよな。おれが馬主なら、お前あれで勝てると思ってたんか!、って一喝するわ」
- 「勝ち負け度外視のレースをするなら出ない方がマシだった気がする」
- 「あんな超ハイペースで逃げたら馬も壊れるんじゃない? 俺がオーナーだったらキレるな」
- 「勝ちに行く積極的な騎乗にはほど遠いクソ騎乗でしょ」
擁護派:レースを面白くした功績を評価
- 「よくやってくれた! テレビ馬として良くやった」
- 「秋天みたいなドスローよりよい。さすが西山親分😊」
- 「最善目指して頑張った結果だから悪くはない。馬券買ってる側からしても何の見せ場もないポツンの方が腹立つしな」
- 「まともに走ったら敵わないからピンかパーかの勝負に出るのはアリだね」
- 「最下位だと思ってたが後ろに結構たくさんいた」
結果として勝利には届かなかったものの、セイウンハーデスの「大逃げ」が2025年ジャパンカップの最大の話題の一つとなったことは間違いありません。このレースを、1983年のハギノカムイオーの逃げに重ねる声もあり、今後、この経験を糧に、タップダンスシチーのように新たな戦法を会得し、覚醒する可能性にも期待が集まります。