競馬界の伝説「ディープインパクト」と、現役最強の一角とされる「ドウデュース」。時代を超えた名馬同士の比較は、常に熱い議論の的となります。特にネット上では、「もしディープインパクトが今年のジャパンカップ(JC)に出走していたら最下位だったのでは?」という挑発的なスレッドタイトルが火種となり、両馬の実力と、競馬界の進化について白熱した議論が交わされました。
この議論の根底にあるのは、「時代の違い」によるパフォーマンスの評価です。スレッドの参加者からは、主に「走破タイム」「上がり3ハロン(瞬発力)」「斤量(負担重量)」「馬場状態」の4点から両馬の比較が行われています。
議論の主な焦点の一つは、ディープインパクトが2006年のジャパンカップで記録したタイム(2分25秒1)が、現代の高速馬場と高性能な馬たちに通用するかという点です。対照的に、現代のレースでは2分23秒台のタイムが飛び出すこともあり、単純な数字の比較ではディープインパクトを「鈍足」と断じる厳しい意見も多く見られました。また、ディープインパクトが当時の斤量57kgで走っていたのに対し、現代の主要レースでは58kgに増えている点も、時代背景として指摘されています。
走破タイム以上に熱を帯びたのが、ラストの切れ味を示す「上がり3ハロン」の比較です。
ドウデュースがより速い上がりタイムを出せることから、現代のスピードに対応できないという見方がある一方で、ディープインパクト派からは「ディープは4コーナーで早めに動く『捲り』を打ちながら、脚を使ってあの上がりを出している。溜めて瞬発力を出すドウデュースとは異次元の持続力と瞬発力の両立だ」という反論が展開されました。この「脚の使いどころ」の解釈が、両馬の優劣を巡る最大の争点となっています。
両馬の主戦騎手である武豊騎手に関する意見も飛び交いました。「武のベストホースはおドウ」という声に対し、「お手馬へのリップサービスに過ぎない」「武騎手が海外のインタビューで挙げるのは常にディープインパクト」と反論があり、レジェンドの「ベストホース」の座を巡るファンの熱い思いが垣間見えます。
また、ディープインパクトの2006年凱旋門賞失格(禁止薬物検出)の件にも言及があり、この事実がディープインパクトの評価に影を落としているという意見も見られました。
この議論は、ディープインパクトの全盛期と現代の競馬界とを比較する上で、スピード、レース展開、そして馬場や斤量の進化など、多角的な要素を浮き彫りにしています。単純なタイム比較では語れない、名馬たちの個性と、時代を超えた競馬のロマンを感じさせる熱い論争と言えるでしょう。
この白熱した議論が交わされたスレッドは以下のURLからご覧いただけます。
ディープが今年のジャパンカップに出てたらビリだったという現実