2025年 福島記念:徹底分析と予想

compressed_ChatGPT Image 2025年11月17日 00_43_14

記事の要点

  • 馬場傾向: 「前・内有利」が濃厚だが、先行争いの激化による「前崩れ」の展開にも注意が必要。
  • 血統傾向: 福島芝2000mで好成績のハーツクライ、オルフェーヴル(ステイゴールド系)に注目。
  • ◎評価馬: ニシノティアモは、追い切りでレース最速の上がりタイムを記録し、仕上がりは万全。
  • 注目馬: 前走大敗のクリスマスパレードは明確な敗因があり、追い切り内容から一変の可能性を秘める。

2025年 福島記念 予想のポイント

コースと馬場傾向の分析

  • 馬場状態 (2025年11月15日時点):
    • クッション値: 9.1 (標準)
    • 含水率: ゴール前 12.3%、4コーナー 13.1%
    • 芝コースの状態: 「おおむね良好」だが、「3~4角にかけて内柵沿いに傷みが出始めた」。
  • 馬場バイアス: 「前・内有利」の傾向が継続。
  • 枠順傾向: 福島芝2000mでは、2枠 (勝率5.5%)、4枠 (勝率8.3%) が好成績。
  • 展開の考慮:
    • 「前・内有利」の馬場傾向は各陣営が認識しており、有利なポジション確保の意識が強まる。
    • バビットのような逃げ・先行馬が含まれるため、先行争いが激化し「前崩れ」の展開になる可能性も否定できない。
    • 当日のレース分析では、「前・内有利」を基本としつつも、ペースの引き上げによる差し・追込馬への利を考慮する必要がある。

血統的傾向

  • 福島芝2000mでの好成績血統:
    • ハーツクライ: 勝率 5.6%
    • オルフェーヴル: 勝率 11.4%
    • ハービンジャー: 勝率 6.2%
  • 有力馬との合致:
    • ハーツクライ産駒(母系):
      • アラタ (○): 母サンシャインがハーツクライ産駒。
      • イングランドアイズ (▲): 母ヌーヴォレコルトがハーツクライ産駒。
    • オルフェーヴル系統:
      • クリノメイ: オルフェーヴルの直仔。
    • ステイゴールド系:
      • コガネノソラ: 父ゴールドシップ(ステイゴールド系)であり、タフなコースへの適性が見込まれる。

有力馬 徹底分析:一週前追い切りと前走評価 (計10頭)

馬名松永篤 印日付コース6F/5F時計終い1F追い切り短評
ニシノティアモ11/12(水)美W81.5 / 66.011.2追走遅れ不安なし
アラタ11/12(水)美W80.6 / 65.312.2意欲的な攻め内容
イングランドアイズ11/12(水)栗CW78.5 / 64.111.4順調に乗る
エコロヴァルツ11/13(木)栗坂59.4 (4F)14.4余裕ある動き
オニャンコポン11/12(水)美W81.9 / 67.012.0追走先着に好感
コガネノソラ11/12(水)美W81.5 / 65.811.6躍動感出る
パレハ11/12(水)栗CW85.1 / 69.412.0順調に乗る
ミッキーゴージャス11/13(木)栗坂53.0 (4F)12.6動きキビキビ
リカンカブール11/12(水)栗CW97.5 / 81.211.7余裕ある手応え
タイムトゥヘヴン11/12(水)美W79.4 / 64.111.8年齢感じさせず
クリスマスパレード11/13(木)美W81.3 / 65.211.7この一追いで良化

ニシノティアモ (松永篤 ◎)

  • 一週前追い切り: 11月12日、美浦ウッド(良)。津村明秀騎手騎乗。81.5-66.0-52.0-37.4-11.2。ライヒスアドラー(二歳1勝)を内から1.1秒追走し、強めに追われて0.4秒遅れ。短評は「追走遅れ不安なし」。
  • 前走評価: 2025年10月19日 甲斐路S(3勝クラス) 1着。津村騎手は「成長を感じていた」「この勝ちっぷり」と高く評価。レース分析では「直線で鋭く反応…一気に抜け出し快勝。昇級緒戦だったが、力が一枚上だった」。
  • 分析的考察: 「上がり馬」の勢い。併せ馬での遅れは、強めに負荷をかける意図があったと推測され、11.2秒という最速の上がりタイムは充実した状態を証明。◎評価は妥当。

アラタ (松永篤 ○)

  • 一週前追い切り: 11月12日、美浦ウッド(良)。助手が騎乗。80.6-65.3-51.4-37.8-12.2。[7]の位置で「一杯に追う」。短評は「意欲的な攻め内容」。
  • 前走評価: 2025年8月17日 札幌記念(G2) 3着。8歳ながらG2で健在ぶりを示す。浜中騎手は「状態はいいと感じた」「馬場の適性もあると思って一発を狙っていた」。レース分析では「直線では勝ち馬のあとを追うようにグイグイ伸びて3着争いに競り勝つ…道悪を苦にしないからこそ」。
  • 分析的考察: 8歳でもG2で3着はフロックではない。陣営の勝負気配を示す「意欲的な攻め内容」と時計。母父ハーツクライも血統傾向と合致。高いコンディションを維持。

