レース回顧:園田C1一 復帰戦フェレザと連勝馬タッカーバレットが演じた大激戦
2025年12月2日に園田競馬場で行われた第8競争(C1一組)は、単勝1.5倍の圧倒的支持を集めたフェレザと、連勝中の2番人気タッカーバレットが激突。レースは復帰戦と連勝の夢を賭けた2頭による、最後まで目の離せない熾烈な追い比べとなりました。
1番人気フェレザが復帰戦で魅せた粘り強い逃げ
ゲートが開くと、まずまずのスタートから人気を集めた2番フェレザ(鴨宮騎手)がハナを奪い、リードを広げます。前走で勝利を収めた後、休養を挟んでの復帰戦でしたが、そのブランクを感じさせない軽快な走りでレースを引っ張りました。2番手には5番バクレツマホウ、3番手には6番スービーズがつけ、先行集団を形成。連勝を狙う7番タッカーバレット(吉村騎手)は中団後方でじっくりとレースを進める展開となりました。
直線は一騎打ち!連勝継続か、復帰Vか
勝負所の第4コーナーカーブから直線にかけて、レースは大きく動き出します。逃げるフェレザは依然として粘りを見せるものの、外からは連勝中のタッカーバレットが吉村騎手のGOサインに応えてじわじわと進出を開始。そして直線では、内ラチ沿いに粘り込むフェレザと、大外から力強く並びかけてくるタッカーバレットが、文字通りの一騎打ちとなります。
ゴール前では2頭の馬体が激しくぶつかり合い、どちらが勝ったか肉眼では判別できないほどの際どい勝負に。実況が「微妙な体制」と伝えるほど、非常にタイトな決着となりました。3着争いは先行した6番スービーズが粘り切ったようです。
今後のレースで覚えておきたい注目すべきポイント
着順の確定は待たれる状況ですが、この激戦で見せた各馬のパフォーマンスは、今後の馬券戦略において重要なヒントを与えてくれます。
- フェレザ(牝4): 休養明け初戦、しかも人気を背負いながら、自ら逃げて最後まで粘り切った精神力は特筆ものです。着順に関わらず、今回の叩きでさらに状態を上げてくる可能性が高く、C1クラスでは引き続き軸として信頼できるでしょう。
- タッカーバレット(牡4): 中団から直線で力強く追い上げ、最後までフェレザに食い下がった勝負根性は連勝馬の意地。勝ち星こそ微妙ですが、不利な展開でも確実に差を詰める末脚は脅威であり、相手関係に関わらず常に警戒が必要です。
- スービーズ(牝4): 積極的に先行し、強豪2頭の激しい争いの直後でしっかりと3着を確保。展開次第ではさらに上位も狙える安定感を見せ、波乱を演出する可能性を秘めています。
激戦の末の勝利はどちらの手に渡ったか。結果確定を待ちたいところですが、ハイレベルなC1戦で好走したこれらの馬たちが、今後園田のダートでどのような活躍を見せてくれるのか、次走以降も目が離せません。