2025年11月18日に行われた笠松2R C15組は、3番人気のモズミコシが直線で鮮やかな差し脚を披露し、1番人気のカーシュジアンとの激しい叩き合いを制して優勝しました。塚本征吾騎手の手綱捌きも光る一戦となりました。
レース回顧
スタート直後、外から12番チュッカ、11番イイデスカイルル、そして真ん中からは5番プライムクオリティが先行争いを展開。内からは1番フェスティヴマメも加わり、序盤は前が固まる展開となりました。2番トーセンパッソ、4番カーシュジアンも好位につけ、最初のコーナーへ向かいます。
1コーナーを回ると、12番チュッカが大外から一気にハナを奪い、リードを3馬身に広げ単独先頭に立ちました。2番手集団は固まって5番プライムクオリティが先行。インコースの1番フェスティヴマメをかわし、4番カーシュジアンが3番手に浮上します。後方からは2番トーセンパッソが続き、5馬身ほど開いて11番イイデスカイルル。さらに5馬身差で3番モズミコシ、7番ヒロノキラメキが中団を形成し、8番グレートジーンズ、10番ウイングラフトン、9番グロワールオーソ、6番アースリーブラと縦長の展開で2コーナーカーブへ。
レースは3、4コーナー中間へと差し掛かり、ここで先頭が替わります。4番カーシュジアンが体半分リードを奪い、12番チュッカは2番手に後退。3番手には5番プライムクオリティがつけ、その後ろから満を持して3番モズミコシが上がっていきます。一気に先頭のカーシュジアンに襲い掛かる勢いで4コーナーカーブを回り、直線コースへ。
直線に入ると、3番モズミコシがリードを広げ、一気に先頭に躍り出ます。後方からは7番ヒロノキラメキも追い上げを見せますが、モズミコシの脚色は衰えません。2番手争いは4番カーシュジアンと、外から伸びてくる7番ヒロノキラメキの激しい争いとなりました。しかし、モズミコシが他を寄せ付けない強さで抜け出し、そのままゴールイン!2番手には最後まで粘った4番カーシュジアン、3番手には追い上げた7番ヒロノキラメキが入りました。
着順詳細
| 着順 | 枠順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 人気 | オッズ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | 3 | モズミコシ | 牡3 | 57.0 | 塚本征吾 | 1:30.2 | 2 | 3.8 |
| 2 | 4 | 4 | カーシュジアン | 牝3 | 54.0 | ☆松本一心 | 1:31.2 | 1 | 1.6 |
| 3 | 6 | 7 | ヒロノキラメキ | 牡3 | 57.0 | 森島貴之 | 1:31.5 | 6 | 28.9 |
| 4 | 5 | 5 | プライムクオリティ | 牡3 | 57.0 | 東川慎 | 1:31.9 | 4 | 14.1 |
| 5 | 2 | 2 | トーセンパッソ | 牡10 | 54.0 | ▲井口裕貴 | 1:32.9 | 10 | 191.4 |
| 6 | 7 | 9 | グロワールオーソ | 牡3 | 57.0 | 藤原幹生 | 1:33.8 | 7 | 36.3 |
| 7 | 7 | 10 | ウイングラフトン | 牡3 | 57.0 | 明星晴大 | 1:33.8 | 9 | 129.7 |
| 8 | 8 | 11 | イイデスカイルル | 牝3 | 55.0 | 高木健 | 1:34.0 | 12 | 289.9 |
| 9 | 5 | 6 | アースリーブラ | 牝3 | 55.0 | 大畑雅章 | 1:34.4 | 11 | 193.3 |
| 10 | 8 | 12 | チュッカ | セ3 | 55.0 | 深澤杏花 | 1:34.5 | 5 | 20.2 |
| 11 | 6 | 8 | グレートジーンズ | 牡3 | 57.0 | 望月洵輝 | 1:35.0 | 3 | 5.6 |
| 12 | 1 | 1 | フェスティヴマメ | 牝4 | 55.0 | 筒井勇介 | 1:37.6 | 8 | 67.5 |
今後のレースで覚えておきたい内容
注目の走り
- モズミコシ: 直線での末脚は圧巻の一言。差し脚が非常に鋭く、展開次第では今後も上位争いに加わる可能性が高いでしょう。特に、前が速くなる展開になれば、その持ち味を最大限に活かせそうです。
- カーシュジアン: 1番人気に推されただけあり、レース中盤から先頭に立つ積極的な競馬を見せました。惜しくも2着でしたが、安定した先行力は評価できます。次走以降も逃げ・先行策で粘り込みを図る展開に注目です。
- ヒロノキラメキ: 直線で外から追い上げ、3着を確保。中団からしっかりと脚を伸ばせるタイプで、展開が向けばさらに着順を上げられる可能性を秘めています。
その他アクシデント・特記事項
- スタート直後、12番チュッカが大外から一気にハナを奪い、一時的にリードを広げましたが、後半は失速し10着。序盤の積極策が響いた可能性もありますが、今後のレースでのペース配分に注目が必要です。
- 1番フェスティヴマメは序盤インコースで前につけましたが、徐々に後退し12着。得意の形に持ち込めなかったか、距離適性など課題が残るかもしれません。
今回の笠松2R C15組は、モズミコシの強烈な末脚が光る見応えのあるレースでした。次走以降も出走各馬の動向に注目していきましょう。