(外)イングランドアイズ (松永篤 ▲)

  • 一週前追い切り: 11月12日、栗東CW(良)。岡田祥騎手騎乗。78.5-64.1-50.5-36.6-11.4。ダノンデサイル(古オープン)を内から0.6秒追走し同入。「末強め」に追われ。短評は「順調に乗る」。
  • 前走評価: 2025年9月13日 チャレンジC(G3) 5着。松若騎手は「斤量が重くなったことで反応が鈍かった」「4角で待った分」。レース分析は「4角で反応の鈍さがあり」としつつも、「坂から…盛り返していた。54キロのハンデでも崩れずに走っている」。
  • 分析的考察: 前走の敗因は斤量や展開による一過性のものと判断。今回の追い切りは、6ハロン78.5秒、終い11.4秒と優秀で、オープン馬相手の同入は前走の「鈍さ」とは無縁のシャープな動きを証明。母父ハーツクライも魅力。

クリスマスパレード (松永篤 -)

  • 一週前追い切り: 11月13日、美浦ウッド(良)。助手が騎乗。81.3-65.2-50.1-36.1-11.7。「一杯に追う」。スペイドアン(古馬3勝)を内から0.7秒追走し0.4秒先着。短評は「この一追いで良化」。外部分析でも「A評価」で「動きがだいぶ良くなってきてるんで今回は楽しみがある」。
  • 前走評価: 2025年8月3日 クイーンS(G3) 9着。敗因はゲート内でのアクシデント、57kgの斤量、レースになっていなかったこと。横山武騎手は「ゲート内でずっとくしゃみをしていて…やりようがなかった」。レース分析も「外枠でボコンと出遅れてしまったのが痛恨…勝負どころでフワフワしていて反応が悪く」。
  • 分析的考察: 前走の敗戦は完全に度外視可能。今回の追い切りは3勝クラス馬を相手に0.4秒先着と内容が格段に向上。「この一追いで良化」という短評と外部の「A評価」は、コンディション上昇カーブを示唆。巻き返しは必至。

エコロヴァルツ (松永篤 △)

  • 一週前追い切り: 11月13日、栗東坂路(良)。助手が騎乗。59.4-43.9-29.0-14.4。「馬なり余力」。短評は「余裕ある動き」。
  • 前走評価: 2025年11月2日 天皇賞(秋)(G1) 11着。三浦皇騎手は「ペースが落ち着いてしまったので…切れ味勝負になって分が悪かった」。
  • 分析的考察: G1からのクラスダウン組。天皇賞(秋)での敗戦はG3では物差しにならない。G1後の調整として合理的な坂路追い切りで「馬なり余力」「余裕ある動き」は、疲労なくコンディション維持に主眼が置かれていることを示す。格上の存在として軽視できない。

オニャンコポン (松永篤 △)

  • 一週前追い切り: 11月12日、美浦ウッド(良)。菅原明騎手騎乗。81.9-67.0-53.0-39.0-12.0。「馬なり余力」。トクシーカイザー(古馬3勝)を内から1.3秒追走し0.1秒先着。短評は「追走先着に好感」。
  • 前走評価: 2025年9月13日 チャレンジC(G3) 6着。菅原騎手は「折り合って気分良く運べていました…外枠の分、最後止まってしまいました」。近走は「首を振っていて落ち着きがなく」、内容も伴っていない。
  • 分析的考察: 近走のフォームは不安定だが、コース適性が高い。昨年の福島記念5着、福島民報杯4着の実績がある。「福島への適性は間違いなく高い」と結論付けられている。近走不振を覆すコース適性があり、追い切りもポジティブな内容。

コガネノソラ (松永篤 △)

  • 一週前追い切り: 11月12日、美浦ウッド(良)。丹内祐騎手騎乗。81.5-65.8-51.3-36.7-11.6。「馬なり余力」。ダノンザボルケーノ(古オープン)を内から0.9秒追走し0.3秒先着。短評は「躍動感出る」。
  • 前走評価: 2025年1月25日 小倉牝馬S(G3) 3着。横山武騎手は「コーナリングでエンジンがかからず、スイッチも入りませんでした」とズブさを指摘しつつも、「最後はいい脚を使ってくれました」。
  • 分析的考察: 前走の敗因は「コーナリングでの反応の悪さ」。今回の追い切り「躍動感出る」は、その課題克服の可能性を示唆。馬なりでオープン馬を先着し、終い11.6秒の好時計は最高のコンディション。オルフェーヴル(ステイゴールド)系でコース適性も見込める。

ミッキーゴージャス (松永篤 △)

  • 一週前追い切り: 11月13日、栗東坂路(良)。助手が騎乗。53.0-38.7-25.2-12.6。「馬なり余力」。短評は「動きキビキビ」。
  • 前走評価: 2025年9月28日 ポートアイランドS(L) 3着。浜中騎手は「長く休んでいた馬で、57キロの斤量を背負うなか、よく走ってくれている」。レース分析は「長欠明けで地力の高さを示す3着」とした一方、「ラスト100メートルは上位と決め手の差が出た」。
  • 分析的考察: 「叩き2走目」の上積みが見込める。前走は長欠明けで57kgを背負い3着。終いの甘さは実戦感覚不足。今回の追い切り「動きキビキビ」は、一度使われた上積みを示唆。終いの鋭さが加われば勝ち負け期待。

リカンカブール (松永篤 △)

  • 一週前追い切り: 11月12日、栗東CW(良)。北村友騎手騎乗。7ハロンから追われ、97.5-81.2-67.0-53.2-38.6-11.7。「馬なり余力」。アレーティア(古馬1勝)を内から1.2秒追走し同入。短評は「余裕ある手応え」。
  • 前走評価: 2025年9月21日 オールカマー(G2) 6着。吉田隼騎手は「ペースが落ち着いたところで動かれてしまい、イメージよりも少しポジションが下がってしまいました」。
  • 分析的考察: 高いフィジカル能力とメンタルの脆さ。追い切りはG2級の能力を示唆。しかし、昨年の福島記念15着では「力んだのが敗因」、前走オールカマーでも他馬に「動かれてしまい…ポジションが下がってしまった」と、プレッシャーに弱い面が改善されていない。他馬からのプレッシャーに耐えられるかが焦点。

パレハ (松永篤 △)

  • 一週前追い切り: 11月12日、栗東CW(良)。助手が騎乗。85.1-69.4-54.2-38.5-12.0。「馬なり余力」。短評は「順調に乗る」。
  • 前走評価: 2025年8月3日 クイーンS(G3) 5着。鮫島駿騎手は「インでロスなく…勝ち馬についていって力を出してくれました」。レース分析は「最内枠から道中はロスなく追走…立ち回りのうまさを生かせた」。
  • 分析的考察: 「堅実さ」が持ち味。前走G3・5着は力負けではない。追い切りも派手さはないが堅実にまとめ、「順調に乗る」通り前走時のコンディションを維持。福島「前・内有利」の馬場傾向で「立ち回りのうまさ」が生きる可能性が高い。

総括:一週前追い切り 注目馬ピックアップ

上がりタイム(終い1F)優秀馬

  • ニシノティアモ (◎): 11.2秒 – 併せ馬で遅れながらもレース最速。高い負荷への反応は抜群。
  • (外)イングランドアイズ (▲): 11.4秒 – 前走の「反応の鈍さ」を払拭する鋭い動き。オープン馬相手の同入も価値が高い。
  • コガネノソラ (△): 11.6秒 – 「馬なり余力」でオープン馬を先着。「躍動感」の短評通り、前走課題を克服した動き。

調教内容(短評)優秀馬

  • アラタ (○): 「意欲的な攻め内容」 – 8歳馬への「意欲的」な評価は勝負気配の表れ。G2・3着のデキを維持。
  • クリスマスパレード: 「この一追いで良化」 – 前走の明確な敗因を持ち、追い切りで「良化」。外部「A評価」含め、上昇度は随一の可能性。
  • ミッキーゴージャス (△): 「動きキビキビ」 – 「長欠明け」を一度使われた上積みが「キビキビ」という短評に表れている。順当な良化カーブ。

結論

ニシノティアモ、アラタ、イングランドアイズは、一週前追い切りの客観的データからも高いレベルで仕上がっている。一方で、クリスマスパレードの「良化」とコガネノソラの「躍動感」は、前走を大きく上回るパフォーマンスを示唆しており、上位評価馬を脅かす存在として最大限の警戒が必要である。

ヤナシ社長(旧:生成系競馬予想)

ヤナシ社長(旧:生成系競馬予想)

競馬予想家 (経験20年)

データ関連企業の社長であり、学生時代にはアルゴリズムコンテストで世界3位に入賞したAI技術者。20年以上にわたり統計解析を競馬予想に応用してきた競馬予測家でもあります。生成系AIを駆使した客観的で革新的な競馬予想を提供し、「生成AI競走馬評価」などのコンテンツを通じて、競馬をより深く楽しめるようサポートしています。

専門分野: AIを使った競馬予想。生成AIを使ったコンテンツ作成
実績・資格:

主な活動実績 AI競馬マスターズ2023: 3位入賞 俺プロ: 馬将認定 参考成績(中央): https://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=562 参考成績(地方): https://yoso.netkeiba.com/nar/?pid=yosoka_profile&id=562

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